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仕事について、日々の生活について

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#私の仕事

「自分の成長のために頑張る」と言った新人が批判を浴びた件について考える

「自分の成長のために頑張る」と言った新人が批判を浴びた件について考える

つい最近、4月から5月末までの会社の集合研修を終えて正式に新入社員が部署に配属となった。

新入社員が配属すると常に「今年の新人は・・・」とかいきなり評論し出す人が多いのは何故だろうか。そして、特に「今年の新人はとんでもないのがいた(悪い方の意味で)!」という話を嬉々とした表情でする人が多いのは何故なのだろうか。恥ずかしながらモンスター新人の言動に対して評論す流時間も余裕も無く、目の前の仕事に集中

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自分のやりたいこと=暇な時に自然と始めてしまうこと

自分のやりたいこと=暇な時に自然と始めてしまうこと

「自分のやりたいこと・好きなことがわからない」を模索する若者がいる。結論、これは自ら意識して外の世界に見つけにいこうとしても見つからない。バックパックで自分探しの旅に出たりしても、夕日に沈むアンコールワットや朝焼けに映えるボロブドゥール寺院の中には「自分は何をやりたいのか」という答えはない。

むしろ過去の自分を振り返り、「自分は暇ができたとき、無意識にとっていた行動は何か」を思い返した方が「自分

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米国の大手プライベートエクイティの方々と仕事をご一緒した感想(投資家としての立場から見た視点)

米国の大手プライベートエクイティの方々と仕事をご一緒した感想(投資家としての立場から見た視点)

少し前に、超一流プライベートエクイティの米国本社で勤務する方(マネージングディレクター、パートナーレベル)と面談を行う機会があった。

プライベートエクイティと言えば、投資銀行やコンサルティング会社で勤務した方々の次の転職先として人気の超高給の職業である。

日本で有名なプライベートエクイティと言えば、カーライル、ベイン、KKR、ユニゾンキャピタル、AIキャピタル、アドバンテッジ・パートナーズ、C

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目の前の人(正確には、自分が生殺与奪権を握られている人)を喜ばせたいという気持ちは起業家も個人事業主もサラリーマンも同じ

目の前の人(正確には、自分が生殺与奪権を握られている人)を喜ばせたいという気持ちは起業家も個人事業主もサラリーマンも同じ

起業家も個人事業主も中小企業の経営者もサラリーマンにも共通していることがある。それは「目の前の人を喜ばせたい」という気持ちである。ここではエモい話をしようとしているわけではなく、サラリーマンをしていて、またスタートアップや中小企業の方々と接していてつくづく感じる点である。

では、ここでいう「目の前の人」とは誰か?それは自分の生殺与奪権を握っている人、つまり金銭をくれる人のことである。起業家や個人

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「誰を見て仕事をするか」は所属する業種・部門によってほぼ決まる

「誰を見て仕事をするか」は所属する業種・部門によってほぼ決まる

昔、忖度まみれの資料を作成した際上司や先輩に提出した際、「誰を見て仕事をしているんだ!」と指摘されたことがあった。特に米国のベンチャーキャピタルに出向していた際、お世話になったパートナーからは何度も繰り返し「誰を見て仕事をしているんだ」と言われた(ちなみにその人が好きな言葉は「誰を見て仕事をするか。それは上司でもなく、会社でもなく、お客様でもなく、天だ」というものだった。天が何を指しているのかはこ

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外資系企業に対する営業をしてみてわかった外資系企業の特徴

外資系企業に対する営業をしてみてわかった外資系企業の特徴

もう10年も前の話になるが、以前勤務していた銀行で、在日外資系企業の営業を担当していた時期があった。当時担当指定のは文字通り、在日外資系企業に特化して資金調達や決済等の営業を行う仕事で、全国津々浦々の外資系企業に触れることができた。

外資系企業というとゴールドマン・サックス、P&G、マッキンゼー、デロイト等華々しいイメージを持たれる方が多いかも知れないが、日本全国に約2,800社存在する外資系企

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若い頃、意図せずして"過疎地の駅の駅員"になって学んだこと(1)

若い頃、意図せずして"過疎地の駅の駅員"になって学んだこと(1)

20代の終盤、当時勤務していた邦銀にてインドネシア駐在の発令を受けた。それも現地の子会社ではなく、現地で買収した直後の会社に出向することになった。買収先(正確には現地企業とのジョイントベンチャー)の会社への出向ということで、通常の邦銀における人事ローテーションのルートとはかなり異なる異動であり、またインドネシアに対して縁もゆかりもなかったので発令を受けた当初は非常に不安だった。

だが、今振り返っ

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若い頃、意図せずして"過疎地の駅の駅員"になって学んだこと(2)

若い頃、意図せずして"過疎地の駅の駅員"になって学んだこと(2)

(前の記事は上記リンクをご参照ください)

インドネシア赴任の目的

インドネシアに赴任した目的について述べたい。それは会社としては、「東南アジア市場の成長を取り込む」ことであった。赴任先の会社はその成長の取り込みを目的に買収した現地の企業であった。

当時は東南アジアの成長を取り込むべく、本社では東南アジア市場へのリテールビジネスの参入機会を常に伺っていた。その頃はまだ日本経済全体で見てもリーマ

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すぐに「落とし所」を求めようとする中堅社員について

すぐに「落とし所」を求めようとする中堅社員について

仕事をしていると、お客さんとの交渉時が行き詰まったり、会社の他部署から難しい要求を突きつけられたり、または同じ部署の同僚から少し無理なお願いをされることは、ほぼ毎日発生する。

こうした少し込み入った状況に直面したとき、人はおおよそ2パターンの行動様式を取る。1つ目は「原理・原則またはあるべき姿に則ってきちんと交渉を進めていくパターン」、2つ目は「最初から交渉や議論の妥協点である落とし所を見極めて

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