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#社会

「人気者を目指す」のは魔境への第一歩…

「人気者になりたい!」と目指し憧れる人は多いけれど、そのリスクや危険性を理解している人はどれくらいいるのでしょうね。たくさんの人に知られて、有名になって、ファンができたり褒められたりして承認欲求は満たされるし、お金も入ってくる…富と名声というメリットは確かにあると思います。しかしそれ以上にアンチや誹謗中傷対応など辛く大変なことも多いし、何より発言や行動に制限が加わり、プライベートな時空間やあらゆる

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落ちこぼれるか、優秀な羊エリートになるか

この世は落ちこぼれても地獄、優秀でも地獄だなと思うことが多いです。最近はこちらの本、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(石井光太著)を読んでいました。話題になった本なので読んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、(著者の)石井さんらしいかなり重い内容で、読み終わったあと「あぁ、日本終わった…」と思ってしまいました。テーマは「国語力」という少しわかりにくいものなのですが、言葉とコミュニケーション

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くじ、賞、ランキングはやりたい放題

コロナ騒動で浮き彫りになったことの一つが、「人々の騙されやすさ」でした。前からわかってはいたことですが、政府やメディアの言うことに何も疑問を抱かない人が本当に多く、ちょっとそれと違うようなことを言うと攻撃されたり、感情的に否定されたりするようなことが自分自身もあり、あぁもうこれはどうしようもないことなんだなぁと諦めが生じてきたと同時に、「人を騙すのってなんて簡単なんだろう。これじゃお金儲けも簡単だ

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方便と対症療法まみれの表面的な世界

私は以前から勉強、学問、試験、大学などについて色々と語ることが多いのですが、世に言う「勉強」≒「試験勉強」や大学という存在そのものについて、まさに「方便」だなぁと思うことが多いです。過去にも試験勉強は作業、本当の勉強は独学という記事に似たようなことを書きました。ある目的のために便宜上行うこと、便宜上の存在、というようなニュアンスです。本質的ではなく、中身がない、中身が問われない。また、「試験」とい

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ディストピアの落としどころ

SFと言われてきたディストピア物語を笑えなくなってきた昨今。一時期ディストピア小説や映画にハマって(今も好き)、いろんな話を見てきました。ディストピアものというのは、だいたいにおいて監視社会が基本となっており、支配者による独裁、洗脳、管理統制が描かれているものが多いです。そして現実社会もその方向にどんどん向かっていっており、こういう世の中が進んでいった先の落としどころはどこなんだろう、と考えること

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身分制に学歴に、序列をつけずにはいられない人間様

少し前に書いた大学のあり方に見る「求められる人物像」の変化という記事で、大学の主な設立理由は官僚養成と選抜であり、それが身分制度や藩閥の時代から実力主義や学閥の時代へ変わる変革であったということを書きました。そして現在はどうなったかというと、身分制(血族)と学歴主義と実力主義が混在している世の中だなぁと感じることが多いです。世の中の最トップ層は血族や世襲が主流で、ちょっと下のクラスでは学歴と実力が

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なぜ親は子に「勉強しろ」と言うのか

これまで自分自身の人生を振り返る中で何度も親子関係については考え、noteでも取り上げてきました。「もっとこうしてほしかった」とか色々な思いはありつつも、これだけは本当にありがたかったと思っているのが、親は私に「勉強しろ」と言ったことがない、ということです。このことは何度も書いていますが、本当に言われた記憶はなく、いつも自ら進んで勉強していたように思います。中学受験についても自分の意志で決めたこと

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大学のあり方に見る「求められる人物像」の変化

大学について色々掘り下げてみようと思ったのは、私自身が受験戦争で疲弊してきた学生時代を送ってきたということもありますし、大学というのはそこに至るまでの教育にも、そこから先の雇用や就職にも深くかかわる機関なので、社会を見つめる上で重要なポイントになるなと思ったからです。一般的に「教育」と言うと、どうしても「いい大学にいくためには」的な話になりがちなのも気になっていました。そこで、大学に関する本をいろ

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信念・前提・常識を捨てることの難しさ

今も昔も興味の対象が多すぎて、なかなか一つのテーマを集中して学んだり書いたりすることができないのですが(汗)、最近は大学や教育に関することを書くと言いながら、古代文明の本などを読み漁っています。全然テーマ違うじゃん!という感じなのですが、古代文明の本を読みながら大学や教育のあり方について考えさせられることもかなりありました。

どの分野にせよ、「アカデミズム」や「学問」における「正統派」、「権威」

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アプリでオススメされたものを選んでいく人生

先日、友人氏とのやりとりの中で面白い話題があったので記事にしたいと思います。最近マッチングアプリで恋人を作る人が増えてるねと言うような話から、私が「(コロナ禍というのもあり)マッチングアプリを使わないと異性と出会えない社会に追い込まれてきた」というようなことを言ったところ、友人が「恋人も音楽も買い物も比較サイトで比較するか、”あなたにオススメ”を選んでいくような、主体性のない人間を大量生産できそう

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どんな人が高い給料をもらうべき?

漠然とした大きな問いをタイトルにしてみました。組織で働いていると、「なぜこんな人が私より給料もらってるんだろう?」と思うことも結構あると思います。組織の内部でも、業界別、職業別でも思うことがあるのではないでしょうか。これは一人一人価値観が違うのかな、と思う部分でもありますので明確な答えは出ないでしょうが、今の社会全体の給与体系を比較してみても、何か納得のいかない理不尽さを感じる人が多いのではないか

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悪影響はいつも後出しじゃんけん

世の中を眺めていると、不正・不祥事や人体への悪影響というのはいつも「後出しじゃんけん」的で、悪はいつも起きてからの責任を取らないものだよなぁとつくづく思います。検査不正、入試不祥事、個人情報流出、食の安全、薬の副作用などなど、安心安全公正を謳い、ろくにリスクを説明せずに人々をだまし、問題が起きても責任を取らないというのは、国や大企業、腐った組織・業界の常套手段です。

私がこの世の洗脳から目覚めた

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「公平・公正」でない社会の現実が露呈して

一つのニュースが終わるとまた別の(目くらまし)ネタをぶち込んでくる政府御用達メディアたち。昨今話題になっているのは医学部入試問題とボクシング会長問題ですね。いずれも「公平・公正」に関わる問題だな~と思いながら見ています。私はそもそも社会はそんなもんだろうと思っているし、過度に期待もしていないのですが、それにしてもその人の人生に関わることでこんなに理不尽な目に遭っている人がいると思うと、この世に生き

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貧困が他人事でない時代に学ぶこと

2018年、年が明けて一本目の記事です。今年はどんな1年になるのでしょうか。新年早々暗いことを言いますが(笑)、これからますます人々が貧しくなり、生活が苦しくなってくるものと思われます。これまで大きな反乱や暴動などが起きてこなかったのは(起きてたけど報道されていないというのもあるかも)、日本人のおとなしい国民性もあるけれど「不景気だ、お金がない」とは言っても、人々がそれなりに生活することができてい

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