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半生の記録と記憶

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今まで生きてきた記録、感じたこと。表に出せなかった思い。蓋をしてきたこと。
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2022年11月の記事一覧

大学休学② 学生相談室その6 ジャミロクワイと復学

大学休学② 学生相談室その6 ジャミロクワイと復学

大学は6月にはもう通っていなかったと思う。

大学で知り合った知人友人のなかでは、2、3人にそのことを伝えたくらいだったと思う。

そして、週一で2時間半かけて学生相談室に通い、ある心理学の技法を用いたカウンセリングを受ける以外は、ほぼフリーターといった生活が始まる。

今振り返ると、ほとんど覚えていないけれど、その生活の中で、高校時代くらいにハマった洋楽のCDを買ったり、聴き込む、音楽雑誌を読む

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大学休学① 学生相談室その5 家族と話す

大学休学① 学生相談室その5 家族と話す

大学を休学する方向で考えていることを、親に伝えた時の話。

母親の反応はよく覚えていないけれど、復学の可能性も残していたことからか、渋々に近い感じで認めてくれたような気がする。

その時、父親と珍しくちゃんと話をした。

その時の父親は、休学の判断の是非とかではなく、自分の話をしていた。

父親の会社では、出身校により学閥があること。あとは、社会に出るとなかなか友人ができにくく、友人ができるのは学

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思春期にグサリときた一言

思春期にグサリときた一言

思春期、ちょうど中学生に入るか入らないかぐらいの頃の話。

小学生高学年くらいから異性を意識し出したり、中学生に上がると、髪型など外見、人にどうみられるか、人からどう見えてるか気になるようになっていた。

正直、高学年のとき、手紙で告白された経験から、自分も捨てたもんではないのではないか?カッコいい部類に入るのではないか?そんなことも勘違いも含めて思ったりしていた。

恥ずかしい。

けど、本当の

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大学入学④ 学生相談室その3 カウンセリングと休学

大学入学④ 学生相談室その3 カウンセリングと休学

カウンセリング、カウンセラーとの出会い。

記憶が朧げながら、辿ってみると、最初はカウンセラーが目を瞑り聞いてるんだから聞いてないんだかよくわからない中話をしていくなか、

寝てるんですか⁉︎

と聞いたこともあったような記憶が。

ただ、小さな熊というかずんぐりむっくりとした男性のカウンセラーで、あまり警戒心を抱かず、自分の思ったこと、感じていることなどを話していった記憶がある。

そして、話進

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大学入学③ 学生相談室その2 相談室での出会い

大学入学③ 学生相談室その2 相談室での出会い

学生相談室の扉を開いてから、私はその後の人生で、今に至るまでおそらく良い意味でも悪い意味でも大きな影響を受けることになる、カウンセリング、カウンセラー、心理学というものにで会う。

それまでの私は上記のカウンセリング、カウンセラー、心理学というものに対して、知識として言葉や存在は知っていたものの、興味もなく縁はなかった。

ただ単純に現状になんだか違和感を感じる、このまま漠然とどこかのサークルに所

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大学入学② 学生相談室…その1

大学入学② 学生相談室…その1

大学に入って二か月もすると、周りはチラホラサークルも決まりだしたり、取る科目も決まりだしたりした。

でも、自分はまだサークルも決められないし、なんだか、言いようのない焦りと違和感を感じ始めていた。

何かが違う。

私の入学した大学は東京の西の方、山の中にあり、周りに何もないところだった。通学に電車とバスを乗り継ぎ、実家から2時間半もかかった。

通学も一苦労な距離だ。

この時点でもう、入学前

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架空の歴史

架空の歴史

小学生中学年頃の話。

空想癖のある子どもだった。

空想のはじまりは、学校の授業中からはじまっていた。

授業に集中できない、興味がない、だけど座っているしかない、じっとしているしかない…から、頭の中でずっと違うことを考えたり、別のことを考えていた。

次第に、頭の中で物語を作ったり、お話を作ってその世界に浸るようになっていった。

それはだんだんとエスカレートというか、その時間は増えていき、1

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大学入学 ① 大学デビューを目指す。

大学入学 ① 大学デビューを目指す。

大学入学後は、どのサークルに入ろうかと、いろんな新入生歓迎会の飲み会に行ったり、見学に行った。

高校時代、友人に心を開けず、仲間もいなくて学校に居場所がなかった、自由な校風の高校にも関わらず、全く学生時代を謳歌できなかった、ほとんど自分の殻に閉じこもって、楽しむことのできなかった高校時代には戻りたくないという気持ちが強かった。

高校生の時はやっていたドラマ、あすなろ白書のような、青春ドラマみた

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弟なんだから

弟なんだから

転校してすぐの小学校低学年の頃の話。

ほんの些細なことで、兄と喧嘩になった。

確か、おはぎを出されて、きなことあんこがあって、自分はきなこを選んで、兄もきなこを選んで、それに対して自分が真似をするなと怒ったような気がする。

理不尽だ。

でも、真似されるのが嫌だったんだと思う、それは覚えている。

今考えると自分が理不尽だった。

ただ、そこで喧嘩になったとき、母親に言われた一言が心に残って

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一緒に寝てもらう

一緒に寝てもらう

子供の頃、お化けが怖かった。暗闇も怖かった。

電気を消した真っ暗な部屋が怖かった。

電気がついてない真っ暗な部屋に入ると、原始人がいるのではないか?(はじめ人間ギャートルズの影響か、原始人というのが、幼稚園〜から脳裏にこびりついていて、とても怖いものとして頭にあった。)などとすごく恐れていた。

引っ越しして、ひと部屋を2つに区切った形ではあったけれど、自分のスペースができたのだけど、私は一人

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初恋と初嘘、初恥の話。

転校して入った小学校一年生のクラスに、好きな子がいた

ショートカットで小柄なOさんという女の子だった。

ちょくちょく話をした記憶があるのだけれど、どこが好きになったのかはよく覚えていない。

死にたいくらい恥ずかしいことだけれど、Oさんと仲の良くしているクラスのある男子に嫉妬して憎くて、クラス写真のその男子の顔のところを画鋲でプスプス刺して穴だらけにしていた。

その集合写真は、その男子の顔の

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