月々弓

猫好きな戌年生まれ。

月々弓

猫好きな戌年生まれ。

記事一覧

世にも奇妙な夢のこと

私はよく夢をみる。 寝ているときに見るほうのそれ。 この前は、 サファリパークのように自家用車のまま入っていって、車に乗ったまま楽しむタイプのジェットコースターに…

月々弓
1日前
1

本友

私は本を読むのが好きなのですが、 学生時分に大いにハマったのが有川ひろ(有川浩)作品。 初めて読んだのは、たしか、『塩の街』。 本を読む人の多い家庭で生まれた私。…

月々弓
8日前
6

やさしい世界。

「もう9時40分ですよー。おふとんにいて大丈夫ですかー?」 支度を終えた彼が私を呼ぶ。 「昨日疲れちゃったから、今日はお弁当サボる」 と私。 彼が私の枕元にやってきて…

月々弓
2週間前
1

行先をめぐる私たちの戦争

「米子行きの航空券が安い!!」 という一声で、米子ってどこかもよくわからないままチケットを取ることにした数ヶ月前。 「どうやら米子って鳥取らしい。」 「でもなんか…

月々弓
3週間前
6

出口の見えない夜、ループするイマジネーション。

絶望。幸せになれる気がしない未来。不満。溢れる夜。 闇夜に寝室を抜け出してキッチンに行き、包丁を胸に静かに突き刺す。絶対に実行できるはずのない自分の弱さを強く確…

月々弓
4週間前
2

「勉強しなさい」の代わりに

私は、記憶にある限り、「勉強しなさい」と言われたことがない。 我ながら、お勉強は大好きだった。 進学校に通い、そこそこの大学を出た。 学校での成績はいつも上位だっ…

月々弓
1か月前
4

歓喜の歯磨き

ずっと聞いているラジオ(Podcast)がある。 それは、 「BOOK READING CLUB」と 「真夜中の読書会 おしゃべりな図書室」 たまにお笑い系の番組を聞くこともあるけれど、初回…

月々弓
1か月前
8

私を美容室へ向かわせたもの

趣味は、本を読むこと。 「読書好き」というと、なんだか、読書ガチ勢っぽく聞こえそうなので、いつも、趣味を聞かれたときは、「本読むの好きなんです〜」とぬるっと答え…

月々弓
1か月前
8

現代の呪縛

私は、倉庫で仕事をしている契約社員。 正社員を目指している人。 定年退職後に入社したパワフルなご年配の方々。 様々な理由で仕事を辞めて、転職先が決まるまで席を置い…

月々弓
1か月前
4

適度な頑張り。

私の週末は、友人からの誘いや彼との外出に1日、残り1日は掃除洗濯お弁当用作り置き。 いつからだろうか、週末にギチギチに予定を入れるのがしんどいと感じるようになった…

月々弓
2か月前
2

休日の安全な冒険

繁忙期で、6連勤 休み1日を挟んで5連勤。 真ん中のお休み1日満喫したる!! と思って ダイチャリをかっ飛ばして 行ったことのないエリアを探索。 ゴールはニトリ。 30分…

月々弓
2か月前
3

猫の額にしがみついて

実家を出るとき、1番怖かったのは 愛猫に忘れられてしまうこと。 「猫はヒトではなくて場所に懐く生き物だ。」 「猫の記憶は2日で消える。」 そんな都市伝説的なことをた…

月々弓
2か月前
3

紋切り型の結婚式

先日、大学時代の後輩の結婚式に出席した。 職場で同僚に 「明日休みじゃん、なにすんのー?」 「明日は後輩の結婚式行くんです」 「うわー、お金飛ぶねー...」 そんな会…

月々弓
2か月前
9

話し手になれない私は書き手になる。

私の愛する彼は、聞き下手の話し下手。 致命的だと思われるかもしれないけれど、仕事のときには彼の中の聞き上手スイッチがONになるんだと思う。 私が彼と付き合う前とか、…

月々弓
3か月前
9

30歳の宣誓。

月々弓。(読み方募集中) 2024年現在満30歳。 20代最後に愛してやまない地元を離れることを決断。 30代一発目のスタートダッシュは、愛してやまない彼と始める新天地での生…

月々弓
3か月前
8
世にも奇妙な夢のこと

世にも奇妙な夢のこと

私はよく夢をみる。
寝ているときに見るほうのそれ。

この前は、
サファリパークのように自家用車のまま入っていって、車に乗ったまま楽しむタイプのジェットコースターに乗る夢だった。(架空の乗り物)
高校時代に仲良しだった友人と、彼女の故郷イギリスに行った先での出来事だった。(無論、これもすべて夢の話であって、現実に彼女とイギリスに行ったこともなければ、彼女とは高校卒業以来一度も再会していない)
その

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本友

本友

私は本を読むのが好きなのですが、
学生時分に大いにハマったのが有川ひろ(有川浩)作品。

初めて読んだのは、たしか、『塩の街』。

本を読む人の多い家庭で生まれた私。我が家には、1人1つ本棚があり、私と姉の本棚は廊下で隣り合わせに並んでいた。金欠なときや、積読がないときは、決まって姉の本棚から拝借していた私は、その日も姉の本棚を開き、なんとなく『塩の街』を手に取った。それが私と有川ひろさんとの出会

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やさしい世界。

やさしい世界。

「もう9時40分ですよー。おふとんにいて大丈夫ですかー?」
支度を終えた彼が私を呼ぶ。
「昨日疲れちゃったから、今日はお弁当サボる」
と私。

彼が私の枕元にやってきて
「サボるんじゃないでしょう?いつもがんばってるから今日はお休みするだけっ」
と言ってなかなか起き上がらない私の手を握った。

ああ、なんてやさしい世界なんだ。

行先をめぐる私たちの戦争

行先をめぐる私たちの戦争

「米子行きの航空券が安い!!」
という一声で、米子ってどこかもよくわからないままチケットを取ることにした数ヶ月前。

「どうやら米子って鳥取らしい。」
「でもなんか、地図見るとほぼ島根だよ?」
なんて言いながら、楽しく旅行の計画を立てていた私たちだったが、
「ほぼ島根だし、出雲大社近いから行ってみたい!」
という彼と、
「せっかく鳥取に行くんだから、鳥取砂丘は見逃したくない!」
という私の間で、譲

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出口の見えない夜、ループするイマジネーション。

出口の見えない夜、ループするイマジネーション。

絶望。幸せになれる気がしない未来。不満。溢れる夜。
闇夜に寝室を抜け出してキッチンに行き、包丁を胸に静かに突き刺す。絶対に実行できるはずのない自分の弱さを強く確信しながら、そんなイマジネーションを繰り返し繰り返し頭に浮かべてしまう。一晩に何度もループするそのイメージ。そんな夜は、自分は透明人間で、世界の誰からも見えていない、ちっぽけで、取るに足らない存在に思えてくる。いてもいなくても変わらないんじ

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「勉強しなさい」の代わりに

「勉強しなさい」の代わりに

私は、記憶にある限り、「勉強しなさい」と言われたことがない。

我ながら、お勉強は大好きだった。
進学校に通い、そこそこの大学を出た。
学校での成績はいつも上位だった。

興味のあることはどんどん深掘りしたくなるから、いろんなジャンルの本を読むし、ほとんどSNSはやらない私が見る数少ないYouTubeチャンネルは、『中田敦彦のYouTube大学』や、『ピース又吉直樹の【渦】』のインスタントフィクシ

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歓喜の歯磨き

歓喜の歯磨き

ずっと聞いているラジオ(Podcast)がある。
それは、
「BOOK READING CLUB」と
「真夜中の読書会 おしゃべりな図書室」

たまにお笑い系の番組を聞くこともあるけれど、初回から欠かさず聞いているのはこの2つ。

リアタイはなかなかできないけど、家事をしながら聞くのがルーティーンで、最新のを聞き終わったあとは過去の配信も飽きるまでループして、読みたい本があるとググって本の表紙をス

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私を美容室へ向かわせたもの

私を美容室へ向かわせたもの

趣味は、本を読むこと。
「読書好き」というと、なんだか、読書ガチ勢っぽく聞こえそうなので、いつも、趣味を聞かれたときは、「本読むの好きなんです〜」とぬるっと答えるようにしています。

小説はもちろん、
専門書、自己啓発本、詩集、エッセイ、ルポ等なんでも読みます。

20代前半のころ、松浦弥太郎さんの著書にハマってたくさん読んでいた時期がありました。
そして、いつだって弥太郎さんは私の理想の大人像で

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現代の呪縛

現代の呪縛

私は、倉庫で仕事をしている契約社員。

正社員を目指している人。
定年退職後に入社したパワフルなご年配の方々。
様々な理由で仕事を辞めて、転職先が決まるまで席を置いている人。
パートタイムで働く主婦たち。
フリーランスで仕事をしつつ、副業として働いている人。
留学生を含む、日本に暮らす外国人。
とにかく多種多様な人々と共に仕事をしている。

実際、社員登用で昇格していく人も多いけれど、
倉庫内作業

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適度な頑張り。

適度な頑張り。

私の週末は、友人からの誘いや彼との外出に1日、残り1日は掃除洗濯お弁当用作り置き。

いつからだろうか、週末にギチギチに予定を入れるのがしんどいと感じるようになったのは。

20代前半の頃は、お昼は映画、夜は〇〇ちゃんとごはん。とか、お昼は〇〇さんとランチで夜はLIVE参戦。とか、1日に2個以上の予定を入れることも多かった。1日24時間じゃ足りない!ってくらい詰め込めるだけ詰め込んだ。
大学生の頃

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休日の安全な冒険

休日の安全な冒険

繁忙期で、6連勤
休み1日を挟んで5連勤。

真ん中のお休み1日満喫したる!!
と思って
ダイチャリをかっ飛ばして
行ったことのないエリアを探索。
ゴールはニトリ。

30分自転車を走らせただけで、
土の匂い。
虫の声。
繁る木々。
サマーウォーズの世界みたいだな〜なんて思いながら
日照りの道をずんずん漕いだ。

心底リフレッシュできて、
「今日は本当に楽しい大冒険だったな」
なんて思いながら帰宅

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猫の額にしがみついて

猫の額にしがみついて

実家を出るとき、1番怖かったのは
愛猫に忘れられてしまうこと。

「猫はヒトではなくて場所に懐く生き物だ。」
「猫の記憶は2日で消える。」

そんな都市伝説的なことをたくさん聞いて、
ビクビクしていた。
毎晩のように私のベッドに入ってきては
いっしょに寝ていた私の愛猫。
子猫時代は数時間おきにご飯をあげなきゃいけなくて、
夜中に起きて、眠い目をこすりながら世話をした。
私が仕事から帰ると、おもちゃ

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紋切り型の結婚式

紋切り型の結婚式

先日、大学時代の後輩の結婚式に出席した。

職場で同僚に
「明日休みじゃん、なにすんのー?」
「明日は後輩の結婚式行くんです」
「うわー、お金飛ぶねー...」
そんな会話があった。

「楽しみだね」「おめでとう」「めでたいね」
そういう言葉たちを差し置いて、
ご祝儀の話になってしまう。
多分、みんなそう。
どうなんだろうこれって...
ってなんだか考えてしまった、
と同時に私も、LINEでは、

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話し手になれない私は書き手になる。

話し手になれない私は書き手になる。

私の愛する彼は、聞き下手の話し下手。
致命的だと思われるかもしれないけれど、仕事のときには彼の中の聞き上手スイッチがONになるんだと思う。
私が彼と付き合う前とか、付き合いたての頃、彼は非常に聞き上手だったから、あの頃はスイッチONにしてたんだと思う。

どうしてちゃんと私の話を聞いてくれないの。
と不満に思うことは今でもあるし、その不満が溢れることもある。
聞いてくれているようだけど目線はスマホ

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30歳の宣誓。

30歳の宣誓。

月々弓。(読み方募集中)
2024年現在満30歳。
20代最後に愛してやまない地元を離れることを決断。
30代一発目のスタートダッシュは、愛してやまない彼と始める新天地での生活。

せっかく始まった30代。何か新しいことを始めたい、なんて月並みなことを考えながら4ヶ月が経過したころ、いつだったか始めようと思ってダウンロードしたきり使うことのないまま、iPhoneの容量だけを蝕んでいたこのアプリに辿

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