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紋切り型の結婚式

先日、大学時代の後輩の結婚式に出席した。

職場で同僚に
「明日休みじゃん、なにすんのー?」
「明日は後輩の結婚式行くんです」
「うわー、お金飛ぶねー...」
そんな会話があった。

「楽しみだね」「おめでとう」「めでたいね」
そういう言葉たちを差し置いて、
ご祝儀の話になってしまう。
多分、みんなそう。
どうなんだろうこれって...
ってなんだか考えてしまった、
と同時に私も、LINEでは、
「えー!おめでとう、招待してくれてありがとう」
なんて言いつつ、
内心、「私の3万...その3万円でなにができる?」
とか考えちゃったりなんかしてたのは事実。

最近は、会費制の結婚パーティーも増えつつあるとはいえ、やっぱりご祝儀の文化がまだまだ優勢な気がする。

今思い返せば、
るんるんで友達の結婚式に参加した記憶って
すごく昔な気がする。
まだ友達の結婚式に行ったことがなかったころ。
ヘアセット予約しなきゃ!ドレス買わなきゃ!
ってワクワクしてた。
でもいつからか、服装はワンパターン戦法。
髪は短くなったから、
美容室でセットする必要もなし。
こなさなきゃいけない数ある予定の一つになった。

そして、
いざ当日。
バージンロード
誓いのキス
指輪交換
披露宴会場にうつって
ウェルカム動画
新郎新婦の紹介(学歴•職歴)
馴れ初め
乾杯の挨拶
双方上司のスピーチ
友人代表スピーチ
お色直し
ケーキ入刀
ファーストバイト
花嫁からご両親への手紙
新郎からのスピーチ
(ウェイディングプランナーさんに対して、「ワガママを聞いてくださってありがとう」的なメッセージも含まれること多め)

だいたいこんな感じ。
花嫁からのご両親への手紙だって、
だいたい似たり寄ったりのエピソード。
最近は新郎からも手紙を読むことが増えてきた。

式が終わっても
「良い式だったね〜」なんて言う人も見当たらず、
「あーーやっと終わったー!」なんて
ハイヒールからフラットシューズに履き替える女性もいたり。

結婚式というものに参加するたびに
私はやりたくないな、
と思ってしまう。
私は出席者を満足させられるような結婚式ができる自信ないな〜って。


今回の結婚式は、大学卒業以来、地方勤務だった後輩なので、かれこれ7、8年会っていなかった。
そのせいで、あれ、この子こんなキャラだったっけ?
ってなった。
月日は人を変えるのである。
学生時代は本当によく遊んだし、旅行も行った仲だったけれど、当時どんなふうに自分が接していたのかも思い出せず、なんだか近寄りがたい気もしてしまった。

正解不正解なんてないけど、やっぱり、家族と、本当に近しい友達。(それも、コンスタントにあっている人たち)だけ招待するというのが、ベターな気がしてならない。

こんなことぼやいている自分に嫌気がさしてきてしまったけれど、儀式ってなんでも紋切り型。
プレイヤーが変わるだけで内容は再放送みたいなことが多くて、それに3万の価値を見出せるのだろうか。と考えていた1週間だったのである。

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