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あっちんの笑いのツボ

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いろんなクリエーターさんの面白い投稿を集めています。 あくまでも私の笑いのツボなので、一般向きではないかもしれません。 王道のものからシニカルなものまでお楽しみください!
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2021年1月の記事一覧

スケルトンスパゲッティ

スケルトンスパゲッティ

 どうしてこうなった……。

 土曜日の昼下がり。
 目の前で湯気が立っているスパゲッティを見ながら、小学1年生の私は固唾をのんだ。

 数日前のことである。
 私は母から、今度の土曜日のお昼ごはんは、ミートソーススパゲッティだと伝えられた。

 ミートソーススパゲッティ。

 赤いドロッとしたカレーみたいなタレがかかっていて、それを絡めながら食べるやつだ。私の知らないうちに、母は洋食屋へ修行にで

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フリーランス川柳

フリーランス川柳

フリーランスになって20年近い私です。こんにちは。もっと楽して金を稼げないか考える日々です。

この時期になると、サラリーマン川柳なるものが発表されますね。
せっかくなので、フリーランスな私も川柳を書いてみようと思いました。

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コロナ禍で ほどよく仕事が ディスタンス

見栄張るな 元々仕事が ないくせに

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次こそは いいお仕事を 回すから

そのセリフ 守られたことは 一度も

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まさか助六だったとは

まさか助六だったとは

大学生の頃のお話です。

私は常に出席日数の足りないダメダメ学生だったのですが

1人、私にとても良くしてくださるおじいちゃん教授がいました。

おじいちゃん教授…S教授と呼びましょうかね。

S教授は近世文学の先生でした。

いつも出席日数が怪しい私に「優」をくれる優しい教授だったのですが、

ある時、その教授に勧誘されます。

「私がやっている研究会の部長になってくれないかい?」と。

毎日大

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LINEアイコン問題

LINEアイコン問題

本日、おだんごは新たな挑戦をします。

有料記事です。なぜなら恥ずかしいからです。

興味がある方は、100円の壁を乗り越えておいでください。ちなみに、クオリティーの保証はできませんが返金も致しません。

人の気持ちや価値観に簡単になんだかんだは言えません。

100円のガチャガチャと一緒です。何がでるかはお楽しみです。お楽しみのワクワク代の100円です。

では、まず私の悩みを告白します。

L

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除夜の鐘とともに消えた男

除夜の鐘とともに消えた男

 除夜の鐘の、ゴーン、という音とともに、日本から消えた男のことを覚えておいでだろうか。除夜の鐘の音のような名を持ちながら、その煩悩ゆえに、逮捕された男。

 その名は、カルロス・ゴーン。

 2020年の正月、ゴーン逃亡のニュースは、新年を祝うお茶の間を駆け巡った。しかし、疫病の流行に伴い、その存在を語る者はいなくなった。だが私は、彼を忘れることが出来ない。

 あれはいつのことだったか、夫と旅先

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知らぬ間に崎陽軒

知らぬ間に崎陽軒

 その日、私は、12歳の少女に救われた話というタイトルの記事を書いていた。なかなか苦戦したものの何とか形になり、もう一度見直したら投稿しようと、文章を推敲していた。

 その時、書き綴っていたのは、自己否定、感情の手放し、イジメに関することなど、至って真面目なものだ。最初から順を追って、気になる表現はないか、無駄な表現はないか、記事を見直す。
 基本、私の推敲は、無駄を削ることに神経を注いでいる。

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