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コラム・エッセイ

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日々のコラムです。 思いついたこと、思い出したことを、つらつらと。
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#報道

出版社が「出版」を終わらせている…のか?

出版社が「出版」を終わらせている…のか?

いやーーーー、ここのところのあまりにも各出版社のスタンスに首をかしげたので、おもわずnoteを開きました。

わたしは小さな頃から本が好きで、起きている間は本を読んで、死ぬなら本に埋もれて圧死したいとすら思っていました。ライターとしてたくさんの出版社にお世話になり、尊敬する編集者や記者もたくさんいます。
けれども「出版社」という会社組織が、『出版(業界)』の終わり感を強め、それが出版離れに拍車をか

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痛ましい事件について、わたしたちはどう発言したらいいのか

痛ましい事件について、わたしたちはどう発言したらいいのか

たくさんの人が傷ついた。
川崎登戸殺傷事件。速報を見て、なんてことが起こったんだと愕然とした。

SNSには戸惑いの声が溢れていた。

事件を嘆く声、自殺した犯人を責める声、それに対して誰かが怒り、またそれに別の人が怒っていた。不安と怒りが「犯人死亡」ということでやり場をなくして飛び交い、どんどん大きくなっているように見えた。

それについて私は思わず、以下のツイートをした。

不安だった。
負の

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報道者の、顔は見えない。

報道者の、顔は見えない。

たび重なる交通事故の報道で、遺族取材について思うことを書いてみたところ、いろいろなご連絡をいただきました。

まずは読んでくださりありがとうございます。

そしていろんなコメントをいただくなかで、「現場にいる人がどう思っているか知る機会がない」「もっと声を聞きたい」というお声が多く、そして感じたことは、「視聴者は、報道されているものの周囲を想像することは難しい」ということでした。

こう書くと当た

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遺族取材をやめたかったマスコミのひとりとして。

遺族取材をやめたかったマスコミのひとりとして。

毎日のように、悲惨な交通事故のニュースが目に入る。

母娘が亡くなってしまった池袋の事故のあの後はどうなっただろう(事故7ヶ月後にして書類送検となるらしいです/2019年11月追記)

そして、園児たちが巻き込まれる大きな事故もあった。
園長先生による記者会見が、さまざまないびつさを持っていた。そもそも園が会見をしなきゃいけなかったこと。事故当日の詳細を質問された園長先生。なぜ、いまここで、この方

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