Thrid World War


あえて英語のタイトルにしたのは直感だ。第三次世界大戦という響きは個人的にしつこく感じた。そして無闇に人の心を傷つけてしまう気がした。言葉の響きやイメージというのは、軽視できない伝達力がある。そんな工夫で理解が先行し、恐怖を越えて誰かの知識や知恵になってくれるならば。それは幸運と言えるだろう。

情報収集はまだまだ続けるつもりだ。しかし、今手元にあるそれなりの量あるデータを見ていると、第三次世界大戦はもう防げないのではないか?という段階に来ている。 何度も言うけど恐怖を煽るつもりはない。ほんの少しの勇気でいい。私の活字に導かれてくれ。



長い間、中国とアメリカは貿易や経済で戦ってきた。いわゆるテクノロジー競争だ。

未来都市。そんな機械化=オートメーションが我々を次なる世界へ連れていく。最近記事にした「次世代のサンクチュアリ」や「陰謀論のコントラスト」ともリンクしている。それを制した国が世界の覇権を握ることに2つの国はとっくに気づいていたのだ。


さて、これから優位に来るのは2つの国のどちらだろうか?実はその鍵を台湾が握っている。 

…。


え?と思ったでしょう。

なぜ台湾がそんな壮大な位置にいるのか?その答えの前に。歴史の授業だよ!コネコチャンたち!!(❔)


ピピビ…タイムマシンシドウ…


近代、台湾は日本のものだった。


大日本帝国・台湾。


今から6000年前、台湾を支配していたのはモンゴロイドのオーストロネシア人という民族。なのだが、三国時代に漢人が移民していくと徐々に漢化していった。そこから数々の歴史を経た末、1895年。台湾は日本の領土になっていったのだ。いわゆる植民地という奴ですね。

そんな大日本帝国・台湾がどうやって今の中華民国の台湾になったのか?そこにヒントが隠されている。


1616年、大清帝国(清)が建国された。その大国は政治情勢が非常に不安定。なぜなら、戦争が繰り返されていたからだ。


殺伐な時代の片隅で、とある町の開業医が心を痛めていた。グルグルと渦巻く感情の音。月日を跨ぐにつれ、次第に強く大きくなるそんな音に、敏感になってしまった。目を背けても、心の奧が耳を澄ませてしまうのだ。

騙し騙し葛藤とも良い付き合いができてたけど。長い時の狭間で、とうとう自分をごまかせなくなってしまった。


男はついに心の奧に眠らせたその言葉を口にしたのだ。


「医者は目の前の患者を助けることができるけど、国を助けることなんてできやしないんだ。だったら、国を救う医者。政治家になってやろうじゃないか。」


暗闇に苛まれていた彼の目は、いずれ光を帯びていく。その名は孫文。まだ誰も知らない。考えてもいない。彼が英雄になることなんて。


「この政治は腐ってる。ならば俺が変えてやる!」ゴゴゴ…。


はりきった孫文は同国で革命を企てることになる。



だが失敗した。(アラ!)



「現実は甘くなかった。理想なんてのは簡単に叶えられないんだなァ…。」



力不足を痛感した彼は、泣く泣く亡命せざるを得なくなった。



逃亡先に選ばれたのはなんと日本。


「このままではいけない…!」


新たな流れを掴むため、孫文は修行に励むことを決意。この間、色々な体験や修羅場を積み重ねた彼は、「倫敦被難記」という書籍を執筆し、世界的に有名になる。


その後、東京の池袋で「中国同盟会」という秘密組織を設立。大清帝国を変えるため、優秀な同士と共に作戦を練った。(余談だが、奥さんが日本人である。)


力をつけた孫文が上海に戻ってくると、民衆は熱狂した。溢れたパワーはまるで鬼が金棒を手にしたかのようだった。以前とは違う。明らかに違う。苦難の成果は火山のように一気に噴き出したのだ。



そして辛亥革命。



"大清帝国"は"中華民国"となる!




大変動の歴史は完成させた。中華民国の与党は孫文が設立した中国国民党(中華革命党)に落ち着く世界線へと移行されていった。





激動の人生の末、革命から13年の時が経った1925年。孫文、永逝。帰らぬ人となる。やはりレジェンドになるのは必然だろうか。彼は永久総理として今でも君臨している。


孫文亡き後、トップの座と強き意志は蔣介石という男の手に譲渡された。また彼も優秀な頭脳の持ち主だった。その功績で中華民国は完全に統一され、ついに最高指導者の座を手にする。ちなみに第二のレジェンドである彼は、永久総裁として今でも君臨している。


そんな流れでなんと中華民国はアメリカ・イギリス・ソ連と並ぶ四大国(四天王)にまで上り詰める。天を舞う竜の勢いは途切れることを知らず、雷撃の如く第二次世界大戦でも見事勝利する。


…敗北したのは?



…何を隠そうか。我々の国、日本だ。




…タイムマシンで見たはずの景色が変わっていくゥ!(←やめろ、空気読め!!歴史の授業中だ!)




こうして日本の領土だった台湾は、1945年、中華民国の手中に渡る。






長い歴史に勝利の連続。ずいぶん頑張った。疲れたね。

多大なる功績を手にした中華民国、中国国民党に大きな光が射していた。それはまるで。"太陽が自分たちを認めてくれた"とでも言うかのようだった。



そこには不吉な匂いも融合していたのに。


光が強くなれば、影はその分濃くなる。その影が中国共産党だ。山の頂上に登ったら、後は下るしかない。
誰かが密か感じていた。そんな予感は現実のものになっていく。


長い戦いでボロボロになった最悪のタイミングだったが、国共内戦は避けて通れない道だった。ついに国民党は共産党に敗北する。無情にも中国大陸は乗っ取られ、国民党は台湾に避難した。



こうして中華人民共和国(共産党)は"中国"に。


中華民国(国民党)は"台湾"として分断されたのであった。



現在進行形、中国が社会主義で、台湾が民主主義なのは、こういう歴史があるからなのダネ。

台湾と同じ民主主義の例として、香港があげられる。しかし、香港と台湾はまったく事情が異なる。 台湾は完全な独立国だけど、香港は中国に帰属しているのだ。

もっとわかりやすく言うと、東京は国ではない、都である。それと同じで、香港も国ではなく、中国の一部というコト。


え、じゃあなんで香港は民主主義なの?という話になってくるんだけど、元々香港はイギリスの植民地で、独自の力で経済を発展させてきた。だから中国とは違うアイデンティティーを持っているのだね。

いずれ香港はイギリスから返してもらうことになる。の、だ、け、れ、ど!返還先は台湾ではなく中国だった。中国のほうが既に力を持っていたから、それは当然な流れかもしれない。しかし、中国の社会主義と香港の民主主義が噛み合うはずないよね?そんな矛盾への応急措置として一国二制度という特別ルールが設けられたのヨ。

香港は特別行政区と言って、同じ中国の中でも異質な存在であると言える。2019年に起きた逃亡犯条例改正案の大規模デモでもわかる通り、「自分は中国人じゃなくて香港人。」と考えている人の割合はかなり多いのだね。

香港と台湾の共通点は、民主主義であり中国と戦っていることなのだ。唯一の違いは香港は台湾と違って国ではないこと。それを頭にいれておこう。


そういった歴史の理由から、中国と台湾は「ふたつの中国」として、それぞれ独立してきた。


しかし2005年、中国は「ふたつの中国」を「ひとつの中国」にする為、反分裂国家法を制定した。(8条:もし台湾独立分子が台湾を中国から分裂させる重大な事態になれば、非平和的手段を取ると警告。)




ようするに中国が言いたいのはこういうこと。



「中国様とうまくやりたいなら、世界の奴らは台湾と仲良くするなよ?台湾が独立したら?問答無用でぶっ殺す。香港なんて非にならないくらい痛い目見せてやるぜ!」




もちろんこれを台湾が認めるわけがなく、アメリカなどとも関係を強化し、抵抗する方針だ。


しかし、世界にとって中国は早々敵に回せる相手ではない。表向きでは仲良くし、裏では台湾に同情している状態であると言える。近年では様々な国が台湾に対してボイコット、断交ドミノが相次いでいる。なぜなら、中国に買収されたからだ。ちなみに中国の買収を拒み、台湾との友好を選んだチェコの上院議長は、なぜか突然死した。


特に中東やアフリカは政治・経済が非常に不安定だから、中国の経済力に巻かれるのも無理はない。彼らにとって死活問題だしね。台湾もそれを理解しているだろうが、 心の傷は深いはず。これはイジメに近い。いや、そんな言葉では計り知れない度を越えた圧力と言ったほうがいいか。


そのような情勢の中、"世界の警察"アメリカは、台湾を防衛すると発表。ヨーロッパもそれに続く流れだ。おぉ…。え、でもなんで?


先程、台湾が世界の鍵を握っていることは話した。


…ようやく伏線を回収できそうだね。


その鍵の正体は、半導体だ。


半導体とは何か?それはすなわち機械の脳だ。スマートフォン、パソコン、テレビ、炊飯器、洗濯機、自動車。あらゆる機械に必要不可欠の万能チップと解釈してよい。わかりやすく説明してるから詳しく知りたいならググってネ。


"コロナ禍で半導体が不足した"などという話は聞いたことがあるだろうか?これからのデジタル社会、機械化、自動化。未来世界への道には、元来よりも多くの半導体が必要になる。無論、デジタル人民元を企てる中国の未来では特にね。


なんと世界の半導体受託生産の5割超を台湾の株式会社"TSMC"が支配している。(台湾、優秀すぎ!)

Apple、Nvidia、AMD、HUAWEIなどはファブレス企業で、製造ラインを持たない。故に設計はできるが、本体を製造するにはTSMCの力が必要となる。つまり半導体不足のこのご時世、TSMC(台湾)が乗っ取られた場合、アメリカの大手企業はまとめて大打撃を受けることになる。台湾はアメリカ経済。つまり世界経済とも深くリンクしているのだネ。


アメリカは、経済成長が著しい中国に対し、半導体、半導体のパーツ、半導体のパーツに繋がるであろう色々な材料を輸出停止している。中国が世界の主導権(=覇権)を握ると、色々な意味で危険なことを理解しているのだろう。なぜなら、今でも中華人民共和国は独裁状態にあり、既に貧乏な国たちが買収されているからだ。しかし今の状況を中国視点で考えるなら、"より"台湾に狙いを定めるのが順当なのかもしれないね。総合的に考えて、かなり緊張感が高まっている状況だ。


安倍元首相が「台湾有事は日本有事」と発言して中国をキレさせてたけど、そこには色んな意味がある。


日本と台湾は仲が良い。だから庇っているんだ。


…などという単純な理由ではない。まず台湾が中国に乗っ取られた場合、台湾と日本(台北と沖縄)の最短距離は627kmなので、中国からしたら日本はいつでも侵略できる位置となる。将棋で言うなら王手みたいなもんなのさ。

さらに言うなら、既に現段階で日本の土地が中国に侵略されようとしている。台北から北東221km、石垣島から北166kmには尖閣諸島という島がある。その島は古来から日本のものだったけど、中国にずっと圧力をかけられているのだ。

台湾か尖閣諸島、どちらが先に侵略されるかは差程問題ではない。重要なのは、どちらか乗っ取られたら、どちらも乗っ取られるということだ。そしてどちらも乗っ取られたら次は。沖縄をはじめ日本は着実に制圧されてくだろう。

が、先程話した通り、台湾には半導体というお宝が眠っているので、そう簡単には攻撃できない。アメリカを筆頭に先進国たちが黙っていないからだ。では、中国は何をしているのか?それが、根回し(味方を増やす)である。


さっき中東やアフリカは既に中国に買収されていっていると言ったが、だんだん点が線になってきたね?拍車をかけていこうか。


原油輸入-中東依存度20%代のアメリカやヨーロッパと違って日本は92%も依存してる。それはなぜかーー?時代遅れだから。 中東が中国に支配されたこの現状じゃ、日本はもう瞬殺されるザコキャラ同然さ。

もっとわかりやすく言ったほうがいいかね?

その気になれば中国は中東に命令し、日本に原油供給をストップさせる。石油が無ければ、自衛隊、警察官、救急車、消防車、食料運搬車。それだけではない、国中のすべての車が使い物にならなくなる。

時事ネタ好きな人たちのほとんどがそんな地理的事情をわかってないのサ。中国に対して感情的になって、ただ怒りをぶつけてるだけだからね。頭使わないとB29にたけやりで挑む悪夢をまた再現させることになるぜ。冷静にならなくてはいけないよ。


中国がコロナ禍のどさくさに紛れて水面下で動いている中、私たち日本は戦争反対!核所持反対!などと騒いでいる。でも、日本から戦争をしかけるなんてありえないことはわかってるはず。日本に対してそれを言うのは、いじめられっ子に「イジメはやめろ!」って言ってるくらいおかしいことだと思うけど、どうでしょう。我々は既に侵略されはじめている。感情的になるくらいなら、どうすれば解決できるか考えなくてはならない。そう思いません?

まず、戦争は制空権を支配したものが勝つと言われている。自衛隊には、海上自衛隊、陸上自衛隊、航空自衛隊の三部隊があるのだけれど、ざっくり言うなら航空自衛隊が一番重要な立ち位置なのだ。

天空を支配し、後は一方的に地上へミサイルを放てば試合終了。当たり前の原理だね。特に石油が無い状態の日本なんて、敵に制空権を握られたら地上からいくら攻撃しようが、戦闘機にヒョイヒョイよけられて、一方的に攻撃されてしまうだろう。

ちなみに制空権は、その名前のまま。空を制圧すれば、まるで権力のようなものが生まれる。という意味。


以上を踏まえて、第三次世界大戦に発展する可能性はかなり高いと推測している。仮に日本が台湾とアメリカ側について勝利できたとしても、かなり危険だろう。


なんと中国と台湾の最短距離は2.1km。日本と台湾の最短距離は627km。それと比べて日本とアメリカ(北海道とシアトル)の最短距離は6500kmもある。しつこいようだが、地理的に言うと台湾と日本はかなり危ない立場だ。我々は将棋の歩同然なのである。

これは戦力に限った話ではない。食料や電気や燃料などの支援でも言える。タイムラグがありすぎるのだ。


アメリカの弱点は台湾、日本の弱点は中東。後者はもうどうしようもないとして、世界中は前者をどう感じているのだろう?そもそも気づいてないか。


日本のルーツを多分に引き継いでる台湾のレジェンド。今は亡き孫文に話を伺えるなら、是非対面したいものだね。タイムマシンが本当にあったらいいのにな。


「アメリカも中国も台湾も仲良くしてよ~」なんて思うかもしれないが、おそらく放置した末路は、大企業が中小企業を買収するのと同じで、中国が様々な国を買収、あげくの果てには植民地にして乗っ取ってしまう未来なのかもね。資本主義のラストステージの前に、第三次世界大戦が来るのは何も不思議なことではない。


2021年、中国は台湾への軍事的圧力を強め、防空識別圏に延べ約1000機の戦闘機などの軍機を送り込んだ。侵入回数は1年で230日以上となり、台湾人の中国に対する感情は一段と悪化した。



以上の流れを見て。もしかしたら中国に敵意を持つ人は多いのかもしれない。だけどね。何度も言うとおり、我々日本は彼らに原油というタマを握られてる上、地理的な意味も踏まえてかなり不利ではないかと考えている。それに原油だけではない。中国は貿易相手国一位。いわば日本の太客なわけさ。


じゃあ台湾やアメリカやヨーロッパを無視して中国に媚び諂えばいいのか? 
   

…。


そんなわけでもない。それはそれでかなり胃痛ルートだ。田中角栄の時代とは違う。今の日本と中国では力の差は一目瞭然。変に媚びれば、舐められた上に"揺すられ"る。中国に脅されながら、世界中を敵に回す世界線?そんなのファックだね。どちらにせよ苦渋の選択だろう。


"中国のお仲間である"ロシアがウクライナに侵攻する懸念があるとしてアメリカがキレてるけど、中国➡️台湾 ロシア➡️ウクライナ みたいな感じで同時に先制攻撃されたら、どうするつもりだろう?


アメリカは台湾のほうを重点的に守ると思うけど、ウクライナも守らなければならない。それだと、兵力は分散されてしまう。


つまり結局。日本は日米安保条約に従ってアメリカを後方支援する世界線になると思われる。かと言って中国に露骨に反発すると不利益を被るので、時が来るまで表向きの態度はどっちつかずのままだろう。で、政府は日本国民にブチぎれられると。

…やっぱりしがらみだらけの政治家って可哀想。


もちろん我々の国では孫子の兵法なんざ差程流通してないので、第三次世界大戦になったら皆パニックになって泣きわめくだけなのだろうね。でも、我々は不測な事態をコロナで学んでる。もしかしたら少しは強くなってたりするのかな。


民主主義国がコロナに手間取っている中、中国はかなりパワーアップしてしまった。そんな状況なのに、世界は未だにアフターコロナに行けそうにない。


第一の矢。すなわちウイルスはジャブにすぎない。第二の矢。ストレートに気をつけて。



Mr.J-Boy


































 




決して恐れてはいけない。冷静になり、チャンスを掴もう。

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