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水木三甫の心葉♡♧詩集

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心葉♡♧詩集では、心に感じたままを言葉に置き換えて表現した詩を掲載します。 まだまだ表現力不足で、うまく伝えられない未熟な僕ですが、進化していく姿を追いかけていただき、感想などを… もっと読む
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2023年8月の記事一覧

つまずき(詩)

つまずき(詩)

人生は真っ平らな道ではないのだから
つまずかない人生なんてない
人生は山あり谷ありなのだから
つまずいてすり傷や打撲傷があって当たり前だ
でも、しっかり地に足をつけて歩いていればつまずく回数も少なくて済む
つまずかないことを考えるよりいかにつまずいて歩いていくかを考えばいい

ミラクル(詩)

ミラクル(詩)

ミラクルは未来が来ること
未来が来ることは奇跡なんだ
明日が来ることは奇跡なんだ
そんなふうに考えると
今日という日がどんなに大切なものなのかがわかる
いつ大地震が起きるかなんて誰もわからない
いつ自動車に跳ねられるかなんて誰もわからない
明日が必ず来るなんて保証はどこにもない
今日をしっかり生きること
今日を自分らしく生きること
それができる人にこそミラクルが起きる

夏の思い出(詩)

夏の思い出(詩)

縁側で風鈴の音が鳴る
透明な冷たい風が和室の中を通り過ぎていく

エアコンもない和室でおばあちゃんが冷えたスイカをお盆にのせて持ってくる
僕たちは汗をかきながらもスイカにかぶりつく
黒い種は飛び散り
赤い果汁が顎を伝わって畳に落ちる

食べ終わると
僕らは網と虫かごを手に外へ飛び出す
ミンミンゼミの声がすぐ近くから聞こえる
シオカラトンボがお花畑をスーッと横切る
僕らは時間を忘れて虫たちを追い回す

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真夜中のメロディ(詩)

真夜中のメロディ(詩)

君の奏でるメロディが
街の灯りを滲ませる

郷愁のような トラウマのような
どこか懐かしく
それでいて忘れてしまいたくなる

君独特のギターの音色が
街の中を彷徨うように
空の果てまで飛ばされるように
僕の亡霊を過去へと引き戻す

君の音楽が終わったとき
僕は君の前にひざまずくだろう
そして君に縋るだろう
音楽の続きを聞かせてほしいと

君は僕の言葉に気づかぬ振りをして
通りの向こうへと消えていく

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安全ピン(詩)

安全ピン(詩)

安全ピンが指に刺さった
安全ピンが危険ピンになった
ぼくは危険ピンを慎重に留めた
危険ピンが安全ピンに戻った
安全ピンが不器用な僕に笑いかけていた

風は風(詩)

風は風(詩)

風に任せて歩いてみても
風は僕に行き先を教えてくれない

風に逆らって歩いてみても
風は僕の努力を褒めてくれない

風の前に立ち止まってみても
風は僕を邪魔者としか思わない

だっていつだって
風は風

雲は芸術家である(詩)

雲は芸術家である(詩)

雲は芸術家である

僕は朝、家を出るとまず空を見上げる
今日はどんな雲が浮かんでいるのかと
まったく同じ雲はない
いつも雲はオリジナリティ溢れる姿を見せてくれる

ほぼ毎日、美術館に行かないで芸術が見られるのだから、下を向いて歩くなんてもったいない

中途半端(詩)

中途半端(詩)

「好きです」と書いた紙を丸めて
君のいる場所に指で弾いてみる
でも、丸めた紙は君に届く前に止まってしまった
幾度も繰り返しやってみたが
いつも途中で止まってしまう
だから僕の恋はいつも中途半端

涙を集めて(詩)

涙を集めて(詩)

涙を集めて
湖を作ろう

たくさんの人たちの涙を集めて
大きな湖を作ろう

湖には緑の藻が育ち
湖には小さな魚が泳ぎ回る
やがて虫や鳥たちも集まり
そこは自然へと生まれ変わる

悲しみや悔しさをすべて涙で洗い流して
湖に流しこもう
涙の湖は太陽の光を浴びて
空色に輝くだろう
そして
涙を流した人たちの心も輝かせるだろう

だから
涙を集めて湖を作ろう

妄想の世界(詩)

妄想の世界(詩)

人は誰でも妄想の世界を持っている
辛くなったとき
悲しくなったとき
孤独になったとき
人は妄想の世界へ逃げ込む
妄想の世界で癒やしを求める

妄想の世界を夢と呼ぶ人がいる
しかし現実の世界の夢と
妄想の世界の夢には違いがある
妄想の世界の夢は叶わぬ夢に終わる
それがわかっていないと
現実の世界と妄想の世界の区別がなくなってしまう

妄想の世界を持っているのに気づかない人がいる
そんな人は癒やしを現

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終着駅(詩)

終着駅(詩)

緑色の風が通りすぎる
空は青らしく青く、どこまでも続いている
僕は列車の車窓から流れゆく景色を目で追っている
人はなぜ、悲しくなると北へ向かうのだろうか
北にはどんな癒やしがあるのだろうか
目指すあてはなく
列車の中の孤独を一人味わっている
失恋なんてそこいらじゅうにあるものに
どうして僕はこれほど胸を痛めるのだろうか
人はなぜ失恋すると一人旅をしたくなるのだろうか
線路には終着駅がある
別れた彼

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ごみ捨て場(詩)

ごみ捨て場(詩)

何もかもが煩わしくなって
何もかもが疎ましくなって
何もかもが面倒臭くなって
何もかもがつまらなくなって
何もかもが嫌になって
何もかもが苦しくなって
何もかもがわからなくなって
何もかもがいらなくなって

自分さえもが煩わしくなって
自分さえもが疎ましくなって
自分さえもが面倒臭くなって
自分さえもがつまらなくなって
自分さえもが嫌になって
自分さえもが苦しくなって
自分さえもわからなくなって

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三日月(詩)

三日月(詩)

満ち足りない思いを抱いて
窓を開け夜空を見つめる

夢を叶える流れ星も
希望を照らす星座も
どこにも見えない寂しい夜空
三日月だけが輝いている

満ち足りない思いを抱いて
三日月だけが浮かんでいる

夢や希望の欠片のような
細長い月が恥ずかしげに顔を出している

いつか満月になれば
夜は夢と希望で輝くに違いないが
僕の欠けた部分はきっとそのままだろう

何を求めれば僕は満月になれるのだろう
何を手

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孤独だけに愛されて(詩)

孤独だけに愛されて(詩)

愛されるより愛したほうがいいなんて
そんなの愛される人だから言えるのよ
片想いばかりで振られ続けてきた私の気持ちをあなたは理解できないでしょう
愛されない孤独ほど苦しいものはないなんて
あなたは理解できないでしょう

私の愛があなたに届くなんて思っていない
だけど、そんな言葉を私の前で言うなんて
あなたって、私が思っていたほど女心をわかってないのね

君にだってきっと愛してくれる人は見つかるよだな

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