真夜中のメロディ(詩)
君の奏でるメロディが
街の灯りを滲ませる
郷愁のような トラウマのような
どこか懐かしく
それでいて忘れてしまいたくなる
君独特のギターの音色が
街の中を彷徨うように
空の果てまで飛ばされるように
僕の亡霊を過去へと引き戻す
君の音楽が終わったとき
僕は君の前にひざまずくだろう
そして君に縋るだろう
音楽の続きを聞かせてほしいと
君は僕の言葉に気づかぬ振りをして
通りの向こうへと消えていく
僕は追いかけることもせず
ただ君の足音を数える
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