いろんなことに、慣れた。 母は食事を買いにいく近所の店々や銀行で、お金をぼったくられた、騙された等小さく難癖をつけ縁を切ったり、電話が壊れた、人に見てもらったけ…
夕方ホームセンターでカーペットの滑り止めを買うつもりがガーデニングコーナーに釘付けになっているとき、母がお世話になっているケアマネさんから電話がかかってきた。 …
と言われた。 We love 赤ちゃんプロジェクトというステキなキャンペーンで「泣いてもいいよ」というステッカーがあって、それを褒め称える記事をFBに書いた友人が、お年寄…
なんだか目が覚めなくて二度寝進行に陥っていた私を、むりやり現実に戻したのは母からの電話だった。 私はいま5月病でぼーっとしているが母は逆のようで、なにかと「自分…
知らないうちに、心の芯みたいなものに手が届かなくなる。 ゴミごと握れた気がしても、あっという間にまた感触を感じなくなる。 心の芯みたいなものに手が届くかどうか。 …
疲れました。 ほんとうに。 私、こんなに初対面の方が苦手だったっけ?と。 はじめて会う、どんな方なのかも全然分からない、年齢層も様々な、ほとんどが多分年上の、介護…
母とも介護とも全く関係ない話だが、今ちょっとぞっとする気づきがあったので、ここに書き記しておきたい。 2012年から2015年まで、私はシンガポールに住んでいた。 向こ…
母に電話した。 母は失禁が膀胱直腸障害からくるものではなくて、圧迫骨折も現状程度安静が保てていれば大きく悪化することもないから、どっちにしろ手術はいらないし何か…
頭の中で散々ネガティブなことを考え尽くすと、もうネタがなくなって、不思議と楽しいことを思い出し始める。 ああ、母がすぐ食いつくだろうと見越して北海道物産展でウニ…
水曜日の午前中に整形外科と脊椎脊髄外来の初診があって、金曜日の夕方に区変のための担当者会議があるので、火曜の深夜に福岡の母の家に行って、金曜の深夜に東京へ帰って…
母が幻覚を見て倒れたのは、帰省が終わって1週間も経たないときだった。 その「直前の帰省」を合わせるとこの4ヶ月半のうちに、私は東京―福岡間を8往復している。 親が認…
誰かのために頭と体を使い続けると、自分が摩耗していく。精気を吸い取られる。そんな毎日を乗り切るための、たったひとつの方法は、 なんとかして、母のことも、犬のこと…
私には犬がいた。 甲斐犬の雑種で、里親募集サイトを見ているときに、あと1週間で保健所行きになるという子犬を見て、すぐに山梨まで貰いに行ったのだ。 大人になってから…
娘の春休み中、3泊4日で母の家へ行ってきた。 本来ならばこれがいつものペース。 基本は娘の休みに合わせて行く。 冬休みと春休みの間に1回ぐらい様子を見に行って、娘がい…
母がつらい。母がしんどい。よく聞く言葉は、きっと私にも当てはまる。母を心底好きになることはできないし、今でも十分やっかいで、どうか母が満足する「頼り先」が私以外…
みずき
2019年6月24日 13:21
いろんなことに、慣れた。母は食事を買いにいく近所の店々や銀行で、お金をぼったくられた、騙された等小さく難癖をつけ縁を切ったり、電話が壊れた、人に見てもらったけどみんな「おかしい」と言った等、小さく嘘をついたり嫌な過去を都合よく塗り替えたりしながらも、そこそこ落ち着いて暮らしている。デイサービスでできた友達が遊びに来たり、訪問看護師さんに懐いたりして、何かあったらサポートの人が連絡をくれることも
2019年5月23日 22:27
夕方ホームセンターでカーペットの滑り止めを買うつもりがガーデニングコーナーに釘付けになっているとき、母がお世話になっているケアマネさんから電話がかかってきた。母が近所のホットモットに毎日通っているのを知って、(要支援2の利用者への様子見訪問は3ヶ月に1度と決まっているので、仕事として様子見したのではない風にしてくれたのか)待ち伏せして偶然を装って話をしたらしいのだが、「区変(介護保険の区分変更)
2019年5月18日 23:53
と言われた。We love 赤ちゃんプロジェクトというステキなキャンペーンで「泣いてもいいよ」というステッカーがあって、それを褒め称える記事をFBに書いた友人が、お年寄り向けに「ボケてもいいよ」というステッカーもできるといい、と書いていたのだ。その人は本気で書いているのだ。赤ちゃんがどこで泣いてもママが気にしなくていい社会。認知症の老人にも優しい社会。そうなるといいな、と、それが「泣いても
2019年5月18日 10:02
なんだか目が覚めなくて二度寝進行に陥っていた私を、むりやり現実に戻したのは母からの電話だった。私はいま5月病でぼーっとしているが母は逆のようで、なにかと「自分アレンジ」をかましてくる。去年自分に降ってわいた「認知症」という現実に慣れて、「認知症を患う老人」という新たな生活にも慣れてきて、新しい知り合いも増えて、逆に「自分はまだできる」と思うタームに入ったのだろう、あれこれアレンジしたり冒険した
2019年5月8日 12:08
知らないうちに、心の芯みたいなものに手が届かなくなる。ゴミごと握れた気がしても、あっという間にまた感触を感じなくなる。心の芯みたいなものに手が届くかどうか。本当は私にとってだけじゃなく、生きている人みんなにとって大事なことだ。動物は心を気にしないから、自分の気持ちが分からないことで混乱したりしないからいい。動物のように生きたいと思う。動物みたいに、心の赴くままに心配し、弱いものの世話をし、
2019年4月29日 00:00
疲れました。ほんとうに。私、こんなに初対面の方が苦手だったっけ?と。はじめて会う、どんな方なのかも全然分からない、年齢層も様々な、ほとんどが多分年上の、介護歴だってもちろんすごく上の人たちのなかで、いきなり自己紹介と親の状態をまとめて言うこの難しさ。しっぽ完全に巻けてるし。なんなら完全に腹を出して「どうぞにおってください」と背中でにじり寄ってるぐらいの感じ。しかし、犬だったらすごい簡単に話
2019年4月24日 23:02
母とも介護とも全く関係ない話だが、今ちょっとぞっとする気づきがあったので、ここに書き記しておきたい。2012年から2015年まで、私はシンガポールに住んでいた。向こうに行ってから家を探す間、2ヶ月だけサービスアパートというところに住んでいたのだが、あとから思うとそこは入ったときから変だった。日系店舗が多数入っている、在星邦人御用達ショッピングモールの上にあり、便利だからと夫が渡星前に決めた
2019年4月22日 01:44
母に電話した。母は失禁が膀胱直腸障害からくるものではなくて、圧迫骨折も現状程度安静が保てていれば大きく悪化することもないから、どっちにしろ手術はいらないし何かしらの麻痺にもならないと医者に言われたことがよほど嬉しかったようだ。私との言い争いから2日経ってみると、母の嫌いな月曜のデイサービスの話をしても、ベッドに丸まる人の話は蒸し返してこなかった。失禁問題からの放免が全体的な拒絶案件を半分くらい恩
2019年4月21日 14:59
頭の中で散々ネガティブなことを考え尽くすと、もうネタがなくなって、不思議と楽しいことを思い出し始める。ああ、母がすぐ食いつくだろうと見越して北海道物産展でウニ丼買いたいねえと仕向けて一番高級なやつ(母のお金で)買ってきて二人で食べたとか、母がデイサービスで出来たというお友達の話が悲惨で、そういう人と仲良くなれるだけでも母には存在意義があるなと思ったとか。その人は天涯孤独の女性で、週3透析週3デイ
2019年4月21日 02:05
水曜日の午前中に整形外科と脊椎脊髄外来の初診があって、金曜日の夕方に区変のための担当者会議があるので、火曜の深夜に福岡の母の家に行って、金曜の深夜に東京へ帰ってきた。帰路ザワザワが止まらず、福岡空港に新しくできたラーメン通りで豚骨トマトラーメンを食べて、帰ったら夜中に大人食いしようとお得用明太子を買って、機内で「認知症の親 むかつく」で検索していい感じの掲示板を見つけて親への罵詈雑言を読んでちょ
2019年4月15日 19:10
母が幻覚を見て倒れたのは、帰省が終わって1週間も経たないときだった。その「直前の帰省」を合わせるとこの4ヶ月半のうちに、私は東京―福岡間を8往復している。親が認知症となると、何かの支援を受けるにも、新しい病院を受診するにも、家族がいないと進まないからだ。そんなことしているうちに、母の中で私が「月に2度、帰ってくれば4日ぐらいはいる人」になってしまっている。今回も、用があるのは2日なのに、
2019年4月14日 00:47
誰かのために頭と体を使い続けると、自分が摩耗していく。精気を吸い取られる。そんな毎日を乗り切るための、たったひとつの方法は、なんとかして、母のことも、犬のことも、誰のことも追い出してしまえる「自分だけの場所」を作ることだ。追い出せる「時間」でも「場所」でもない。自分だけのための「感情」や「思考」を確保するのだ。自分にとってそれは、「小説を書くこと」だと気づいた。このブログじゃダメだ。こ
2019年4月13日 01:04
私には犬がいた。甲斐犬の雑種で、里親募集サイトを見ているときに、あと1週間で保健所行きになるという子犬を見て、すぐに山梨まで貰いに行ったのだ。大人になってからは猫としか縁がなかったが、元々は犬が大好きだ。子供の頃から犬を飼っていた。だから、マンションを買って、猫以外に犬も飼えるとなったとき、吸い寄せられるように里親募集サイトを見るようになった。そして出会ったのが黒い甲斐だった。山梨の保護犬に
2019年4月10日 20:21
娘の春休み中、3泊4日で母の家へ行ってきた。本来ならばこれがいつものペース。基本は娘の休みに合わせて行く。冬休みと春休みの間に1回ぐらい様子を見に行って、娘がいる時だけはちょっと滞在が長くなる。それが、娘がいる今回のほうがいつもより短くなり、前に母にあってから2週間も経っていない。変わったなあ。母は孫のことをちゃんと覚えていた。よかった。でも、夕方になると娘の写真が私の顔に見え
2019年3月26日 00:11
母がつらい。母がしんどい。よく聞く言葉は、きっと私にも当てはまる。母を心底好きになることはできないし、今でも十分やっかいで、どうか母が満足する「頼り先」が私以外に見つかりますように、と願っている。でも何より辛いのは、嫌なのは、母が母らしさを失うことだ。あの気の強い、人を恨みがちな母が、切れて罵詈雑言を並べる、そのかわりに、認知症者だからとバカにされて、それに反論もできずしょんぼりするのを見
2019年3月25日 11:53
母の悪口を書くとその後に起こること。こんなに嫌って申し訳ない気持ちになり、母に電話をしてしまう。で、やっぱり鬱陶しくて無理やり電話を終わらせる。こういうループにハマってる人、少なくないようですな。