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落ち込むこともあるけれど、私、頑張ります


木曜日、発熱して保育園を休んでいるお孫ちゃんの面倒をみるため仕事をお休みをいただいた。

金曜日、出勤してみたら上司から「さっそくで悪いんだけど」と次々仕事を頼まれた。その中にはエアコンのフィルター掃除があった。6月なのに日中は30度越えの暑さ。本来ならエアコンは7月から始動だが、近年は気温や不快指数などの条件が揃えば6月からでも使用して良いことになった。それぐらいに毎年暑い。

「今日も暑くなりそうだし、午前中に掃除しとかないとエアコンが点けられなくて不満が出る」そう言われた。ご丁寧に、フィルターと吹き出し口の蓋が外されて水道の近くに置かれていた。私の中で悪い心がはじけた。


―それやるの、私じゃなくても良いですよね?
―昨日のうちに他の誰かがやっといてくれてもよかったですよね?
―なんならご自分でなさったらどうですか?


だけどそんなこと言えない。言えるわけがない。だって私は雑用をするためにいるのだから。誰でも出来ることならそれは私の仕事なのだ。

最優先とは言われたけど、他にも優先しなきゃいけないことがあったのでまずはそっちを片付けてからフィルター掃除に取りかかる。フィルター掃除に最適な道具は歯ブラシだ。歯ブラシはフィルターだけでなく、水回りの掃除に役立つ。我が家でも古くなった歯ブラシは水回りの掃除道具として第2の人生を歩んでいる。フィルターを歯ブラシでこすってると先ほどの腹立たしさはいつしかちょっとした悲しみへと変わった。


―なんで私だけこんなことやらされてるの?
―それはアナタがなんの資格も持たないパートのおばちゃんだからです。


答はわかっている。仕方ないのだ。自分がもっと頑張って違う生き方を選んでいれば職場でフィルター掃除をさせられるようなことは無かったのだから。たかがフィルター掃除で落ち込み、反省し、後悔してる自分がいた。


そんな時ふと、noteのことを思い出す。
そういえば昨日、私は初企画の記事を更新した。誰にも参加してもらえなかったらどうしよう、とそんな心配もしていたけど「参加します」とコメントが来てホッとした。さっそく記事を書いてくれた人がいた。ちょっと考えて必ず書くよと言ってくれた人がいた。楽しそうな企画だと言ってくれた人がいた。素通りだって出来るのに、私の企画に反応して記事を書いたりコメントくれたりする人がいる、その事実が嬉しかった。そうだ、そうだった。私の企画こそが私のテンションを上げるためのものだった。


私の頭の中で音楽が鳴り始めた。
オシャレなドラマのオープニング曲や、人気バンドの代表曲。それに、『LOVE WARS』。わたしの、みんなの登場曲、そして顔も知らないnoterさんたちの存在が落ち込む私のテンションを上げてくれた。それこそ登場曲。これから戦う人を、今戦ってる人を、奮い立たせるのが役目。


結果、フィルター掃除は捗った。これで職場の皆に喜んでもらえると思えたら満足したし、私が掃除したんだから遠慮なくエアコン使ってやる、って思ったらやり甲斐まで感じられた。


‥登場曲の効果、ハンパない。


お昼前には気温がグンと上がりエアコンをつけようという話になった。洗ったフィルターを年上の男性同僚が「私がやりますよ」と取り付けてくれた。高い所にあるエアコンにフィルターを取り付けるのは思いのほか重労働だったようで、汗をかきながら四苦八苦してやっと取り付けが完了した。

「家でもこんなことしたことないのに‥家じゃこういうのは奥さんが全部やるから」

少しテレくさそうにそう言った。
言われて気付いた。誰でも出来ることをしているのは私だけじゃなかった。自分の仕事の範疇ではなくても、たまたまそこにいて、自分が出来ることなら、手伝えることならやるよ、そう思ってくれている人がいるんだ。なんて気持ち良いんだろう。「させられている」などと思っていた私の烏滸がましさが恥ずかしくなった。

‥こんなことに気付けたのも、これも登場曲の効果かも。
やっぱりハンパない。


さて、そんな私の企画に沢山のラブミュージックが届いています。

この企画をやって良かったと思えたのは、“登場曲”でイメージする曲は、その人だけのものだけじゃなく誰が聴いてもテンションが上がるんだってことがよぅくわかったこと。あまり知らない曲も、知ってるけどしばらく聴いてなかった曲も、好きだったのに思い出せなかった曲も、賑やかな曲も、オシャレな曲も、聴けば必ず「うぉーーーっ」って、なんだかわけのわからない、何かが湧き上がってくる気持ちみたいなのを感じることが出来ます。

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