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思想家の休日

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#駆逐

自己

自己

命令されるために、立ち止まらずに、歩き続ける人々、標識や看板により、自分で考えることをやめて、命令されるがままに、進む方向を決められた途端、誤りにすら気付かずに、ただ、走り続けた先では、何が正しいのかすら分からずに、ただ、従い、虐げられ、屈辱により、座り込む君の周りでは、加工された答えや、何かを恥に思うために、紡ぎ出された自らの内で敷衍する憎しみや、擦り寄るほどに、現れる過ちや、あらゆる密度や、密

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干渉

干渉

比較されてばかりの日常、退屈なネットワークが生み出す悪意のような普遍性、正義は、はじめから無かったのに、あたかも、正しい者のような振る舞いをする、自称立派な奴らが求めるシンパシーにより、乖離していく理由や、理解を謳い、信じるべきは、目の前にある、神のようなものだ、と五月蝿く付きまとう君たちが、死に物狂いで模索する現在に注がれる可能性をも、破壊するガンマ線、境界線を持たずに、正解を駆逐し、モラルが生

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形跡

形跡

悄然とした詩の最中を歩く、太陽の尊さも、滔々とした思い出の中では、絵に描いたようだねと、嘯く少年の狂気を鞄に詰めて、メタファーがなんだと、うるさく付きまとう記念日や、痩せた感情に餌をあげる飼育員たちや、素朴な感じにこそ、鈍色の悪意が見え隠れすると、グノーシス主義的な呪詛を促すカルメラ色した髪を振り回す少女、中性子星で眠る、束になった思いを迫り上がる夏の午後、水爆により、被害を受けた近隣諸国、憔悴す

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捜索

捜索

疎ましい思い出を蹂躙するための、精神分析を終え、傲慢な世界が生み出した曖昧な理想を追求するが故に、破壊されていく仕組みや、支配的な奴らが生み出した、打算的な答えにより、孕んだ末路を磔にする奴らや、奪い合うだけの道理や、恒常的な憎しみの帰路、希望の城に住まう姫君の起床や、機械的な街並みに感じる疎外感、巨大化するアリスの背中に止まる夏の虫や、報いを受けた情感が孕む刹那的な妄想、コード化した汚穢が打ち出

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遠く

遠く

遠い夜空に咲く花、汗の色に混ざる空の端、耽溺を繰り返す利己的なカエルたちや、浄化されるための歌声の雨に濡れ、倫理観を司る、カーストの天国では、奴隷が何だのと、うるさく付きまとうだけであるし、あらがうほどに、食い込む憎しみや苦しみの数や、壮年を噛みちぎる、憂鬱な牙や、規制されるだけの毎日に現れる、無尽蔵な思いの相続や、刹那にからまる動機が、陰鬱な衝動を乗り越え、確かな思いにしがみつき、主体性を構築す

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模倣

模倣

性懲りも無く改ざんされていくだけの日々、時間に縋り、短絡的な同期を続ける、システマチックな機械のような人々は、この命を引き止めることもできずに、疲れた身体を引きずりながら、いじらしい今に虐げられ、ただひたすらに、消費的な私たちの轍や、猥雑な意識に座礁した、一隻の孤独な船のような君や、くたびれた質感を撫でる、女神の指先や、悠遠に現れた疎外感や、光を食べ尽くす大きな口や、今にひけらかされる答えのような

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浄化

浄化

星を食べて成長する見たことがない木々、短絡的な愛を加速させる安定剤と飛ぶ乱数、調教されている猿である私も、猿の王にまで成長して、無知であるが故に、未知数であるのだ、と冥王星で不文律に震える賢者たちのリビドーや、恒常的な更迭の先で、無秩序に咲き乱れる健全な悪意の角膜、頭蓋骨を空っぽにして、注ぎ込まれるワインや、インサイダー取引や、陰惨な結合、あらゆる偏見をゆりかごに乗せ、世界の果てで踊るカウボーイた

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駆動

駆動

運命を騙るショウリョウバッタの群れ、粛正の黒い雨により、帰路を失った君の憂鬱の震源地、たちまちに現れる独創的な観念を握りつぶす釈迦如来の大きな手、いじらしい結末を煽る、歪んだ子供たち、朦朧とした主観から現れる羽虫たちが、抱え込んでいる宇宙、情念に掴まり、果てしない欲を掻き消し、拘うよりも、肯定し続ける先々で、邂逅し続ける意思が、量子論的思考で、窮境を劈き、あてがわれた罪と共謀し、君の意味を圧縮する

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エゴ

エゴ

闇を引き裂く大きな爪たる私の衝動、世界は、ここにあると、うるさく付きまとうカラス、掃き溜めを泳ぐ猿や、ティーンネイジャーの終わり、カトプレパスがうごめく砂漠の街、輪廻転生を折り曲げて作ったモニュメント、アスファルトに張り付く動機、隣接する憂鬱を化合物で混ぜて、作られた錠剤が降る夜、毎日の責任なんて、簡単に消費して、運命的な出会いに昇天して、濫りに与えられたエゴにより、損なわれていく愛や、すり替えら

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現実

現実

でたらめな心情に降り注ぐ、観念的な雨、非現実的な日常に迫る窮屈な理想や、あらゆる思想を蹂躙する戦車の音、平行宇宙を破壊するほどの、超新星爆発の鼓動や、道化として徘徊する数多の所以、想念に噛み付く犬や、仮想空間を徘徊するドラスティックな還元を謳う、スーパーマーケットのおどろおどろしい思念、虐げられた情念に司る流動的な私怨、透過していく面影の向こう側に現れた実体も、何か、現実味を損ない、現れた意味など

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滲む

滲む

瀕する過去を捕食するブラックホールの中でのうねり、唸るような鳴き声を放つ宇宙空間の不気味さ、ブギーマンに追いかけられるギンヤンマみたいなメガネをした子供たち、不確かな感触を漁る野良犬たち、あらゆる偏見を超越するためのしなやかな足や、曖昧な記録を続けるスパイたち、タナトスを打ち砕いて、それを煎じて飲む間から膨張する今朝の営みや、排斥される理由が流動しては、現実を裁くために植え付けられた普遍性という、

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選択

選択

風土病に苦しむ人々や、あらゆる変化を否定しているだけの、大人たちを蝕む普遍性を消毒するために、放水を繰り返す、傲慢な政治的なものが、カタルシスに至らせるために、新たな罪をでっち上げ、あらがうほどに、現れる苦痛や、模倣するほどに、現れる苦痛との差異により、定期的な苦しみを流布するだけの、世界性から切り離される喜びや、最たるものも駆逐され、新たな価値観を可視化するために、接続される観念や、今に痙攣する

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颯爽

颯爽

加速していく原理を抱え込む小説の中での世界を徘徊する自己、社会的な原理の卑屈さに、空白を歩く黄昏時の恍惚、晴れ間に縋る記憶喪失の君の空間での、独裁的な因子、退廃的な修羅を歩く季節的な高遠さに潜む優劣、犠牲的な品位に狭まる現実的な素因、荒ぶる神による制限や、原始的なアニミズムにより、神を呼び覚ますためのダンスを続ける人々の渦、結ばれた二人の高尚な愛や、配役や、愛玩や、快感などなどが絡まる犯罪を作り出

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軋む

軋む

死の外側を旅して、散漫な感性を駆逐して、凄艶な記録の中を泳ぐ魚たち、暗澹とした春を食む虫たち、邪な気持ちが横行する主観や、痩せ細った感情を浄化させるための呪詛や、常用する真理が食い込み、出来事の隙間を食い荒らす原理や、下賎な取り組みやら、ケミカルな跡形、集約される恋の末路や、マクロなファシズムにより、駆逐されてしまうLEGOの兵士たち、修繕され続ける過去の過ちや失敗を、脳内で加工し続けるだけの、反

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