星るるめ

頭の中にさまよう言葉達で、詩や歌詞、短い小説などを書いています。

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記事一覧

Eden

雨の匂いに導かれるまま 妙な懐かしさだけを抱え たどり着いた最果ての岬で 僕はまたあの奇跡と出会った 会うのはもう3度目だったけど それに名前があると初めて知っ…

星るるめ
2日前
3

La+ :詩

未来ごと破壊するような 劣悪な約束だって 身勝手に交わしちゃう 結局あいつも変愛中毒 色に取り憑かれているの 消えた後の世界なんて 知ったこっちゃないって 安い…

星るるめ
6日前
4

懐古 :詩

散々嫌悪しておいて あの街が恋しいなんて 全部壊して捨てて 小さな海の街から 逃げ出してきたのに 過去を美化する作用は 相変わらずのよう 懐かしさとは 緩やかな…

星るるめ
13日前
7

青々 :詩

青ざめた星の上 あそびのない羽で 飛ぶ 落ちてはまた飛ぶ 少し窮屈な 飛行物体になりたい 絶望、希望、絶望、希望、 正しくやろうとするから 分からなくなるのだろ…

星るるめ
2週間前
6

船乗り :詩

どんなに頑張ったって 僕ら100年ぽっちも 生きられやしないなんて こんな絶望 あっていいものか 答えがあるのなら知りたいよ だから探しにゆくんだ この星の行末などわから…

星るるめ
3週間前
8

「Mother」

星るるめ
3週間前
5

twister :詩

失敗なんてないんだ 僕らは皆、成功作だから 足りないところや 余計な部分も全部 愛し愛されるべきなんだって そういうところ とても好きだよ いつだって正しくて 最高に素…

星るるめ
1か月前
7

メイライトフィラム :詩

まだ気付かないのか なんて 知ったかぶって 得意げな顔した やつらに言いたいよ 知っていたら 何がどうだっていうのか うだうだ愚痴って 嘆いたところで 何もでき…

星るるめ
1か月前
5

青く澄んだ残酷 :詩

命って人によって 重さも価値も違うのよ 澄んだ瞳であの子が言う 皆同じく人なのにね どうしたって 分かり合うことはないのだろう 同じ星に生まれ 同じく人間だとし…

星るるめ
2か月前
12

horobino :詩

あの人はまるで 
全てわかってるみたいに 
優しく諭すような口ぶりで 
僕から魔法を剥がそうとする 僕がどこにいると思う 
僕はそこにはいないよ 残念全部ハズレさ …

星るるめ
2か月前
5

一つ前に「期待しないで生きるのが楽でいいのになぜ人は期待しちゃうんだろう」と書いたけれど「"生きたい"と思うためには期待が必要」という見ず知らずの方の呟きを見かけなるほどなと思った。しない方が楽だけど生きる意欲を維持するためには期待が必要。期待しすぎない、のが一番なのかもしれない

星るるめ
2か月前
4

信じていても期待しちゃいけない。期待しなければ勝手に裏切られた気になることもないし、期待してない分良いことが起こった時の喜びも大きい。そうわかっているのにどうして人は期待しちゃうのだろう。「期待しないで生きるのが楽で良いよ」と教える時、なぜだか虚しくてやるせない気持ちになる。

星るるめ
2か月前
6

作品紹介③

 作品紹介その③です。①、②もあるのでお時間のある時に読んでいただけたら嬉しいです。 その①↓ その②↓ 「回顧」 「ミッドナイトは霧雨」 「宵星」 「Dirtyを…

星るるめ
2か月前
8

作品紹介②

作品紹介①はこちら↓ 「夜をちょうだい」 「コールコール」 「滴」 「夜彷人」 「Ridiculous!」 「kei」 「日常」 「ていくとみー」 「それだけ」 「30」 その…

星るるめ
2か月前
2

作品紹介①

 今年も創作大賞があるのですね。この期間中はいつもより多くの方に読んでいただけるチャンスがあるので嬉しいです。  わたしは5年ほど前からnoteで詩やショートストー…

星るるめ
2か月前
7

五月雨 far away

誰かの希望になれたら素敵だね それは限られた人だけに 
与えられる使命のよう 
僕にもあの人にも届かない だから彼は尊いの いつもより早い五月雨の日々 
彼の声が…

星るるめ
2か月前
8
Eden

Eden

雨の匂いに導かれるまま

妙な懐かしさだけを抱え

たどり着いた最果ての岬で

僕はまたあの奇跡と出会った

会うのはもう3度目だったけど

それに名前があると初めて知って

激しく胸が高鳴った

あの子にも教えてあげたい

きっと驚くはず

きっと喜ぶはず

そう信じて疑わず

掟を破って

夢中であちらへ渡った

けれどそれは

あちらではすでに使い古され

とっくに飽きられた幻で

もはやな

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La+  :詩

La+ :詩

未来ごと破壊するような

劣悪な約束だって

身勝手に交わしちゃう

結局あいつも変愛中毒

色に取り憑かれているの

消えた後の世界なんて

知ったこっちゃないって

安いきらきらを纏ってさ

期限付きのぬくもりに

喜んでその身をうずめてく

甘ったるいのは最初だけ

すぐに味がしなくなること

わかっているからこそ

滅びの歌は高らかに歌う

「星の終わりが来る前に

みんな幸せになってね」

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懐古 :詩

懐古 :詩

散々嫌悪しておいて

あの街が恋しいなんて

全部壊して捨てて

小さな海の街から

逃げ出してきたのに

過去を美化する作用は

相変わらずのよう

懐かしさとは

緩やかな呪いだ

時が経つにつれ

だんだんと

心に生まれてゆき

奥のほうから

じわじわと麻痺させる

あの固い決意と誓いさえ

まるで価値のない

くだらないものみたいに

身勝手に軽蔑して非難して

しまいには

全てが間

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青々 :詩

青々 :詩

青ざめた星の上

あそびのない羽で

飛ぶ 落ちてはまた飛ぶ

少し窮屈な

飛行物体になりたい

絶望、希望、絶望、希望、

正しくやろうとするから

分からなくなるのだろ

美しくやろうとするから

見失うのだろ

曖昧で稚拙な

砂の星に住む人々よ

過去に縋らないとは

未来に甘えないとは

唯一の信念か

いいや 単なる誓いか

何にしたって

「今」だけ見つめて

生きればよいだろう

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船乗り :詩

船乗り :詩

どんなに頑張ったって
僕ら100年ぽっちも
生きられやしないなんて
こんな絶望
あっていいものか
答えがあるのなら知りたいよ
だから探しにゆくんだ
この星の行末などわからない
だから見に行くんだよ
船に乗せてくれると
そいつは言ったのさ
とても大きくて眩しい船
君の手をもう2度と
握れないことだけが
少しだけ寂しい
けれど後悔はないよ
全部自分で選んできたことで
これはその結果だもの
ねぇそうでし

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twister  :詩

twister :詩

失敗なんてないんだ
僕らは皆、成功作だから
足りないところや
余計な部分も全部
愛し愛されるべきなんだって
そういうところ
とても好きだよ
いつだって正しくて
最高に素晴らしくて
ひどくうんざりする
だってそんなんじゃ
何も守れはしないよ
言いたかったけれど
今日も言えなかった
思えばずっとそうだった
真っ白で真っ直ぐな君を
直視できない憂鬱
わかるかい わかるわけないか

メイライトフィラム :詩

メイライトフィラム :詩

まだ気付かないのか

なんて

知ったかぶって

得意げな顔した

やつらに言いたいよ

知っていたら

何がどうだっていうのか

うだうだ愚痴って

嘆いたところで

何もできず

何も変えられないのなら

それは知らないことと

何が違うっていうのか

大切なもの大事なこと

この世が滅びたら

何の意味もないこと

何もできなきゃ

結果知らないのと同じ

大事に抱えて使わないのなら

それ

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青く澄んだ残酷 :詩

青く澄んだ残酷 :詩

命って人によって

重さも価値も違うのよ

澄んだ瞳であの子が言う

皆同じく人なのにね

どうしたって

分かり合うことはないのだろう

同じ星に生まれ

同じく人間だとしたって

細胞に刻み込まれた各々の思想に

知らぬ間に支配されていて

簡単に抗えはしないのだ

悲しいけれどね

仕方のないことだって

僕ら同じ星に生まれただけの

まるで違う人間なのだから

horobino  :詩

horobino :詩

あの人はまるで

全てわかってるみたいに

優しく諭すような口ぶりで

僕から魔法を剥がそうとする

僕がどこにいると思う

僕はそこにはいないよ

残念全部ハズレさ

真意なんてものは頭からなく

答えはもっと単純で

呪文もたったの一つだけ

表とか裏とかそんなものの

全てを突き抜けた

ずっとずっと向こうに

ほら無邪気に漂っている

一つ前に「期待しないで生きるのが楽でいいのになぜ人は期待しちゃうんだろう」と書いたけれど「"生きたい"と思うためには期待が必要」という見ず知らずの方の呟きを見かけなるほどなと思った。しない方が楽だけど生きる意欲を維持するためには期待が必要。期待しすぎない、のが一番なのかもしれない

信じていても期待しちゃいけない。期待しなければ勝手に裏切られた気になることもないし、期待してない分良いことが起こった時の喜びも大きい。そうわかっているのにどうして人は期待しちゃうのだろう。「期待しないで生きるのが楽で良いよ」と教える時、なぜだか虚しくてやるせない気持ちになる。

作品紹介③

作品紹介③

 作品紹介その③です。①、②もあるのでお時間のある時に読んでいただけたら嬉しいです。

その①↓

その②↓

「回顧」

「ミッドナイトは霧雨」

「宵星」

「Dirtyを噛み砕いて」

「水になりたい」

「推し推しクライシス」

「錠」

「fantasia」

「好きだよ、Blue green」

✴︎あとがき

 最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。noteはわたしにとっ

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作品紹介②

作品紹介②

作品紹介①はこちら↓

「夜をちょうだい」

「コールコール」

「滴」

「夜彷人」

「Ridiculous!」

「kei」

「日常」

「ていくとみー」

「それだけ」

「30」

その3へ続く

作品紹介①

作品紹介①

 今年も創作大賞があるのですね。この期間中はいつもより多くの方に読んでいただけるチャンスがあるので嬉しいです。

 わたしは5年ほど前からnoteで詩やショートストーリーなどを不定期に書いています。空や海、星、花を眺めるのが好きで、最近は自分の好きな風景や景色の写真に詩を載っけてみたり、絵は苦手ですが時には自分で背景を作ってみたり。試行錯誤しながら気ままに楽しんでいます。

 今年書いたものも増え

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五月雨 far away

五月雨 far away

誰かの希望になれたら素敵だね

それは限られた人だけに

与えられる使命のよう

僕にもあの人にも届かない

だから彼は尊いの

いつもより早い五月雨の日々

彼の声が僕を憂鬱から

今日も目覚めさせてくれる

真っ黒い悪意を塗りたくられても

彼をやめない彼がいるから

僕も僕をやめないでいられる

だから彼は尊いの

尊くてとても遠いよ

この世界に立っている

それだけで尊いのだと彼が言う

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