星井るるめ
超短編、超ショート、読切など
季節を感じながらちょこちょこ書いた短歌風の詩のまとめ。
リリーと僕のただの雑談。
「30」その日が来たら 僕は自由になろう 世の流れにそった まともな人生は終わらせて 「30」その日が来たら 僕は孤独になろう 無理して馴れ合う日々は もう充分やりきった 「30」その日が来たら 僕は身軽になろう 期待どおりも望みどおりも 何もかも背負わず置いてゆく 「30」その日が来たら 僕は貪欲になろう これ以上興味のないふりは きっと体に悪いよ 「30」その日が来たら 僕は正直になろう 嘘や偽りで守りたかったものは もうここにはないのだから 「30」その日が来
3月からあっという間に4月へ。新作もなかなか完成させられないまま目まぐるしく過ぎてゆく日々ですが、作ることは絶対にやめたくないのでこれからもマイペースで続けていきたいと思います。 「lara」:詩 ※過去作より
今夜、 あの人に会うことが 叶わなければ 僕は未完成 心のどこかが ほんの少しだけ 足りないまま 星のふちを するすると彷徨う
美しい星だ 未熟で憐れで救いようがなくてさ 一見澄んでいる表面を 切り開いてみるとわかる 内側の滅びかけた世界で 必死に生き繋ぐ個体達 生き生きと眩しいのは ほとんどが作り物で 鈍くぼやけているのが本物 その中身といったら どれもどこかしらが 傷み蝕まれている 望んだ未来が先にあるのか そもそも未来を望んだのかすら もうわからないような頭で 眠って起きたら 始まりの日だといい 全部夢だといいなんて たまに都合のいい期待をしながら いつも通りの明日を受け入れて 毎日暮らしている
「無への交信」:詩 見えざるものに 心惹かれ 聞こえざる声に 導かれたくなる そんな感覚を 僕らは知っている 知っていたはずだけど
この愛に 命があったのなら 誰が殺してしまったのだろう ざらざらと残った灰のような 止みかけの雨音のような 薄まったスープのような 使用済みカイロのような この愛に 本当に命があったのなら 僕らが殺してしまったのだろう もっと愛してくれたなら あるいは愛してあげられたなら
2024年は「星」を大きなテーマにしているのでタイトルや文章の中にも意識してたくさん星を使っています。過去作品で星が入っているものもかなりあるのでいつかまとめて記事にできたらいいな。
ああ わたし とうとう本当に 自由になったけれど 世界は鮮やかじゃなくて 宇宙は無限じゃなくて まだここにいる 始めの青い水溜りから 抜け出せないでいる 行ってしまえと泣いた あなたは今頃どうしてる
今から8年くらい前。対人関係で同じようなトラブルが立て続けに起こり、とにかく気持ちが落ちていた時期があった。 そんな頃に、詳しい経緯はもう忘れてしまったが、友達の先輩でお互い「なんとなく名前を知ってる」程度の知人タクマくんと2人で飲みに行くことになった。 タクマくんは噂に聞いていた通り、ちょっとキザで自分の世界を持ってる感じの人だった。 お酒が入ったのとお互いをよく知らないっていうのもあって、なんだか色々話しやすくて、僕はここ数ヶ月で自分に起こった数々のトラブル
猫の日だと聞いたのでなにか猫作品ないかなと探してみました 「fairy neko」:詩と写真
「抑揚」:詩と風景 あちらを見ても こちらを見ても 思うんだ 幸せも不幸せも 長くは続かないこと
あの人が この星の人じゃ なかったらよかった 好きなゼリー 理想の空 涙の種類 未来の色 ゆるしたいこと ゆるせないこと 愛したいこと 愛せないこと 分かり合えないその全てを 生まれた星が違うせいにすれば 柔らかな気持ちで もっと長く一緒にいられた
いろいろなことがとても難しくて悩みの日々です。でも苦しいばかりの昔とは全然違う。諦めずに良い流れになるよう頑張りたい。 「水になりたい」:詩
情熱があっても才能がなければ 才能があっても情熱がなければ その両方があっても運がなければ 同じ星に生きてることすら きっとあの人に伝えられない 回る 回る 音の宇宙船が放つ その周波数は今日も 薄い心臓を突き抜けて 僕を生かし 僕を空虚にする
これを書いた時はどん底で毎日辛かったけれど今はそれも「思い出」として振り返ることができる。生きるというのは良くも悪くも本当に修行のよう。この「q-」というタイトルの意味だけどうしても思い出せない。
「夜明け前の歌」:詩 もうすっかり朝ですが…。今日は月曜日。気負わずいつも通りで頑張りたい。