- 運営しているクリエイター
#光と闇
第236話 隠されていた本当の秘密
毒づいていた。
来る日も来る日も浄化をしても、未だ私の子宮の奥底に憑依しているヤマタ先生の意識に、もういい加減鬱陶しさを募らせていた。
もちろんこの教師の他にもいくつか憑依は残っていたが、スサナル先生との間にある『性』エネルギーをクリアに浄化しようとする度に、必ずといっていいほどヤマタ先生が表面へと浮かんできていた。
「もう!私があなたのお相手じゃないってことは嫌というほどわかってるでしょ
第217話 盤上の駒は何を視る
『誰かがやらなきゃいけないんでしょ、それが私なんでしょ。
だって私以外の他の人にはこんな重たいことできないでしょ。彼らじゃ潰れてしまうでしょ……。』
シリウスから、叡智としての“意識の拡大”が与えられると、スタックしていたプレアデスのトラウマが一気に進展することになった。
かの星の破壊とは別の角度から見れば、平和な故郷が奪われる闇を体験してみたいという集合意識と、それからプレアデス自体の
第213話 愛と憎悪を内包している
かつて私とはプレアデスにおける、姫のような王女のような者だった。私ほどの深い愛を擁する者もそうはいない。
ある時そこに彼らがやってきた。愛する星の者たちは、私ほどには彼らを受け入れる愛を持ち得なかったけれど、かといって彼らをどう扱ったらいいのか一様に皆考えあぐねていた。
それでも目の前の異邦人たちは“現に目の前で”困窮している。彼ら自身、元いた星を追われて広い宇宙を彷徨っている。今、彼ら
第206話 スパイラルの光線を紡ぎ、その菩提樹を冠に
ハイヤーセルフ以上、オーバーセルフ未満のあたりの螺旋のどこかに繋がっている。
自分の意識レベルが上がると私自身がハイヤーマインドになってくる。すると当然徐々に意識は拡大し、以前はアクセス不可能だった自分自身の更なる上の領域が次の教師となってくれる。
これはその、スサナル先生の意識領域と会話をしていた時の話。
故に今日は是非とも、あなた自身のハイヤーセルフに繋がりながら、通訳に入ってもら
番外編 オリオンの元戦士
「ねぇひみ、変な夢見たんだけど聞いて。」
それは、私が離婚しあきらが中学校を卒業した春の一コマ。
「どんな夢?」
「父親とさぁ、戦ってるんだよ。あーだから、嫌だけどたぶんアイツからの憑依?
うぉら近づくなー!って言って、それからどうしたと思う?」
「んー、憑依体に対してってことは、バトル?」
「そう!
あのね、自分の背中を壁に押し当ててそこを支点にして、手に持ったクラッチ(杖)を両足の
第147話 オリオンアレルギー
「もう、ひみさーん。
本当ひみさんは相変わらずだねー。“ひみさん”っていう一つの概念。ひみこさまー!」
会うたびごとに、私のエネルギーの変化に対して驚きと共に喜んでくれる宇宙子さんにからかわれながら、その日のセッションが始まった。
「どうします?今日は彼のことを進めてもいいし、お子さんのことをやっていってもいいし。」
彼女からそう言われ、ハイヤーセルフにアクセスしてみる。
「……うーん
第134話 大丈夫。あなたもいつか必ず。
話しかける。
「R、私がわかる?学校で見たことあるでしょ。あきらの母だよ。
あなたの苦しみが伝わってきたからお話をしにきたんだよ。」
「……あきらのおばさん?」
「そうだよ。私のことをわかってくれたのね。
うちね、親子で何でも話すから、あなたのこともあきらから聞いて知ってるの。
Rの想いがあきらに届かなくて、あなたが苦しんでること知ってるよ。」
一体何度目の、Rに対する自己紹介になるだ
第111話 白を纏って黒へと潜る
シャボン玉色の淡い光の太陽の元、私とあの人とが踊っている。
今とは姿の違うスサナル先生が、こちらも姿の違う私を見つけると、“彼女”はくるくると回っている間に外見を少し変えた。
すると今度は“彼”も外見を少し変え、二人は交互にちょっとずつその姿を変えていくと、やがて真っ白い服を着た私とあの人になって手を取って踊った。
「最後には、参加者全員がウェディングドレスになっていました」と報告のあっ