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番外編 オリオンの元戦士



「ねぇひみ、変な夢見たんだけど聞いて。」

 それは、私が離婚しあきらが中学校を卒業した春の一コマ。

「どんな夢?」

「父親とさぁ、戦ってるんだよ。あーだから、嫌だけどたぶんアイツからの憑依?
うぉら近づくなー!って言って、それからどうしたと思う?」

「んー、憑依体に対してってことは、バトル?」

「そう!
あのね、自分の背中を壁に押し当ててそこを支点にして、手に持ったクラッチ(杖)を両足の裏でぐいって蹴ることで武器にして、攻撃してた!」

「えっ?俊敏すぎない?健常者以上にゴリゴリじゃん。あんた何やってんの?」

 もう、二人で大笑い。

「そしたらこないだも、他にも変な夢見てたこと思い出してさ。

なんか、どっかの草原に架空の市長みたいな人がいたから、草伸び放題をなんとかしてくれって頼んでたんだよね。
そんな立ち話をしてて、気づいたらライオンがいたからどうにか捕獲して檻に入れて、だけど檻の中に、鳩より大きな白い鳥が四羽くらい一緒に入り込んじゃったんだよ。しょうがないから今度は鳥も捕まえて頑張って外に逃したよね。

まぁ、そうしたらライオンは結局、その隙に草むらに逃げちゃったんだけどさ。

でもそれによって、なんか色んな動物たちに感謝されて周りを囲まれてたんだ。

でね、そっから意味わかんないのが、半分地面に埋まったままの鹿が順番に列になって、スイーって流れるようにやってきて、なぜかスニーカーの足先をクンクンするわけ。
なんで体が埋まってる鹿が、歩かずに流れながらやってくるわけ?

それで近くにいた人が、「それ、お礼だよ。」って教えてくれるんだけど、「わかっとるわ!」って思ったんだよね。」

「あはは、確かに埋まってる意味はわかんないけどあんたそれ、私と一緒で集合意識の浄化だわ!
やっぱ血は争えないねー。」

……

 この時はただ二人で大笑いしただけだけど、のちにお互いが戦友だったと判明するのは、この年の冬になってからのこと。




written by ひみ

⭐︎⭐︎⭐︎

実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

⭐︎⭐︎⭐︎

この話のライオンとは男性原理で、動物たちとは奴隷化している集合意識です。
詳しくはざっくり100話越えたあたり。
107話〜108話、それから114話その他をどうぞ。
(知ることこそ自衛になります。私があなたを助けてあげられるわけじゃないよ。あなたがあなたを助けてあげられるんだよ!!!!!)

今でも浄化マシンのあきら。
中学校の時は、部活の顧問が技術もあるけどクセもある人で、時々生徒とトラブってたんだけど、
リハビリとかであきらが部活を欠席してる日に限って色々と問題が起こってたそうです。
つまりね、あきらが“場”にいることによって、“難”が吸収されてたの。
だからいっつも友達から、「あきらいなかったからまた昨日大変だったー。」と言われていたそうな。


動画は、そんなあの子が幼稚園生だった2008年のみんなのうたで放送された♪クリスタルチルドレンです。
放送初日、まず読み上げられたタイトル聞いてビビり、歌を聴いてもう一度ビビり、映像にもビビり、そんで涙し!!
もう、私これ好きすぎて、歌ってる子たち(の一部)がショッピングモールにイベントで来た時あきら連れて観に行きました。DVDも買っちゃったよね。
この曲完全に降ろされて……じゃないね、この曲自体、降臨そのものだね笑


♪BRAVE!
憎しみも涙に代えて
許せる勇気持って
生まれてきたんだ

LOVE!
この地球(ほし)を光で満たす
心の愛を持って
生まれたんだ
Crystal Children



←今までのお話はこちら

→第151話 暦の不条理


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