記事一覧
受験勉強は「急がば回れ」である----本当の効率とは何か (その2)
皆さん、英語って好きですか。「好きだ」って言える人は相当ラッキーですね。みんな英語で苦労するから。だって、学校の成績がよくて、回りから「英語が得意」と思われているような人ですら苦労しているのが英語なんです。だってね、しょせん日本人なんだからね。「クラスでは一番」だからって、スラスラ読めたりするわけがありません。
英語というのは、他の教科よりも習得に時間がかかる。一朝一夕には身に付かないという
IMAT (イタリア医学部共通試験)は文系でも合格できる?!
突然ですが、問題です。
次の5ヵ国のうち、国連安全保障理事会の常任理事国でないのは、どの国でしょう。
A アメリカ合衆国
B フランス
C 日本
D 中国
E 英国
「いきなり何だ?」と思われるかも知れませんが、実は、これ、イタリアの国公立大学医学部共通試験 (International Medical Admission Test = IMAT) の過去問を日本語に訳したもの
科学英語のすすめ (3) ----英語の方がわかりやすいこともある
みなさん、こんにちは。
『科学英語のすすめ』の第三回です。
前回は、化学物質の名前などを例に、英語の科学用語はカタカナ語や漢語よりも規則的で覚えやすいという話をしました。
今回は単に語彙の問題ではなくて、そもそも科学を理解するときに、日本語よりも英語を使った方がわかりやすいことがある、という話をします。
もともと近代科学というのは西洋のもので、西洋的な発想で出来ていますから、日本語で勉
科学英語のすすめ (2)----科学英語は覚えやすい
みなさん、こんにちは。
「科学英語のすすめ」の二回目です。
前回は、科学英語とか理系英語は、文系的な英語よりも論理的でわかりやすい、けれども単語は見慣れないものが多くて、とっつきにくそうと思われるかも知れないと言いました。確かに、hydrogen (水素)とか oxygen (酸素)とか carbon dioxide (二酸化炭素) とかね、英語でいうと急に難しくなったような感じがするか
科学英語のすすめ (1)----文系英語と理系英語
医歯薬系の予備校などで教えていると、英語でつまずいている受験生が多い、という気がします。以前は、「理系の子は英語が不得手なのかな」と、深く考えずに済ましていましたが、そんな単純な問題でもないようです。
なぜかというと、英語が不得手な受験生は文系にも多いのはもちろんですが、理系の仕事に就いている人でも普通に英語で論文を読んだり書いたりしているじゃないですか。そういう意味で英語を使っている人は、文
英単語を覚えられない人、必見----「カタカナ外来語」を活用しよう
「電話帳を暗記することを想像してみなさい」
私が高校生だった頃、ある先生が授業中に、そう言ったことがあります。
電話帳を初めから覚えるような、無意味な記憶力競争は、無味乾燥で、空しく、苦しいに違いないが、受験勉強というのはそんなものではない。おそらく先生は、そう言いたかったのでしょう。私も、その考えには反対しません。受験勉強は無意味な記憶力競争などではなく、そんなつもりで取り組むべきものでも
医歯薬系の大学受験英語入門 キモのキモ (2) ----受験勉強はどんなパズルか
皆さん、こんにちは。
「実戦 医歯薬看護系大学受験英語の部屋」へようこそ。
受験英語入門のnote 集中講座の第二回です。
ここではふだんの授業ではあまりやらない、受験勉強の「基本」のキホン、より正確に言えば「キモ」となるべき考え方のようなものを取り上げます。
これは最初のシリーズですから、とくに受験勉強に関する根本的な、大事な話をしようと思います。これがわかっているかどうかで大きな差が
医歯薬系の大学受験英語入門 キモのキモ (1)
皆さん、こんにちは。
「実戦 医歯薬看護系大学受験英語の部屋」へようこそ。
これから受験英語入門の note 集中講座を始めます。
題材としては医療系の大学入試問題を取り上げます。
とはいえ、これは入門講座ですから、医療系といっても一般の学部の入試と、そんなに違うことをやるわけではありません。むしろ、どんな大学の入試にも通用するような、王道的な内容が中心になるはずですが、一般的な文法書
実戦 医歯薬看護系大学受験英語の部屋
みなさん、初めまして。医療系予備校講師Mです。note のIDでは「医療系予備校講師」となっていますが、それでは一般的すぎて呼びにくいので最後に「M」と付けさせてもらいますね。
これから主に医学部・歯学部・薬学部・看護学部などの医療系学部を志望する大学受験生の皆さんに向けて、実戦的な英語学習法や具体的な問題の解き方などについてお伝えしたいと考えています。
私はこれまで長く医療系の大学受験