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医歯薬系の大学受験英語入門 キモのキモ (4) ----五文型について

 皆さん、こんにちは。
 「実戦 医歯薬看護系大学受験英語の部屋」へようこそ。
 受験英語入門のnote 集中講座の第四回です。

 前回は、いわゆる「出ること」だけではなくて、むしろ直接的には出題されそうにない内容の中にヒントが隠されていることがある、という話をしました。
 ところで私が「ヒント」の話をすると、「試験に出ることを覚えるだけでも大変なのに、ヒントまで勉強しなくてはならないのか」って負担に思ってしまう人がいるかも知れません。
 その「ヒント」まで覚えなさい、と言っているわけではありません。ヒントっていうのは、化学反応でいう触媒みたいなものかな。あるいは知識を整理する棚を作るための材料みたいなもの。それがあるおかげでゴチャゴチャした頭の中が整理されて見通しが利くようになるんだけれども、その存在は意識しなくていい。触媒ばっかり入れてもしょうがないし、入れる中身がないのに棚ばっかり作っても無駄ですからね。
 だから授業の内容を全部覚える必要はないけれども、多少脇道にそれたような話でも、一応、頭の片隅にでも残るようにように興味を持って聞いてもらえれば、知らず知らずのうちに役に立つことがある、ということです。
 さて、今回からいよいよ本題の英語の話です。まずは少しだけ五文型の話をします。たいていの文法書は五文型から始まりますよね。それには立派な理由があって、この五文型というものがわからないと、英語の文章がどういう仕組みで出来ているのか、さっぱりわからない。これは、まさに英文の基本というか、英語の全体像が五文型というものに凝縮されていると言っても過言ではありません。
 そこでざっと五文型の復習をすると、

SV 主語+動詞
Cats sleep.

SVC 主語+動詞+補語
Cats are happy.

SVO 主語+動詞+目的語
Cats eat cat food.

SVOO 主語+動詞+目的語+目的語
He showed me the cat.

SVOC 主語+動詞+目的語+補語
Cats make us happy.
 
 例文は訳すまでもないと思いますが、大事なことは、世の中にあるすべての英文は、これら五つのうちどれかに当てはまるということ。これに当てはまらない英文を見たら、それは第六文型というものがあるわけじゃなくて、英語が間違っているんです。だから英文解釈のときも、英作文のときも、常に五文型を意識する必要があります。

 (蛇足になりますけど、五文型の話をすると、「また五文型か」って顔をされたり、「ネイティブは五文型なんて知らない」とかって、したり顔で言う人がいたりしますけど、そんなの当たり前じゃないですか。母語の文法をきちんと説明できる人は勉強をした人だけです。日本語だってそうでしょう。文法なんて一行も習わなくても完璧に話せるからネイティブなんだよ(でも、読み書きは別です。読み書きは勉強しないとできない)。とくに五文型なんてものは、詳しく調べたことはないけれども、日本人が英語の構造を理解しやすいように日本で工夫されたものではないかと思います。そんなん、ネイティブが知ってるわけない。私たち日本人は、先人の遺してくれた素晴らしい発明を、ありがたく頂戴しておきましょうよ。)


 今回はここまで。
 次回は五文型の話をもう少し詳しくやります。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

[参考文献]
『初めての大学受験英文法 ”超”入門講義 医歯薬系・空所選択問題を中心に: 志望校合格のために 予備校講師が本当に伝えたいこと』
https://www.amazon.co.jp/dp/B09YHHXG2P?&linkCode=ll1&tag=cstransbiz-22&linkId=cc55387ce88782912cf2e7240aebd17d&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

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