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マンガデザインで日本を描く(35/47)・岡山県

どうもどうも、吉良です。

なでしこジャパン、惜しかったですね。
8月11日、ニュージーランドのオークランドで行われたサッカー女子ワールドカップ準々決勝のvsスウェーデン戦は1対2で惜敗でした。

前半はスウェーデンのパワーに圧倒されていましたが、後半スウェーデンのスタミナが落ちてからは、スウェーデン代表全体的に落ち着きがなくなって、かなりなでしこジャパンのつなぎの良さが目立ってチャンスが増えましたね。

確かに格上相手でしたが、勝つチャンスがあっただけに悔しさが残る、まさに惜敗(惜しい敗戦)でした。

今回のマンガデザインで日本を描く特集は、「岡山県」について取り上げていきます。岡山県美作市にはプレナスなでしこリーグ2部所属の「岡山湯郷Belle」があります。

作陽高校は男女ともサッカーの強豪ですね。プロゴルファーで2019年の全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手の出身校でもあります。今回も、大阪芸術大学の学生作品を交えて岡山県を紹介していきます。

これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」「徳島県」「香川県」「熊本県」「大分県」「鳥取県」「山梨県」「山口県」「埼玉県」「島根県」「茨城県」「岩手県」「宮城県」「山形県」「奈良県①」「奈良県②」「和歌山県」「長野県」「三重県」「兵庫県」「鹿児島県」「北海道①」「北海道②」「北海道③」「北海道④」「北海道⑤」「佐賀県」「千葉県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

僕にとっての岡山県の思い出は、僕の恩人で、特にファッションについては一から十まで教えていただいたジォルジオアルマーニジャパン(株)の元副社長の酒井氏に依頼され、複数回に渡り共に出張し酒井さんがプロデュースしているファッションセミナーで講師をさせていただいたことです。

その講師をした場所が倉敷市児島の倉敷ファッションセンターでした。白壁の美しい町並みが映える倉敷市。観光地としても人気が高い「倉敷美観地区」には商家や町家が残され、商人の町として栄えたかつての江戸情緒が息づきます。

その倉敷市の児島地区は、日本で初めてジーンズを生産した「国産ジーンズ発祥の地」であることを皆様はご存知ですか?

藍染め綿織物の流れを汲み、学生服生産で培った技術を活かした「国内初のジーンズ産業」が児島地区で誕生しました。秀逸な技術は海外からも高く評価され、現在では海外の有名ブランドの仕上げ・加工も児島で行われています。

もともと倉敷市児島地区は学生服、特に「詰襟学生服」で有名です。学生服の生産は岡山県倉敷市児島周辺で、岡山県が全国のシェアの約7割です。皆様が着用した大半の制服が岡山県、それも倉敷市児島でつくられているということです。

それは今日まで続いていて、今では規模は縮小しながらも大小約30社の学生服メーカーがこの倉敷市児島周辺にあります。

デニムストリート

倉敷市がファッション発祥の中心ということがおわかりいただけたと思います。

僕は「ファッションの原点は何か」という問いかけをよくされます。僕は「芸術」と即座に答えます。だからこそ今、芸術大学で教えているのかもしれません。

ファッションで有名で、コレクションが実施される世界の都市には必ず有名な造形物や美術館・博物館があります。フランス・パリは芸術の都と呼ばれ、ルーブル美術館等があります。ニューヨークにはMOMA等、ロンドンには大英博物館、ミラノにはブレラ美術館があります。

デニムや学生服ファッションの街倉敷市にも、日本が誇る大原美術館があります。

大原美術館は、1930(昭和5)年に設立された日本初の私立西洋美術館です。倉敷の文化発展に貢献した事業家・大原孫三郎によって創立されました。

本館にはエル・グレコ作「受胎告知」、クロード・モネ作「睡蓮」、ルノワール、ゴーギャンなど、有名な西洋の名画が数多く展示されています。

観光客がひっきりなしに訪れていて、いつ訪れても混雑してるというイメージが強く、何度か倉敷市に行ったにもかかわらず、僕は一度も訪れたことがありません。学生のマンガデザインはとてもユニークな発想で楽しいですね。

大原美術館(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 岳晟凱さん)

【製作意図】
大原美術館の柱の擬人化をしてみました。

岡山県といえば桃太郎ですね。ゆかりの地は数々ありますが、全国で唯一岡山だけが『「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま』の名称で日本遺産として文化庁からゆかりの地として正式に認定されています。やはりそのイメージをマンガデザインしたいと複数の学生が描いてくれました。

桃太郎(大阪芸術大学 放送学科 阿曽瑠奈さん)

【製作意図】
昔話「桃太郎」のゆかりの地ということで、そのキャラクターを生かしたいと考えて制作しました。

桃太郎は、桃の実から生まれた男子「桃太郎」が、お爺さんお婆さんからきびだんごをもらってイヌ、サル、キジを家来にし、鬼ヶ島まで鬼を退治しに行く日本のおとぎ話のひとつです。まさにこのマンガデザインは桃太郎の目次みたいですね。

この桃太郎イメージに、降水量1ミリ未満が276.7日と日本一多い「晴れの日」を掛け合わせたイケメン桃太郎はなかなか良いですね。

桃太郎と晴れの国(大阪芸術大学 デザイン学科 廣瀬綾音さん)

【製作意図】
桃太郎の伝説がうまれた土地ということで桃太郎、降水量が1mm未満の日が日本一多く、晴れの国と呼ばれているので快晴を描きました。

マンガデザインはいろいろな世界観を描けてとても楽しいですね。

そして岡山といえばやっぱり、白桃ですね。生まれて初めて岡山の白桃をいただいたとき、もともと桃好きの僕にとってもまったく違う世界の美味しさに驚いた記憶があります。

また、お土産によくもらうきびだんごも美味しいですね。
学生が描いてくれたのが「しのうどん」。しのうどんは江戸時代後期に良寛和尚が円通寺での修行時に食べていたといわれるうどんで、幅2cm、長さ1m以上の麺が特徴です。2cmと1mが上手に描かれています。

しのうどん(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 田口智子さん)

【製作意図】
岡山県の「しのうどん」は、祝い事の時に食べたものとされ、1本でお茶碗1杯分というのが「一筋一椀」という言葉の由来になっています。麺が1本というのが面白いなと思い選びました。また、麺を強調したかったため今回はキャラクターなしで描きました。

食を上手に描けると、これからのマンガデザインの世界観が変わります。とても楽しみな未来です。

岡山県の特徴も見ていきましょう。
岡山県は県庁所在地が岡山市、県土面積は7114平方キロメートルで、全国第17位の広さです。桃太郎のモデルとなった県として有名です。

人口約190万人(日本で20位)、白桃、ピオーネ、黄にらなどの生産量が日本一な他、過去30年間(1991~2020年)の降水量1mm未満の日数が日本一の276.7日で、「晴れの国 岡山」と言われています。

岡山県の地方新聞は山陽新聞、備北民報。テレビ局は西日本放送、山陽放送、岡山放送、瀬戸内放送、テレビせとうちです。

有名な観光地・特産品は、後楽園、岡山城、鬼ノ城、吉備津神社、瀬戸大橋、倉敷美観地区、児島ジーンズストリート、大原美術館、桃太郎伝説、きびだんご、大手まんじゅう、ゆべし、しのうどん、備前カレー、おかやまデミカツ丼、備前焼、ジーンズ、帆布、等です。

次回は「愛知県」を紹介します。お楽しみに!

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