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マンガデザインで日本を描く(9/47)・福島県

どうもどうも、吉良です。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は「福島県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

まずは福島県の僕の経験記と旅行記を紹介します。

福島県の思い出は、小学生の時の家族旅行と次男のクラブユース選手権時にJヴィレッジに通った時の2つがありますが、どちらも思い出深い経験でした。

「会津磐梯山は宝の山よ」という歌詞で始まる会津地方に旅をしたのは小学校高学年の時でした。この時の旅で明確に4つのことを覚えているのでそれについて紹介していきます。

1つ目は裏磐梯の「五色沼」
沼のことは覚えていないのですが、沼の色には生涯忘れられないくらいの衝撃が走りました。「エメラルドグリーン」、初めて見たこの色はいまでも一番好きな色です。この五色沼の後、エメラルドグリーンに出会ったのは山形蔵王の御釜でした。その時も興奮しましたが、この五色沼の「エメラルドグリーン」との出会いほどではなかった気がするほど、美しい色でした。皆様も是非行ってみてください。

2つ目は飯盛山の「白虎隊十九士の墓」
というよりもその時聞いた白虎隊の悲劇の話です。戊辰戦争の末期、明治新政府と戦った歳16〜17の少年達で編成された白虎隊。捕えられて生き恥をさらすより潔く死を選ぶという結論を持って自刃した話は、太平洋戦争時の特攻隊とオーバーラップしてとても大きな衝撃を受けたとともに、白虎隊というネーミングの美しさを感じた記憶があります。

3つ目は「いなごの佃煮」
福島県だけではなく長野県、群馬県、山形県なども食するようですが、当時とてもびっくりした記憶が残っています。

4つ目は「ソースカツ丼」
最高に美味しかった思い出です。子供の頃から卵が大好きだった僕はトンカツも大好物だったので、カツ丼は当時なによりも好きな食べ物でした。

ところが僕にとっての大事件が起きました。「たまごびな事件」と呼んでいる事件です。小学校中学年時の図工の時間に「御代理様とお雛様、五人囃子」のたまごびなを作るから2月末までに生卵の殻を7つ用意するように先生に言われたのが1月初旬。

十二分に時間があったにもかかわらず、普段から準備ができない僕が生卵の殻のことに気づいたのが授業の前夜でした。奇跡的に冷蔵庫に7つの生卵の存在を確認し、親に怒られまいとコソコソと生卵を飲みました。しかしいくら大好きな卵でもロッキーのようにはいかず3個ぐらいでダウン。嘔吐を繰り返しました。

結果親に怒られ、翌日学校はお休みし(図工のたまごびなは作っていません)、そしてそこから卵が食べれなくなってしまいました。今でもアレルギーはないのに卵は嫌いという状況は継続しています。

話をもとに戻すと、そんなわけで大好きなカツ丼は大嫌いなカツ丼に変わったわけです。そんななか、福島でソースカツ丼に遭遇しました。ご飯の上にキャベツが敷かれ、その上にトンカツがのっていました。そのトンカツにソースをかけて食べる、この世のものとは思えない美味しさに子供ながらにサッカー少年は感激したものです。

次に福島県に訪れたのが東日本大震災の4年前の2007年、湘南ベルマーレのジュニアユースに所属していた次男のクラブユース選手権の応援のため「Jヴィレッジ」を訪れました。

以前のnote(楽しいと楽の違い、楽しいは苦しい?)で書いたように次男は選手権の予選で骨折し、緊急手術で間に合わせるつもりが低温火傷で不参加を余儀なくされてしまいました。それでもチームを一生懸命応援したことと、Jヴィレッジの素晴らしさは目に焼きついています。

その後、福島第一原子力発電所事故に伴い国が管理する原発事件の対応拠点になるとは思いもよりませんでしたが、2018年の夏からはスポーツ施設として再スタートしています。

やっぱり僕にとってJヴィレッジはサッカーの発展の場であってほしいと切に願っています。

福島県の特徴も見ていきましょう。
福島県は県庁所在地が福島市、県土面積は1万3784平方キロメートルで、全国第3位の広さです。赤べこや会津塗、三春駒などの伝統郷土品が多く存在します。

人口約186万人(日本で21位)、つるむらさきの収穫量や桐材の生産量のほか、医療用機械器具・同器具部品や動物用医薬品の出荷額など、医療に関わる部分での日本一が多いことも特徴です。

福島県の地方新聞はいわき民報、福島民報、福島民友新聞、テレビ局は福島中央テレビ、テレビユー福島、福島テレビ、福島放送です。

有名な観光地・特産品は五色沼、あぶくま洞、スパリゾートハワイアンズ、アクアマリンふくしま、リカちゃんキャッスル、いわき・ら・ら・ミュウ、諸橋近代美術館、会津漆器、土湯こけし、赤べこ、おきあがりこぼし、いか人参、凍とうふ、喜多方ラーメン、白河ラーメン、いわき苺等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「福島県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科4年 木下涼太さん)

【製作意図】
子どもの頃にハワイアンズに行ったことがあり、とても楽しくて思い出に残っていました。マスコットキャラのCoCoネェさんが可愛くて最高です。

【吉良式視点】
ハワイアンズスパリゾートの楽しさと、マスコットキャラの可愛らしさでターゲットの幅を作り、大人から子供まで楽しめるブランド訴求ができてます。コピーがヤシの木にかかっていて読みにくいので、そのあたりの工夫と吹き出しに絵を入れる場合、ヤシの木を想起させたいのかコピーを読ませたいのかプライオリティのジャッジが必要ですね。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科3年 田口智子さん)

【製作意図】
そばに大根おろしを入れたものを高遠そばと言います。三澤屋というお店では長ネギを箸代わりにして食べることを知り、面白いなと思い描きました。

【吉良式視点】
知らないことが3個揃うと興味は3倍わきますね。前回「秋田県をマンガデザイン」の時にも書きましたが「調べて、調べて調べまくれ!」の言葉通り、行ったことが無いから、食べたことが無いからは言い訳にもなりませんね。クリエイターの探究心が創った作品には想像以上のパワーがあります。

(大阪芸術大学 デザイン学科3年 政田瑞季さん)

【製作意図】
喜多方ラーメンを描きました。ラーメンを強調させたかったため上からの構図にしました。

【吉良式視点】
食を描くことは、SDGsを見据えたデザインをするマンガデザイナーズラボにとって、とても重要なテーマです。食品廃棄に関しては尚更シビアにみているため、特にリアル描写についてはかなり力を入れています。その中でこの作品における喜多方ラーメン描写は素晴らしく、とてもリアルに美味しそうに描かれています。ラーメンを食べている人の表情がやや硬いのが残念です。この作品に美味しい顔が描かれていたら言う事こと無しです。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 廣瀬綾音さん)

【製作意図】
福島県の伝統玩具の赤べこを描きました。とてもフォルムが可愛らしいので本体だけでなく、赤べこのグッズなどもあったらいいなと思いました。

【吉良式視点】
福島県会津若松市の郷土玩具である「赤べこ」は幸運を呼ぶ牛といわれています。赤に下塗りした牛の型に、黒の斑点と白の縁取りを絵付けした張り子人形です。丸みを帯びたフォルムと首がゆらゆらと揺れる動きがとても可愛らしく表現された秀作です。

次回は「長崎県」を紹介します。お楽しみに!

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