見出し画像

マンガデザインで日本を描く(10/47)・長崎県

どうもどうも、吉良です。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は「長崎県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

「吉良ちゃん、このバンドのメンバーに日本の空を見せたいんだよ」そんな村上龍さんからの電話が僕とキューバミュージックの出会いでした。

憧れの村上龍さんとの初仕事はヴァージングループの総帥リチャード・ブランソン氏との対談で、1989年でした。その時、1990年のFIFAワールドカップイタリア大会の仕事依頼をし、快諾していただきました。その後も良いお付き合いをさせていただいていましたが、まさに冒頭の電話からキューバミュージック啓蒙活動が数年にわたり継続しました。

村上龍さんといえば佐世保出身、「長崎県」のご出身です。僕と長崎県との深いつながりは憧れの村上龍さんとのつながりになります。村上龍さんと僕とのつながりは、以前書いた片想いほど憧れは強い~追悼・岡康道さん~の記事にも書いていますのでぜひご覧ください。

キューバの人気バンド「NG La Banda」のコンサートは長崎のハウステンボスで1993年8月2~8日に行われました。村上龍さん絶賛の上柿本シェフのお料理もいただきました。

長崎県には旅行も何度か行きました。長崎のドライブの旅は印象的でした。

まず長崎といえば夜景。
長崎市稲佐山からの夜景は日本三大夜景の一つに選出されています。日本三大夜景とは長崎市稲佐山、北海道函館市函館山、兵庫県神戸市摩耶山、からの夜景のことで僕は全ての夜景を実際に観に行ったことがあります。

他にも印象に残っている場所は多々ありますが、今回は島、山、水、食に絞って書いていきます。

まず島。
九十九島が印象的です。9月9日が旧暦の「くんち(九州北部における秋祭りに対する呼称)の日」であるように9月19日は「九十九島の日」のようです。長崎県は9月にちなんだ日が多いですね。国立公園でもある九十九島の絶景は素晴らしかったです。「九十九はなんて読むの」なんて会話をしながらのドライブを思い出します。

山は雲仙岳。
とても美しい山で大学生の時に家族で親友を訪ねた際に訪れました。1991年の雲仙・普賢岳の土石流災害のだいぶ前です。雲仙、島原を訪ねた時、雲仙岳の神々しい姿に感動した覚えがあります。

雲仙岳は最高峰の平成新山をはじめ、三岳(三峰)とも呼ばれる普賢岳・国見岳・妙見岳、五峰(五岳)とも呼ばれる野岳・九千部岳・矢岳・高岩山・絹笠山を含め、東の眉山から西の猿葉山まで、総計20以上の山々から構成されています。

雲仙岳の形の複雑さは、三岳五峰(三峰五岳)、八葉、二十四峰、三十六峰などさまざまな数字で表現されていますが、観光上のキャッチフレーズとして「三峰五岳の雲仙岳」が多用されるようになった結果、狭義として八つの山(ときには三つの山)のみを指すようです。

その雲仙岳の麓の町が島原市です。澄み切った湧水に美しい鯉が泳ぐ水路が続いていました「鯉の泳ぐ町」とも言われています。是非、皆様にも訪れていただきたいです。

最後はやっぱり食ですね。
卓袱料理が有名ですが、僕にとっては長崎ちゃんぽんが一番です。長崎で食べたちゃんぽんが美味しすぎて、東京や横浜でも「長崎ちゃんぽん」という名前に吸い込まれています。

他にも、カステラやボーロも大好きです。特にカステラは卵は嫌いでもカスタードとカステラは好きというほどの大好物。ザラメの入った下側が特に好きです。

長崎県の特徴も見ていきましょう。
長崎県は県庁所在地が長崎市、県土面積は4131平方キロメートルで、全国第37位の広さです。面積は小さくはありますが、約970の島々を持つ島の多さが特徴です。

人口約134万人(日本で29位)、漁獲できる魚の種類、養殖マグロ・養殖フグの生産量、煮干しの生産量など、島の数や3種類の海に囲まれている地形を生かした日本一が多いことが特徴です。爆竹の消費量というユニークな日本一もあります。

長崎県の地方新聞は島原新聞、長崎新聞、テレビ局は長崎国際テレビ、長崎放送、テレビ長崎、長崎文化放送です。

有名な観光地・特産品は平和公園、ハウステンボス、グラバー園、長崎原爆資料館、端島、出島、九十九島、雲仙普賢岳、轟峡、諏訪神社、長崎オランダ村、長崎カステラ、五島手延うどん、皿うどん、長崎ちゃんぽん、かんころもち、びわ、クロマグロ、壱岐焼酎等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「長崎県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 杉本真希さん)

【製作意図】
長崎くんちで祭りの際に使われる龍を描きました。

【吉良式視点】
旧暦の重陽の節句にあたる本日9月9日(くにち、九州北部地方の方言で「くんち」)は、まさに長崎おくんち、長崎くんちの言葉の由来で、博多おくんち(福岡県福岡市櫛田神社)、唐津くんち(佐賀県唐津市唐津神社)と並んで日本三大くんちと呼ばれています。
長崎おくんちは長崎市諏訪神社の秋の祭礼で、10月7日から9日までおこなわれます。このデザインの表現力はすばらしく、この絵にある「龍踊」などポルトガルやオランダの南蛮文化をしっかり描いています。圧倒的なデザイン力に引き込まれてしまいそうです。

(大阪芸術大学 デザイン学科3年 田邉楓花さん)

【製作意図】
長崎県にあるフルーツの形をしたバス停を描きました。夏休みに小学生がここで待ち合わせをしていたらかわいいなぁと思ってその場面を描きました。

【吉良式視点】
題材がまさにマンガデザインの世界です。そこから想像力を働かせて描く世界こそファンタジーを生み出す原点ですね。坂の多い長崎県ではバスはなくてはならない乗り物です。その小学生たちの生活をデザインしたセンス、いいですね。とても可愛らしい作品です。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 山川夏海さん)

【製作意図】
長崎カステラをまだ食べたことがなく、気になっていたので描きました。一度食べてみたいです。

【吉良式視点】
1543年(天文12年)、ポルトガル人が種子島に漂着して以来、日本はスペイン人やポルトガル人といった「南蛮人」と交易をするようになり、カステラや金平糖といった「南蛮菓子」が、商人たちによってもたらされました。カステラはポルトガル語ですね。長崎にはカステラの老舗が多く、店構えも素敵です。長崎で食べる伝来のカステラ、とても美味しかった思い出がたっぷりです。まさにこのデザインのような弾力性を感じました。みなさんも是非食べに行ってみてください。
食べたくなるようなマンガデザイン、まさに食をマンガデザインと言うテーマにぴったりです。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科2年 松本愛空美さん)

【製作意図】
豚角煮まんと平和公園を描きました。豚角煮まんがとても美味しそうで、雪の寒い日に公園で食べるところを想像しながら描きました。

【吉良式視点】
対馬海流(暖流)の影響であまり雪の降らない長崎県で、雪とほっかほかの豚角煮饅頭と長崎平和公園の平和祈念像のコンビネーションは斬新です。被写体の若い女の子が新しい時代と歴史との接点を感じさせてほのぼのします。豚角煮まんの豚ちゃんがマンガデザインならではの可愛らしさを演出しています。

次回は「広島県」を紹介します。お楽しみに!

最後までお読みいただきありがとうございました! スキ、コメント欄への感想、リクエスト、シェア等、大歓迎です。 スキ、フォロー時にはランダムで吉良語録メッセージをお送りしておりますのでお楽しみください!