マンガデザインで日本を描く(1/47)・沖縄県①
どうもどうも、吉良です。
連日世界のニュースでは各国の入国制限の緩和措置が発表され、日本でも国内外の往来が始まり、飛行機や新幹線の混雑が戻ってきています。
マンガデザイナーズラボでもコロナ禍に「SF（サスティナブルフューチャー）3.0」を発表し、1.0：内需拡大、2.0：地方創生、3.0：インバウンドと、この3つの方向性を見据えた戦略デザインを数多く制作してきました。そしていよいよ3.0の時代が始まろうとしています。
まさにどんどんインバウンド需要が戻ってくる時期が迫っています。円安の影響を考えると、来年早々にはかなりのレベルのインバウンド受け入れ体制が確立しそうです。
コロナ禍が始まった時点からこの流れを予測しつつ、リモート社会、地方社会、地域社会をマンガデザインしてきた僕らにとっては地域の紹介をガイドブックではなく、次世代を担う若者たちの感性を加えて表現したいと考え、「都道府県をマンガデザイン」という新たな企画をスタートします。
各地域について僕の個人的経験記と旅行記を、学生たちのマンガデザインと合わせて紹介していく連載です。
僕はこれまでの人生で47都道府県中、44都道府県に行ったことがあります。
まだ行ったことのない島根県、鳥取県、高知県にはこれを機に是非行ってみたいものです。
各都道府県に様々な思い出がありますので、僕のエピソードをお伝えしつつ魅力を紹介していければと思います。
また、大阪芸術大学で学生たちに各都道府県の魅力をマンガデザインする課題を毎週出しています。有名な観光地からマニアックな情報まで学生たちの視点で描かれた各都道府県の魅力的な部分を紹介していきます。
さて、いよいよ第1回のスタートですが、やはり2022年5月15日に本土復帰50年を迎え、マンガデザイナーズラボも琉球紅型イメージの「平和の絵」30段見開きを描かせていただき、日本経済新聞、琉球新報の両紙面に掲載された沖縄県からスタートすることにしました。
（企画・デザイン・題字 マンガデザイナーズラボ）
この本土復帰50年企画「未来へ」は5月9日から当日の5月15日まで連続して掲載しました。僕の「沖縄への想い」はこの第1回目の「想いを伝えるプロデュース」にしっかり書いてあります。ありがたいことに7000人を超える皆様に読んでいただきました。改めてその記事をご覧いただけますと幸いです。
ちょうど来週木曜日6月23日が沖縄「慰霊の日」にあたりますので、もう一度、沖縄編を書く予定です。その中で僕の沖縄体験記や旅行記をたくさん書いていきますのでお楽しみに。
今回はまず、大阪芸術大学の学生が描いた「沖縄県」を見ていきましょう。
【製作意図】
沖縄県の形がエイサーと琉球舞踊に見えたので衣装風に描いてみました。
【吉良式視点】
デザインセンスが素晴らしいですね。本島の形が「エイサーと琉球舞踊に見えた」と言うコメントに発想の原点である視点の感度を感じました。
【製作意図】
47都道府県の中で最も日差しと海が似合う県、という印象をシーサーと美ら海水族館の目玉であるジンベエザメと一緒に明るいイラストになるように描きました。
【吉良式視点】
沖縄の日差しや明るさや笑顔を描いているこのデザインの背景にコロナ禍を越えて絵を描くことの楽しさを享受しているデザイナーの姿が見えます。レイアウトがこのシリーズのテンプレートになりますね。沖縄県の良さ満載なマンガデザインにたくさんの力をもらえますね。
【製作意図】
沖縄県といえば、ハイビスカスのイメージがあったので、シルエットで表現してみました。
【吉良式視点】
美浜アメリカンビレッジの美しい夜景の中に佇むおしゃれなバーのネオン管を想起したのは僕だけでしょうか？デザインの素晴らしさは創造力の喚起に繋がります。アメリカと日本のいい関係性を感じながらこのドアを開けて中でカクテル飲みたい気分です。
次回は沖縄県の特徴を紹介しつつ、学生作品の紹介をしていきます。
2022年5月15日に日本は沖縄県の本土復帰50周年を迎えました。
沖縄本土復帰50年企画「未来へ」をテーマに、沖縄への想いや「自然・環境」「くらし・経済」「文化・芸能」「スポーツ」「観光」についてお話しした内容をマガジンにまとめておりますので合わせてご覧いただけますと幸いです。
また、マンガデザイナーズラボが運営している「Manga de Japan」でも沖縄県の魅力を記事にしていますので、こちらも是非合わせてご覧ください。
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