マンガデザインで日本を描く(6/47)・青森県
どうもどうも、吉良です。
マンガデザインで日本を描く特集、今回は「青森県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。
僕には3つの関わりのある地域があります。
1つ目が本籍地の大分県。両親の出身地にあたります。
2つ目が出身地の神奈川県。ここは転居によって都市が変わりますが僕の場合はほとんど横浜市、ゆえにハマっ子です。
3つ目が生まれた場所、出生地の青森県。僕は八戸市で生まれました。
皆様にとっての青森県といえば?なんでしょうか。
リンゴ、ねぷた、ねぷた祭り、サッカー好きの高校サッカーファンにとっては青森山田高校も有名ですね。
僕にとっての「青森県」は僕の生まれ故郷になります。ただ、生まれて1年半後には父の転勤で横浜市に転居したため八戸市の記憶はまったくありません。
生まれ故郷の記憶を辿る旅に出たのが大学3年時、友人たちと車で東北、北海道を巡りました。その時、生後以来初めて八戸市を訪ねました。自宅に飾ってあった赤と黒の木彫りの八幡馬の大きなオブジェが八戸駅にあった記憶があります(今はわかりません)。
自分が生まれたお産婆さんの医院に伺い、僕が生まれた12月がいかに寒かったかなんて話をしました。種差海岸に行き、ウミネコを見て八戸大橋を渡り、街を楽しみ、大好きないちご煮(アワビとウニのお吸い物)等を食し、有意義な時間を過ごすことができました。
今でも八戸煎餅(岩手では南部煎餅)のごまは大好物でよく食べています。
また、青森県といえば僕がもっとも尊敬し、マンガデザインの構成に大きな影響を与えた版画家で人間国宝の棟方志功氏の出身地です。青森市の棟方志功記念館には沢山の作品が展示されています。
青森県との強い縁は僕が電通に入社してすぐに生まれました。コピーライターとしてのデビュー作品は先輩の助けを借りて制作した東北四大祭の企画で、青森県の「ねぶた祭」のコピーを書いたことが大きな思い出です。この際に書いたコピーはお気に入りのひとつです。
青森県の特徴も見ていきましょう。
青森県は県庁所在地が青森市、県土面積は9646平方キロメートルで、全国第8位の広さです。東北三大祭りのひとつ、ねぶた祭や津軽平野を中心に栽培されているリンゴが有名です。
人口約126万人(日本で31位)、リンゴ・カシス・あんずの収穫量が日本一で果物の栽培がさかんです。他にもヒバやブナの森林蓄積量も日本一で自然豊かな環境が特徴です。また、本州と北海道を結ぶ「青函トンネル」は世界一長い海底鉄道トンネルです。
青森県の地方新聞は、デーリー東北新聞、東奥日報、津軽新報、陸奥新報。テレビ局は青森放送、青森テレビです。
有名な観光地・特産品は弘前城、八甲田山、青森県観光物産館アスパム、八食センター、弘前市りんご公園、岩木山神社、蕪島、弘前公園、十和田湖、斜陽館、三内丸山遺跡、恐山、リンゴ、大間のマグロ、しらうお、ニンニク、飴せんべい、田子牛等です。
大阪芸術大学の学生が描いた「青森県」を見ていきましょう。
【製作意図】
青森県と言えば、ねぶた祭とリンゴだと思ったので2つを配置してみました。竜のひげがうまく描けました。
【吉良式視点】
8月1日から6日まで弘前ねぷたが、2日から7日まで青森ねぷたが3年ぶりに出陣しました。その迫力がしっかり表現されていて、ねぷた祭りはマンガデザインにマッチしていることがよく分かりました。また、名産のりんごもとても可愛く描けてます。断面の表現が特に良いですね。食をマンガデザインが着実に定着して、SDGsの目標である食品ロスのない世界の実現にしっかり向き合っていますね。
【製作意図】
青森県と言えばリンゴだと思って描きました。
【吉良式視点】
「青森県といえば」と聞かれたら、大半の人がリンゴと答えるのは昔からの常識のようなものです。どれくらいのシェアかと言うと62.8%(令和3年、作物調査)と日本の半分以上を占めています。ちなみに2位は長野県、3位は岩手県です。まさに最強のリンゴ県、青森を英文とマンガデザインキャラクターで表現することによって世界中の人に伝えるノンバーバルコミュニケーションが完璧にできている秀作です。
【製作意図】
八戸市の食・楽・遊が集まる、どでか市場こと「八食センター」を描きました。施設内の七輪村では、買った商品をその場で焼いて食べることができるそうです。背景は、室内遊技場の滑り台と網の遊具(漁業の網)です。
【吉良式視点】
僕の生まれ故郷八戸市ですね。1980年にできた郊外型食品市場には、残念ながら行ったことがないのですが、このマンガデザインを見ただけで、おいしい!たのしい!うれしい!が伝わってきて、魚介類を食べに行きたくなります。特に、マンガデザインを使うことにより若い世代の需要喚起に確実に繋がりますね。
【製作意図】
自分の苗字が大間で親近感を感じて、大間のマグロと漁師の小浜さんを描きました。小浜さんは89歳まで一本釣り漁を続けていた最年長の漁師で、レジェンドです。
【吉良式視点】
大間さんの描く大間のマグロ。それだけで良いですね。毎年お正月にびっくりするほど高額で競り落とされる大間のマグロの価値は一本釣りによってマグロが傷んでないことが大きいとも言われています。まさにレジェンドの存在が重要なのですね。そのレジェンドとマグロ、素敵な取り合わせがとても力強い作品になっています。
次回は「福井県」を紹介します。お楽しみに!
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