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マンガデザインで日本を描く(29/47)・三重県

どうもどうも、吉良です。

自分が生まれ育った故郷・地元にしっかり目を向け、外国を語る前にしっかりと日本を語れるように、という想いも込めて続けている「マンガデザインで日本を描く」。21日に終了したG7サミットの開催地は、岸田首相の故郷・広島でしたね。

G7広島サミット(主要国首脳会議)」と銘打って5月19~21日に広島市で開催された2023年のサミット。日本の岸田首相、米国のバイデン大統領ら、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、カナダのG7首脳に加え、EUヨーロッパ連合の大統領と委員長が出席しました。

また、招待国として、オーストラリアやブラジル、アフリカ連合(AU)議長国であるコモロ、太平洋諸島フォーラム(PIF)議長国であるクック諸島、G20議長国であるインド、ASEAN議長国であるインドネシア、韓国、ベトナムが参加しました。

また、ウクライナのゼレンスキー大統領が急きょ来日し、非常に注目度の高いサミットになりました。無理に広島を選んだのではなく、自分の地元として選択したのは必然性もあり、極めて有効だったと感じました。日本にとっても意義ある一歩になると良いですね。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は僕の一人旅(当時小学校5年生)最初の地「三重県」について取り上げていきます。

これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」「徳島県」「香川県」「熊本県」「大分県」「鳥取県」「山梨県」「山口県」「埼玉県」「島根県」「茨城県」「岩手県」「宮城県」「山形県」「奈良県①」「奈良県②」「和歌山県」「長野県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。 

大阪芸術大学には三重県出身者がたくさんいます。僕のサポートをしてくれている舞台芸術学科の卒業生の松本さんも三重県出身なので、僕の知らない(ほとんどですが)三重県を書いてもらいます。その前に僕が。

叔父の住まいが三重県津市だったので、小学校5年生の時、新幹線で名古屋に行き、そこから乗り換えて近鉄線で津に向かうという一人旅をしたのは記憶に残っています。

津には叔父がお迎えに来てくれていましたが、名古屋の乗り換えがとても不安でした。よくたどり着いたなぁといまだに思っています。叔父さん家族には潮干狩りや長島温泉に連れて行ってもらいました。

伊勢神宮にはきちんとお参りしていなかったので、外宮、内宮の順で参拝しました。伊勢神宮の正式名称は地名(伊勢)を冠しない「神宮(じんぐう)」で他の神宮と区別するために伊勢神宮と呼ばれていると知人に教わりました。

つまり古来、最高の特別格の宮とされ、現在は神社本庁の全ての神社の上に立つ神社である「本宗(ほんそう)」であり、「日本国民の総氏神」と呼ばれるほど位が高いのです。

また、伊勢神宮には「天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)」を祀る皇大神宮(こうたいじんぐう)=内宮(ないくう)と、衣食住の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る豊受大神宮(とようけだいじんぐう)=外宮(げくう)の二つの正宮があります。

書き忘れてはいけないのが、内宮への入口、五十鈴川の清らかな美しい流れと宇治橋その正面に立つ大鳥居ですね。宇治橋は、日常の世界から神聖な世界を結ぶ架け橋といわれています。

他にも三重県の思い出として、鈴鹿サーキットでのF1や耐久レースがあります。特にF1については28日に決勝が行われるモナコグランプリやアイルトン・セナの話を後日、しっかりnoteに記します。

ということで、ここからは忍者で有名な伊賀市出身の松本さんよろしくお願いします。

ここからは私の地元である伊賀市についてお話させていただきます。
伊賀市は三重県の西部に位置する、歴史と自然に囲まれた私の大好きなふるさとです。その中でも特に私のおすすめを①観光②グルメ③伝統工芸の3つに分けてご紹介します。

①観光

《上野市駅周辺》
上野市駅周辺は伊賀地域の中心都市であり、忍者の里や松尾芭蕉の生まれ故郷として有名です。伊賀市内を運行している伊賀鉄道の電車には忍者のイラストが施されており、主要駅である上野市駅は「忍者市駅」の愛称で呼ばれています。

忍者のイラストが施された伊賀鉄道の電車
忍者市駅(上野市駅)

駅の周りには日本一の高さを誇る30メートルの石垣のある「上野城」や忍術実演ショーやからくり忍者屋敷が楽しめる「伊賀流忍者博物館」、上野天神祭りで使用されるだんじりや鬼行列が練り歩く姿が展示された「だんじり会館」などの観光スポットが密集しています。

上野城

また、忍者の衣装のレンタルも行っているので忍者の気分を味わいながら観光することもできます。 

《伊賀の里モクモク手づくりファーム》
伊賀の里もくもくてづくりファーム通称「モクモク」は動物との触れ合い体験、ザリガニ釣りやいかだなどの自然遊び、ソーセージやパンなどの手作り体験、さらにはバーベキューレストラン、伊賀の季節の野菜をたっぷり使った料理のビュッフェレストランなどが楽しめる魅力のたくさん詰まった牧場です。

また、モクモクの隣にはドーム型コテージの宿泊施設や、もくもくの湯という温泉もあるので一日思いっきり遊んだ後はゆっくり過ごすことができます。

《青山高原》
青山高原は約10㎞の曲がりくねった道が続く絶好のドライビングスポットです。標高756mの三角展望台からは伊勢湾の絶景を一望できます。また、山頂付近には89基の風車があり近くで見る風車は迫力満点です。

②グルメ

《かた焼き》
かた焼きは日本一硬いと言われているおせんべいです。ほんのり甘くてとてもシンプルでとてもやさしい味です。あまりにもおせんべいが固いため付属の木槌を使って砕いて食べます。みんなで砕いて食べる面白さもあるのでお土産にピッタリです。

かた焼き

《ぐるぐるウインナー》
ぐるぐるウインナーは上記で紹介したモクモクで購入できる手作りウインナーです。形が渦巻き状でキャンディーのようにかわいい見た目です。ファーム内で食べることもできますし、お土産として持ち帰ることもできます。また、体験教室で実際に自分で作ることもできます。

《伊賀牛》
三重県といえば松坂牛!というイメージが強いと思いますが、三重県には伊賀牛というブランド牛が存在します。伊賀牛は松坂牛と比べてお肉の味が濃く脂があっさりしているのでお年寄りや女性に特に人気です。

伊賀牛のほとんどが市内で消費されているためあまり世に出回っていませんが、伊賀を訪れる際は伊賀牛を使った料理を食べてみてください。

③伝統工芸品

《伊賀くみひも》
伊賀くみひもとは主に絹糸を使い、組み糸に金銀糸を使用して作られたもので、帯締めをはじめ、最近ではストラップやブレスレットなどの商品も開発され、親しみやすい商品もあります。

伊賀市にはこのくみひもを実際に作ることができる施設があり、私が小学校の社会見学で訪れた際にはブレスレットを制作し家族にプレゼントしました。 

《伊賀焼》
伊賀焼とは三重県伊賀市周辺で作られている陶磁器で、国指定の伝統工芸品です。伊賀市ではこの伊賀焼作りを体験できる施設がいくつかあり、昨年私も実際に友人と陶芸体験をしてきました。工房の方が一から丁寧に教えてくれ、お皿や花瓶など様々な作品を制作しました。

伊賀焼

三重県の魅力を感じていただけましたでしょうか少しでも行ってみたいと思っていただけたら幸いです。

また、三重県にはここでは紹介しきれていないいいところがまだまだあります。機会があれば友人やご家族とぜひ訪れてみてください。

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三重県の特徴も見ていきましょう。
三重県は県庁所在地が津市、県土面積は5774平方キロメートルで、全国第25位の広さです。伊勢神宮があることで有名です。

人口約179万人(日本で22位)、かぎの出荷額、ろうそくの生産額、液晶パネルの生産額など身近なものの日本一が多くあります。また、かな・漢字表記で日本一短い駅名「」駅もあります。

三重県の地方新聞は伊勢新聞、中日新聞、夕刊三重新聞。テレビ局は三重テレビ放送です。

有名な観光地・特産品は、伊勢神宮、おかげ横丁、なばなの里、ナガシマスパーランド、志摩スペイン村、鳥羽水族館、伊賀流忍者博物館、鈴鹿サーキットパーク、てこね寿司、めはり寿司、伊勢うどん、とんてき、赤福、伊勢えび、松阪牛、的矢かき、はまぐり、等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「三重県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科 笠松愛理さん)

【製作意図】
伊勢市のおかげ横丁を描きました。1度行ってみたいなと思っていたので描いてみました。中央に名物の招き猫、周りに団子や肉寿司を配置してみました。

【吉良式視点】
伊勢市のおかげ横丁、僕も行きました。まさにこのマンガデザインのように食や郷土品の横丁ですね。招き猫が招いていたのですね。いい構図です。

(大阪芸術大学 放送学科 鈴村佑花さん)

【製作意図】
朔日餅(ついたちもち)を描きました。私は三重県出身です。おばあちゃんが毎月1日に買ってきてくれる朔日餅。他県の人は知らない人も多いのでは?と思い、描きました。

【吉良式視点】
「三重県の朔日餅(ついたちもち)」をご存知でしたか?まさに他県出身の僕は知りませんでした。朔日餅とは地域の風習である「朔日参り」にちなんだもので、あの有名な赤福が1月を除く毎月1日に作っており、毎月種類が違うそうです。この内容を見事にこのマンガデザインは伝えてますね、11種類の朔日餅、美味しそうです。

(大阪芸術大学 デザイン学科 粟生菜々珠さん)

【製作意図】
鳥羽水族館を描きました。日本で唯一ジュゴンに会えたり、日本で現在見ることのできるラッコの半分を飼育しているなど、日本一の飼育数を誇る水族館というのが魅力的だと思い描きました。

【吉良式視点】
製作意図がそのままマンガデザインされた素晴らしい作品です。キャラクターデザイン、レイアウト、色彩感覚、デザイン要素の絞り込み、あらゆることがプロレベルで、言うことありません。

次回は「兵庫県」を紹介します。お楽しみに!

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