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マンガデザインで日本を描く(15/47)・熊本県

あけましておめでとうございます、吉良です。
本年も宜しくお願いいたします。

1月1日の深夜から2日にかけて書いています。
2日は「仕事始め」ですね。「1年の計は元旦にあり」というように1日に立てた計画をスタートするのが2日がいいと言うことになりますね。

今年も自分に厳しく、しっかり自分の考えをまとめてnoteしていきますので読んでくださる皆様、宜しくお願いいたします。

まず、マンガデザインで日本を描く特集から、今回は「熊本県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」「徳島県」「香川県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

まずは熊本県の僕の経験記と旅行記を紹介します。

熊本県は僕の両親の故郷・大分県の隣県でとても馴染みの深い県です。今でこそ夏の全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)は各都道府県から代表校が決まりますが、かつては中九州大会というのがあり、大分県vs熊本県で代表校を決めていたため隣県とはいえライバル県でもありました。

僕にとって熊本県といえば雄大な阿蘇山です。大分側から、美しい景観の「やまなみハイウェイ」をドライブして阿蘇山に向かうコースは大好きでした。阿蘇山には電通の保養施設、阿蘇寮もあり家族で良く利用していました。阿蘇山について調べてみると、阿蘇山といえば、阿蘇五岳を中心にした東西にのびる連山を呼ぶことが多いですが、広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名です。

特に、外輪山は南北約25km、東西約18km、周囲約128㎞もあり、世界最大級の火山です。火口原には約5万人が生活していて田畑が開け、国道・鉄道が通っています。行ってみるとわかりますが山というより外輪山に囲まれた町という感じです。

噴煙を上げる中岳を臨み、大きな池や放牧された馬が悠々と歩く姿など、絶好のロケーションの草千里には阿蘇山に向かい、入山規制がなければ必ずお弁当を持って遊びに行きました。

阿蘇山の雄大さは電通卒業後継続していた中国ビジネスの帰りの便の窓から食い入るように見ていました。中岳の噴煙もよく見え飛行機から見る最高の景色の一つです。特に凄いのは山々の地層と外輪山の大きさですね。

阿蘇山・中岳第一クレーター 噴火口

阿蘇山に力が入りすぎましたが、熊本といえば日本三名城のひとつといわれる熊本城です。加藤清正(かとうきよまさ)が1601年から7年の歳月をかけ築城した天下の名城。

その構えは阿蘇山と同様に豪壮雄大で、城域は98ha、周囲5.3Kmにも及んでいたそうです。2016年の熊本地震で大きな被害を受けましたが現在も復興作業中ですが天守閣まで見れるそうです。

やはりお決まりのサッカーについても。
現在行われている高校サッカー選手権の熊本県代表は昨年の大会で準優勝した大津高校です。このメンバーの中に小学校の時僕が指導した選手が入っています。負けてしまいましたが山梨県代表の山梨学院大付高校にも入っています。選手権名鑑に載ってる教え子を見るのは嬉しいものです。

マンガデザイナーズラボが応援しているシント=トロイデンVV所属で日本代表のシュミット・ダニエル選手が所属していたロアッソ熊本は熊本県のJクラブです。

最後に熊本名産は僕にとってはなんといっても馬刺し。日本酒にも合って最高です。からし蓮根も好きです。すいか、デコポンなど果実も豊富ですね。

主役を忘れていました。やはり熊本県と言えば、「くまモン」。くまモンは、熊本県が2010年より「くまもとサプライズ」キャンペーンにおいて展開している熊本県PRマスコットキャラクターです。ゆるキャラグランプリ2011王者ですね。くまが平仮名、モンが片仮名です。

熊本県の特徴も見ていきましょう。
熊本県は県庁所在地が熊本市、県土面積は7410平方キロメートルで、全国第15位の広さです。世界最大級のカルデラをもつ阿蘇山が有名です。

人口約176万人(日本で23位)、トマト、カリフラワー、スイカ、デコポン、いぐさ、馬肉など農畜産物の日本一が多くあります。釈迦院御坂遊歩道の石段は日本一長い3333段です。

熊本県の地方新聞は、熊本日日新聞、人吉新聞。テレビ局はくまもと県民テレビ、熊本放送、テレビ熊本、熊本朝日放送です。

有名な観光地・特産品は熊本城、大観峰、黒川温泉、くまモンスクエア、草千里ケ浜、グリーンランド、からし蓮根、いきなり団子、だご汁、熊本黒皮かぼちゃ、すいか等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「熊本県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 大野来斉さん)

【製作意図】
熊本といえば、で思い浮かんだ熊本城と阿蘇山を描きました。

【吉良式視点】
僕も熊本といえば、阿蘇山と熊本城、そして馬刺しを思い出します。万人が想起する王道をしっかりマンガデザインしたいい作品です。同じサイズで並列に並んでいるのがバランスも良く、視覚的にも効果的です。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 笠松愛理さん)

【製作意図】
天草四郎とスイカを描きました。天草四郎は美少年と言われていて、描いてみたかったので描いてみました。

【吉良式視点】
神秘に包まれたキリシタン大名天草四郎時貞、熊本県天草市の出身とも長崎県の出身とも言われています。1637年に勃発した島原の乱ではカリスマ的な人気を背景に一揆軍の総大将となり、戦場では十字架を掲げて軍を率いたともいわれています。しかし、天草四郎本人はまだ10代半ばの少年だったとされるので、このデザインにおけるあどけなさは的確な描写。大変勉強になりました。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 波食まりんさん)

【製作意図】
熊本の面白い場所を探していて発見した石の風車を描きました。風車の重さは約2tなのに風で本当に回ります!

【吉良式視点】
熊本県山鹿市にある一本松公園の中にある赤御影石で作られた、巨大な「石のかざぐるま」。うちわの産地として知られる山鹿市を表しているとも言われています。2トンの風車が回る姿を見てみたくなりますね。
気持ちを動かす作品は大切ですね。

(大阪芸術大学 デザイン学科4年 花川拓海さん)

【製作意図】
くまモンがカラシ蓮根を食べている絵を見て、カラシ蓮根のキャラがいても面白いと思い制作しました。

【吉良式視点】
からし蓮根の由来を調べてみると、肥後細川家初代藩主忠利公は、日頃から体が病弱だったため、味噌と和からしを混ぜ合わせたものをれんこんの穴に詰め、小麦粉、空豆粉、卵の黄身の衣をつけて油で揚げたところ、病弱だった忠利公は食欲も増し、みるみる剛健になられた…という事みたいです。
このマンガデザインは蓮根が主人公になっていてとても可愛らしいですね。

次回は「大分県」を紹介します。お楽しみに!

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