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マンガデザインで日本を描く(20/47)・埼玉県

どうもどうも、吉良です。

本日、2月24日はロシアによるウクライナ侵攻からちょうど1年目にあたります。こんなに長く大国が関わる戦争が続くとは思ってもみませんてした。

昨年の5月15日に日本経済新聞と琉球新報に掲載した沖縄本土復帰50年記念未来への恒久平和を願って制作した紅型マンガデザインを思い出しながら、戦争の終結とウクライナの「未来へ」を願わずにはいられません。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は「埼玉県」について取り上げていきます。なんと初めての関東地方になります。普段、神奈川県の自宅と東京都の事務所を行き来している日常があり、マンガデザイナーズラボスタッフにも埼玉在住が多いのでとても身近な県です。

これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」「徳島県」「香川県」「熊本県」「大分県」「鳥取県」「山梨県」「山口県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

まずは埼玉県の僕の経験記と旅行記を紹介します。

埼玉県は旅行に行くという地ではなく、日常の行動の範疇に入る地域と言うことができます。その中心はやはりサッカーになります。2002FIFAワールドカップに向けて造られた埼玉スタジアム2002。2001年に完成し、それ以来ずっとJリーグチームの浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)のホームグランドでもあります。浦和美園駅から徒歩で20分位かかるので、キックオフが遅い試合はいつも混雑と終電との戦いで大変でした。

その埼玉スタジアムでは2002FIFAワールドカップのグループリーグ、6月4日の日本VSベルギーと26日の準決勝ブラジルVSトルコの2試合を観戦しました。詳しくは4月以降に書く予定のnote「僕とワールドカップ」を是非ご覧ください。日本VSベルギーは日本代表が初めて参加できたフランス大会からワールドカップを通じて初勝ち点1をあげた歴史的な試合になりました。

以前は埼玉スタジアム2002での決勝・3位決定戦を目指す県選抜や海外選抜を含めた国際少年サッカー選抜大会があり、次男が湘南ベルマーレに所属しながら神奈川県選抜に選ばれ神奈川県代表として埼玉スタジアム2002を目指していました。親は応援で東松山や浦和と、埼玉県の大会会場を巡っていました。

準決勝で現在コンサドーレ札幌に所属している小林祐希選手らがいて優勝した東京都選抜に敗れましたが、現在アルビレックス新潟に所属する高木善朗選手やサガン鳥栖に所属する小野裕二選手らがいる神奈川県選抜は3位決定戦で現在ガンバ大阪に所属する宇佐美貴史選手が所属する京都府選抜に勝って3位になりました。

ちなみに準優勝した青森県選抜には現在スペインリーグのCDレガネスに所属する日本代表柴崎岳選手がいました。今考えると凄いメンバーのいる中で次男は試合に出場してたのだなぁと今更ながらに驚いています。次男のおかげで思い出深い埼玉県の小旅行を満喫することができました。

埼玉県武蔵浦和駅には「クーバー・アカデミー・オブ・コーチング」があり、コロナ禍の前までは僕が講師として年1回1日4時間の講義を担当していました。

クーバーコーチングは、独特のカリキュラムでゴールデンエイジ期のスキルアップを指導していて、日本代表の南野選手や堂安選手もクーバーコーチングの出身です。僕の息子たちや指導していた地元チームもクーバーコーチングでスキルアップした子がたくさんいます。

そこでの大きな出会いが読売クラブ、京都サンガを経て浦和レッズのアカデミー長をされた矢作典史氏と現クーバーアカデミーのヘッドマスターの中川英治氏です。中川氏はブラインドサッカー男子日本代表チーム の監督兼ガイドとしてパリパラリンピックを目指しています。こんな素敵な出会いを生み出してくれたのも埼玉県浦和市のおかげです。

他にも、所沢市の西武球場(ベルーナドーム)は阪神タイガースファンの僕としては忘れられない聖地で、85年の優勝のシーンをスタンドから見たその感動はクッキリと思い浮かびます。今年こそ!と毎年念じています。

スポーツの話題ばかりですね。
大宮の氷川神社にも行きました。大宮アルディージャのホームグランドの横にあり、格調高い素晴らしい神社で、隣接された動物園にも行きました。

仕事上のクライアントさんもたくさんあり、これからも埼玉県とはいい縁が続いていきそうです。

埼玉県の特徴も見ていきましょう。
埼玉県は県庁所在地がさいたま市、県土面積は3798平方キロメートルで、全国第39位の広さです。2024年から新1万円札の肖像になる渋沢栄一の出身県としても有名です。

人口約733万(日本で5位)、荒川の川幅が2,537mで日本一、市の数が40市で日本一、ショッピングセンター「イオンレイクタウン」の店舗面積が245,223m2で日本一など、地味な日本一が多くあります。

埼玉県の地方新聞は埼玉新聞、東武よみうり。テレビ局はテレビ埼玉(テレ玉)です。

有名な観光地・特産品はムーミンバレーパーク、西武園ゆうえんち、東武動物公園、さいたまスーパーアリーナ、埼玉スタジアム2002、鉄道博物館、時の鐘、菓子屋横丁、吉見百穴、長瀞渓谷、三峯神社、鷲宮神社、深谷ねぎ、川越いも、五家宝、十万石まんじゅう、草加せんべい、みそポテト、COEDOビール、狭山茶等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「埼玉県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 宮崎華鈴さん)

【製作意図】
埼玉県は様々なお菓子の生産量が多い県らしいので、埼玉のお菓子のお土産を並べてみました。左上から、十万石まんじゅう、やわらか、川越プリン、サイタマドレーヌ、さやま茶らんぐ、五家宝、いも恋、武州パイです。

【吉良式視点】
埼玉県の有名なお菓子を一同に並べるオールスター手法、凄く魅力的です。一つ一つを打ち出せば広告的になりすぎてしまいます。これらのお菓子を統合した「お菓子の王国 埼玉県」のキャッチコピーも効果的です。全部食べることはなかなかできないので、お土産としてと落とし込んでいるのもよく考えられています。こういう手法に地域創生する価値観を感じます。
「埼玉のお土産」のコピーの色がメインのお菓子とかぶってしまっているのが惜しいですね。

(大阪芸術大学 文芸学科2年 山本胡桃さん)

【製作意図】
埼玉県の巾着田に広がる曼殊沙華を描きました。一面に広がる赤色の花は壮観ですが、その赤々しさは怖さ=あの世を感じます。とにかく赤色を散りばめました。

【吉良式視点】
この作品を見た時、書籍の表紙を想起しました。想像通り作者は文芸学科の学生でした。素晴らしいセンスと創造性を感じさせる作品です。このデザインが表紙の文芸作品を読んでみたくなりました。ちなみに埼玉県日高市の巾着田の曼珠沙華の群生は日本一だそうです。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 中村太一さん)

【製作意図】
見に行きたくなる史跡だなと思ったので、吉見百穴とそれを見て笑顔になる少年を描きました。

【吉良式視点】
ミステリアススポット「吉見百穴」はコミック&アニメーションファンにはこのデザインのように興味をそそる場所みたいですね。僕は行ったことがないのですが、埼玉県比企郡吉見町にある吉見百穴は古墳時代後期〜終末期に造られた横穴墓群で現在219基の穴が確認されているようです。このマンガの一コマの様な場所みたいです。もう少し穴っぽく見えるとさらに良いですね。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 波食まりんさん)

【製作意図】
川幅うどんを埼玉について調べるまで知りませんでしたが、うどんは好きなので美味しいんだろうなあと想像しながら描きました。

【吉良式視点】
このデザインを見て「川幅うどん」を食べてみたいと思った人は僕だけではないと確信するほど、インパクトのある作品ですね。川幅と川の流れをしっかりと伝えています。まったく知らなかったうえに絶対に食べてみたいので「川幅うどん」を調べてみました。
川幅うどんの歴史は比較的浅く、2008年に鴻巣市と前述の吉見百穴のある吉見町を結ぶ「荒川」の川幅が日本最長として認定され、2009年に鴻巣市は「川幅日本一」にちなんだうどんの開発をして「こうのす川幅うどん」が誕生したそうです。

次回は「島根県」を紹介します。お楽しみに!

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