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マンガデザインで日本を描く(22/47)・茨城県

どうもどうも、吉良です。

WBC(ワールドベースボールクラシック)が盛り上がっていますね。視聴率が取れず、若者離れを起こしているTV局にとっても、実況だけでなくワイドショーまで大盛り上がりで一時的な救世主になってますね。

僕はFIFAワールドカップの時にも書いたように、当たらなく、かつどうでもいい予想で一喜一憂し、出場できない選手には常に無配慮でこの機会をここぞとばかりに利用している人がフューチャーされるTV局のスポーツ報道の姿勢が本当に嫌で、BSを中心に静かに観戦しつつ、民放ではインタビューが終わったら即チャンネルを変えています。基本的に日本代表の純粋な姿を応援し続けます。

サッカー日本代表のメンバー発表もあり、マンガデザイナーズラボがコンテンツ契約しているシントトロイデンVVからはシュミット・ダニエル選手と橋岡大樹選手が選出されました。特にシュミット・ダニエル選手はワールドカップで出場できなかった分も頑張ってほしいと活躍を願っています。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は「茨城県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」「徳島県」「香川県」「熊本県」「大分県」「鳥取県」「山梨県」「山口県」「埼玉県」「島根県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

まずは茨城県の僕の経験記と旅行記を紹介します。

茨城県といえば、今年30周年を迎えたJリーグでの鹿島アントラーズ創設、ジーコ招聘に尽力した野見山篤氏との出会いがなんといっても一番最初に頭によぎります。noteの「夢のかたち〜夢をかなえるための発想法〜」にも少し記載しています。

野見山さんとの出会いは1995年、日本代表が初めてサッカーの聖地と言われるロンドンのウェンブリースタジアムでイングランド代表と試合をした時でした。一緒に行った加藤久強化委員長に「最高に信頼できる人」として紹介されました。今でも公私共に家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています。もう、28年来のお付き合いですね。

特に僕がヘッドコーチをしていた少年サッカーチームの夏合宿はいつも鹿島、波崎でした。そこでの野見山さんのマッチメイクは素晴らしい経験を子供たちに与えてくれました。合宿で行うバーベキューでの鹿島名産はまぐりの味は忘れられません。その後も名産のメロンやゆでダコなどをいまだにいただいています。

現在とても繋がりの深いクライアントさんのイノベーションセンターがある「みらい平」の近くには茨城ゴルフ倶楽部があります。高校時代のサッカー部のチームメイトで昨年亡くなった大親友とよくプレイをさせてもらいました。彼との思い出もnoteに書いています。先日もみらい平に行った時に思い出しました。寂しいものです。

茨城県の地方新聞社の茨城新聞とはとてもいい関係性を持っています。その出会いの入り口は「都道府県魅力度ランキング」で2021年に最下位になったことで、イメージアップキャンペーンをマンガデザインで実施しました。

その前年に最下位だった栃木県の企画をマンガデザインで実施したところ、かなりランクアップしたので、2年連続のチャレンジでした。結果はワンランクアップでしたがなんとか最下位脱出には成功しました。そして佐賀県が2022年の最下位になったので、3年目のチャレンジに向けて準備をしています。

Manga de Japanでは、2021年の都道府県魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)で最下位になってしまったことを受けて昨年茨城新聞と企画した茨城魅力発信プロジェクト「茨城グルメ道」のマンガをご覧いただけます。

EP0 プロローグ篇
EP1 県西地域篇
EP2 県北地域篇〜前編〜
EP3 県北地域篇〜後編〜
EP4 鹿行地域篇
EP5 県央地域篇
EP6 県南地域篇

茨城県の特徴も見ていきましょう。
茨城県は県庁所在地が水戸市、県土面積は6097平方キロメートルで、全国第24位の広さです。梅の名所である偕楽園などが有名です。

人口約288万(日本で11位)、栗・れんこん・ピーマン・レタス・白菜・水菜など多くの農作物の収穫量が日本一です。青銅製の立像で世界最大の牛久大仏は、ギネス記録に認定されています。

茨城県の地方新聞は茨城新聞。テレビ局はいばキラTVです。

有名な観光地・特産品は偕楽園、国営ひたち海浜公園、霞ヶ浦、袋田の滝、筑波山、鹿島神宮、大洗磯前神社、牛久大仏、シルバニアパーク、あんこう鍋、鉾田のメロン、ほしいも、常陸牛、納豆、おみたまプリン等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「茨城県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 宮崎華鈴さん)

【製作意図】
茨城県のお菓子「ほしぃ~も」を描きました。茨城県ひたちなか市は、干し芋の生産日本一で全国生産の7~8割を占めるそうです。ひたちなかの美味しい…のフレーズは公式サイトからお借りしました。星のキャラクターはパッケージに書かれている子です。茨城県民は強気な県民性があるそうなので、強気そうな子を描きました。

【吉良式視点】
ひたちなか市の干し芋は有名ですね、電通時代の同期で同じクリエイティブ局に所属していたアートディレクターの巨匠・佐藤卓氏が、かつて「ほしいも大学」を立ち上げ地域創生に貢献したことで全国区になりました。広告の力、アイデアの力、目のつけどころの重要性を感じました。このデザインにもそのすべての力が存在しています。美味しそうな干し芋パイ、食べたくなりました。元気なマンガデザインです。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 中村太一さん)

【製作意図】
茨城県のほしいも生産量・産出量が全国1位で、国内シェアが9割だと知り、とても驚いたので干し芋にそれをプレゼンさせました。

【吉良式視点】
干し芋マンガデザイン第2弾も素晴らしい作品です。前の作品が干し芋生産企業から生活者向けだったのに対し、この作品は茨城県が全国に茨城県をPRする視点ですね。実際に茨城県がこのようなデザインを使ったら魅力度ランキングはあがりますね。新しいテクノロジーを加えたいい作品です。僕的には干し芋キャラが大好きです。

(大阪芸術大学 文芸学科2年 山本胡桃さん)

【製作意図】
茨城県のひたち海浜公園を描きました。写真で撮られたひたち海浜公園に広がるネモフィラの花がとても幻想的で、その風景を意識して描きました。一面の花がネモフィラとわかりにくいと思い、小さくいくつか描きました。

【吉良式視点】
ひたち海浜公園の「みはらしの丘」に約450万本のネモフィラの群生が丘一面をブルーに染める景色は、とても有名で沢山の観光客が訪れます。今年の開花予想は4月11日頃に見頃を迎えるみたいです。空の青さと海の青さに溶け込むようなブルーの世界はまさにこのデザインのようで、ブルーの山脈みたいですね。地名まで入れると丁寧なデザインになります。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 山川夏海さん)

【製作意図】
茨城県は23年連続生産量日本一を誇るメロンの大産地です。メロン作りには、「水はけの良い土地」や「一年を通じて温暖な気候」が欠かせません。茨城県はこの条件がそろっているため生産量日本一を誇れるらしいです。

【吉良式視点】
茨城県のメロンの美味しさをそのままマンガデザイン。2種類の果肉を本物以上に綺麗にみずみずしく描いています。ひかりの入れ方もいいですね。コピーデザインが雑なので、しっかりフォントを選定して描いたらもっとよかったですね。

次回はWBCで大活躍の大谷翔平選手、佐々木朗希選手の出身県「岩手県」を紹介します。お楽しみに!

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