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マンガデザインで日本を描く(25/47)・山形県

どうもどうも、吉良です。

4月も中旬が過ぎ、大学の講義も履修が確定して新しい大学生活が始まりました。月曜日、火曜日で4コマを担当する大阪芸術大学。どの講義も受講生が多く、熱気にあふれています。

水曜日に1コマ、キャリア科目を担当する日本女子大は1年生が受講しないので、心なしか落ち着いた感じでした。4月は学生たちにとっては新年度、目標に向かって頑張ってほしいです。僕も7月末までの前期、大阪・東京の往復生活、頑張ります。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は「山形県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」「徳島県」「香川県」「熊本県」「大分県」「鳥取県」「山梨県」「山口県」「埼玉県」「島根県」「茨城県」「岩手県」「宮城県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

まずは山形県の僕の経験記と旅行記を紹介します。

山形県で真っ先に思い出すのが、前回の「マンガデザインで宮城県を描く」でも書いた、電通に入社してすぐクリエイティブ局に配属されコピーライターとして担当した「お祭りシリーズ」で東北4大祭りを書いたことです。

青森県ねぶた祭り、秋田県竿灯祭り、宮城県七夕祭り、そして山形県花笠祭りのコピーを先輩の指導を受けて書きました。

紅花という言葉と、花笠祭りが主に女性中心の踊りなので、色香という言葉を使うことを合わせてこのコピーが誕生しました。
ヤッショ マカショ」の声が聞こえてきますか?

また、マンガデザイナーズラボは山形新聞の「山の日プレ企画」として「初めての山登り2編」を制作しました。
コミカルなマンガに仕上がっていますので、是非ご覧ください。

初めての山登り(上) わくわく編
初めての山登り(下) どきどき編

山形県には電通入社後(コピーを書いた後)に訪れました。樹氷で有名な蔵王には真夏に行きましたが、とにかく暑かったという印象しかありません。冬寒いところは夏、暑いということを学びました。

蔵王のあと涼を求めて山寺、立石寺に。松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の名句を紀行文「おくのほそ道」に残したことでも知られています。

山寺と言われるだけあって1015段もある長い石段を登って奥之院を目指すと暑さと相まって滝のような汗をかいた記憶しかありません。石段は登ることにより煩悩が消滅すると言われているそうです。

山形県といえば伝統のこけしですね。後述の学生作品にも書かれていますが、こけしには複数の系統があり、全て東北地方にあり、山形県はその中心のひとつだそうです。山形県への旅の時もたくさんのこけしを鑑賞しました。

そして、山形県といえばさくらんぼですね。「佐藤錦」は特に有名ですね。味だけではなくパッケージングは芸術です。ふるさと納税で一気に全国区になりました。

化粧品(口紅)の重要な材料の紅花も有名で、昭和57年に県花に指定されています。

山形県の特徴も見ていきましょう。
山形県は県庁所在地が山形市、県土面積は9323平方キロメートルで、全国第9位の広さです。将棋の駒の生産地や果樹栽培がさかんな県として有名です。

人口約109万(日本で35位)、さくらんぼや西洋なしの収穫量、ブナの天然林の広さや落差5m以上の滝の数が日本一で、自然豊かな県といえます。

山形県の地方新聞はコミュニティしんぶん、荘内日報、鶴岡タイムス、山形新聞、やまがたコミュニティしんぶん、米沢新聞、米沢日報デジタル。テレビ局は山形放送、テレビユー山形、さくらんぼテレビ、山形テレビです。

有名な観光地・特産品は山寺、羽黒山、蔵王温泉、銀山温泉、天童温泉、鶴岡市立加茂水族館、高畠ワイナリー、ドッコ沼、最上川、玉こんにゃく、ゆべし、ラ・フランス、米沢牛、冷やしラーメン、いも煮、等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「山形県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科 大盛明夏さん)

【製作意図】
山形県を調べたとき、楽しそうで美味しそうなさくらんぼ狩りの写真がたくさん出てきてすごく印象的だったので描きました。全体的な透明感と女の子のきらきらした表情を特に意識しました。

【吉良式視点】
さくらんぼ狩りの楽しさが溢れています。マンガデザインにさくらんぼはよく似合いますね。さくらんぼの輝き、目の輝き、光の輝き、全ての輝きがマッチングして輝きあふれる最高の作品に仕上がりました。

(大阪芸術大学 デザイン学科 山川夏海さん)

【製作意図】
さくらんぼと山形県の県の形を描きました。さくらんぼがおいしそうだったので描きました。あと山形県の形が人みたいなので人にしてみました。

【吉良式視点】
作品に取り掛かる前の発想力、創造力が素晴らしいです。山形県の形はイメージできませんでした。確かに人の顔みたいですね。ベースカラーの緑の意味も知りたくなります。興味をそそる作品です。

(大阪芸術大学 デザイン学科 粟生菜々珠さん)

【製作意図】
こけしは東北地方の温泉場で生まれたといわれ、現在は東北6県に11の伝統こけしの系統があります。そのうち山形県に残る肘折系、山形系、蔵王系の3つのこけしを描きました。

【吉良式視点】
しっかり調べ、しっかり構図をつくり、素晴らしいマンガデザインを制作しています。いつも全力ですね。色も美しく、言うことなしです。

次回は「奈良県❶」を紹介します。お楽しみに!

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