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マンガデザインで日本を描く(33/47)・佐賀県

どうもどうも、吉良です。

毎日ほんとうに命に関わる暑さが続いていますね。
この猛暑の中、全国高等学校選手権大会(夏の甲子園)が8月6日から始まります。今年の県予選は波乱が続出しました。

全国制覇経験があり、春夏甲子園に出場している常連校の中で、大阪桐蔭、智弁和歌山、明徳義塾、横浜がそろって出場しないのは1995年夏以来28年ぶり。21世紀では初のケースとなったそうです。

いろいろな要因はあるでしょうが、大谷翔平選手が野球ブームを再燃させ、全国の高校生レベルを上げていることは間違いないですね。

前回まで5回にわたって北海道シリーズを書きました。とても反響も大きかったです。特にシマエナガは人気者でした。

今回のマンガデザインで日本を描く特集は、「佐賀県」について取り上げていきます。佐賀県の甲子園出場校は、鳥栖工業で初出場です。頑張ってほしいです。

これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」「徳島県」「香川県」「熊本県」「大分県」「鳥取県」「山梨県」「山口県」「埼玉県」「島根県」「茨城県」「岩手県」「宮城県」「山形県」「奈良県①」「奈良県②」「和歌山県」「長野県」「三重県」「兵庫県」「鹿児島県」「北海道①」「北海道②」「北海道③」「北海道④」「北海道⑤」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

今回も前回までの北海道シリーズと同じく、大阪芸術大学の学生作品をさし絵にして展開してゆきます。

佐賀県には何度か行った事はありますが、「佐賀に行く」という最終目的地としてではなく、故郷・大分に帰る途中、九州旅行の途中、福岡からの途中という通過点で訪れることが多い県です。

小学生の時に家族で大分への里帰りをする途中に佐賀県に行き、有明海のムツゴロウがぴょんぴょん飛ぶ姿を見て、蒲焼きを食べた記憶が残っています。

ムツゴロウ(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 小西樹さん)

【製作意図】
日本には有明海と八代海にしか生息していないということで、ムツゴロウを描きました。蛙みたいな顔がとてもキュートです。

このマンガデザインのような綺麗な姿ではなく、泥まみれで目だけがキョロキョロしているイメージでした。そういう意味でもこの作品は普段見れないムツゴロウの姿が見れて、とても良い作品です。

佐賀県といえば伝統工芸品が多数あります。その中でも陶芸は有名です。伊万里焼、有田焼、唐津焼は県内三大陶芸ですが、僕は紅型を教えてくれた叔母の影響で、武雄焼の陶芸家、江口勝美氏の作品にふれる機会があり、今でも江口先生の「和紙染」のお皿や箸置きなどを日常で使っています。

また、佐賀県指定の伝統工芸品に「浮立面(ふりゅうめん)」があります。浮立面とは「面浮立」のかけうち(踊り手)がつける鬼のお面を呼び、雌と雄があり阿・吽となっています。

雌面は口を大きく開け舌を伸ばし、目は吊り上がり、額にはいっぱいにシワの線が流れ上がっています。まさにこのような感じです。

浮立面(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 片山嘉人さん)

【製作意図】
その踊りと文化がとても美しいと感じまして、雄面と雌面があり、半分ずつ思うように表現しました。

素晴らしいマンガデザインですね。

商売の神様といえばお稲荷さま。伏見稲荷、豊川稲荷と並ぶ日本三大稲荷のひとつの祐徳稲荷神社が佐賀県にあります。建物の朱色が鮮やかで印象的。まさにこのマンガデザインのようです。

祐徳稲荷神社(大阪芸術大学 デザイン学科 片野坂朱音さん)

【製作意図】
佐賀県について知識がなかったけれど、調べてみたら「日本三大稲荷」のひとつの神社があると知り、忘れないように描きました。

知らないことを調べて描く、それが一番大切なこと。素晴らしい創造力で創られた作品です。

佐賀県といえば熱気球の佐賀インターナショナルバルーンフェスタが有名です。このイベントの歴史は古く、1978年、福岡県甘木市で開かれた「バルーンフェスタ・イン九州」という小さなバルーンミーティングがその始まりでした。

1980年からは会場を佐賀平野に移し、佐賀の熱気球大会がこの年スタートしました。今年で43年目ですね。

実は僕もイギリスのヴァージングループのリチャードブランソン氏の熱気球による太平洋横断プロジェクトのプロデューサーを1990年、1991年(宮崎県都城市)にやっているので熱気球とのつながりはかなり深いです。

いつか佐賀インターナショナルバルーンフェスタは行ってみたいです。

気球と呼子イカ(大阪芸術大学 デザイン学科 奥山里菜さん)

【製作意図】
佐賀県でやっているバルーンフェスタの光景と呼子イカを描きました。イカを気球にしたらかわいいと思ったので気球にしてみました。

呼子のイカ、最高ですね。マンガデザイナーズラボをつくり、西日本鉄道さんとの仕事も増えて、福岡に行く機会が増えて、呼子のイカのことを覚えました。

最初は福岡のものだと思っていましたが、ある時、呼子は佐賀県だと知りました。そして、いかしゅうまいの美味しさもほぼ同じくして知りました。

いかしゅうまい(大阪芸術大学 デザイン学科 宮崎華鈴さん)

【製作意図】
いかしゅうまいは、イカやタマネギなどを使ったしゅうまいです。いかしゅうまいの発祥の店である萬坊では、明太子や梅が入ったいかしゅうまいや、海老、かに、鯛のしゅうまいもあるようです。

親友がよく送ってくれた呼子萬坊のいかしゅうまいは最高でした。まさにこのマンガデザインのようでした。

佐賀県の特徴も見ていきましょう。
佐賀県は県庁所在地が佐賀市、県土面積は2441平方キロメートルで、全国第42位の広さです。弥生時代の遺跡である吉野ヶ里遺跡があることや有田焼で有名です。

人口約81万人(日本で41位)、二条大麦の生産量や海苔類の養殖量が日本一です。また、宝くじの高額当せん(100万円以上)発生状況1位になる年が多いそうです。

佐賀県の地方新聞は佐賀新聞。テレビ局はサガテレビです。

有名な観光地・特産品は吉野ヶ里遺跡、名護屋城跡、祐徳稲荷神社、宝当神社、唐津城、御船山楽園、海中鳥居、佐賀インターナショナルバルーンフェスタ、萬坊いかしゅうまい、さが錦、丸芳露、小城羊羹、丸干しむつごろう、呼子イカ、佐賀牛、有明海苔、肥前ビードロ、有田焼、伊万里焼、等です。

次回は「千葉県」を紹介します。お楽しみに!

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