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日々雑感

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日々思ったこと、感じたことを特にテーマを決めずに書いています。
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2020年8月の記事一覧

日本茶

日本茶

イライラしているときに日本茶を飲む。

静かな気持ちになって淹れる。

飽くまでも私の場合ですが、日本茶はコーヒーや紅茶を淹れるのとは気持ちが違う。

日本茶を入れるときには何故か「心」を意識する。

茶葉を入れた急須にお湯を注ぐとき、急須から湯飲みにお茶を注ぐとき、「美味しく入りますように」という気持ちで淹れると美味しくはいる...ような気がする。

そういう時は自分の「心」が穏やかになって、真

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一期一会の太鼓

一期一会の太鼓

最近やめてしまいましたが、私の楽しみの一つは和太鼓でした。
ちょうど20年、続けてきました。

「和太鼓」といってもその種類はたくさんあります。太鼓の置き方、打ち方、リズム、打ち手の人数...

私が最も好きで、熱心に稽古に励んだのは、1台の太鼓を胸の高さ位置に横向きに置き、両側から二人の打ち手が打つ太鼓です。

この太鼓は、表の打ち手が「旋律」を打ち、裏の打ち手が基本となる拍子を打ちます。

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絵画の時間

絵画の時間

私は月に一度、知的障がい者の施設でボランティア活動をしています。

ここは重度・最重度の知的障がい者の方々が利用している施設です。

そこで「絵画の時間」のお手伝いをしています。

普段はじっとしていることが難しかったり、奇声を発し続けたりしている人たちも絵画の部屋に来て、先生からクレヨンや絵の具を渡されると黙々と画用紙に向かいます。

画用紙が破れんばかりの勢いでクレヨンを走らせる人。自分が見て

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落語「天災」

落語「天災」

古典落語に「天災」という噺があります。

短気でそそっかしい八五郎。今日もおかみさんとおっかさんを張り倒してご隠居さんの所へ駆け込んできた。離縁状を2通書いてくれと言う。

そんな八五郎にご隠居さんは、「紅羅坊奈丸(べにらぼうなまる)」という心学の先生の所へ行くように勧める。

ご隠居さんが八五郎に託した手紙を読んで事の成り行きを知った奈丸先生は八五郎を諭す。

「何事も天の成したる災いとすること

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傘かしげ

傘かしげ

例年になく長く、雨が多かった今年の梅雨。

そして、これから台風の季節になります。

雨が降ると思い出すのが江戸しぐさの一つとされている「傘かしげ」という所作。

傘をさして狭い路地をすれ違う時にお互いに傘をかしげて互いの傘が触れ合わないようにする。

「江戸しぐさ」については、そういうものはなかった、という説もあるようですが、それはさておき。

このような譲り合いの精神が現代社会に少なくなってき

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もういい加減に…

もういい加減に…

職場の私の隣の席の女性。
私と同じく精神障がい者。
社会に出るのは初めてという。
しかし、入社してもう1ヶ月以上経つのだから、もういい加減にパソコンのスイッチの切り方くらい覚えて欲しいんだよな〜
昨日も帰りにいきなり本体の電源スイッチを押してしまって、オロオロしていた。
私は自分の仕事に集中したいんだけど…

【この子らを世の光に】

【この子らを世の光に】

この投稿を書いている8月23日、テレビ局による毎年恒例の「愛」の番組がおこなわれているようです。

この番組では毎年億単位の寄付金が集まるといいます。テレビという媒体の力の大きさを思い知らされます。そして、そのお金は様々な形での障がい者支援や災害からの復興支援などに使われているようです。

それはそれでとても大切なことですし、否定をするつもりはありません。このお金で救われる、助かる障がい者や被災者

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自分を変えられるのは自分だけ

自分を変えられるのは自分だけ

ある歌の一節。
『そうさ誰のせいでもなく僕の問題だから』
『僕のことは僕でしか変えることができないんだ』
『僕らを動かせるのは自分だけだろう』

そうなんですね。
自分を動かせる、自分を変えられるのは自分自身だけなんです。
裏を返せば、自分が変えることができるのは自分自身だけだと思うのです。
いくら周りを変えようとしてもそれはなかなか難しい。
だったら自分が変わるしかない。

自分が変われば、周り

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【言葉の身だしなみ】

【言葉の身だしなみ】

ガシャン。
「コイツ、マジ ウゼェー!」
私がいる職場で聞こえてきた声です。
どうやら電話で話した相手に腹を立てているようです。

多くの人は出かける時に髪を整え、女性なら化粧をし、男性なら髭を剃り、行き先に相応しい服装をするなど、身だしなみを整えるでしょう。しかし、「身だしなみ」は単に外見を整えれば良いというものではないと思うのです。言葉や所作にも「身だしなみ」が必要ではないでしょうか。

そし

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【人の「価値」】

【人の「価値」】

私の知り合いにこんな人がいました。

怪しげなところから借金をしなくてはならないほど金銭的に破綻した生活をしており、風俗の世界で働いて何とか生活していた。精神的にも病んでおり、「医者は信用できない」「自分が言ったことを秘密にしておくわけがない」などと言って医者にも行かない。

その人がことあるごとに言っていたこと。

「周りの友達は一流会社に勤め、ブランド物を身に着け、海外旅行にも行っている。なの

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【人と比べない】

【人と比べない】

嬉しさ、楽しさ、辛さ、悲しさ...

私たちはいろいろな感情を抱きながら生きています。

私があるとき自分の病の辛さをSNSで訴えたことがあります。

それに対するあるコメント。「世の中には食べることもできないなど、もっと辛い思いをしているのだから、あなたの苦しみなど小さなこと。云々」

確かに、世界中に溢れている難民、自分の国に帰れない人たち、また災害の被災者等など大変な思いをしている人はいく

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【香港駐在で得たもの】

【香港駐在で得たもの】

私は1993年8月から2000年1月までの約6年半、香港に駐在した。
最大の使命はまだ発売したばかりのコンピュータ関連商品を中国大陸に売るということだった。

それまでは日本の本社で中国にその商品を輸出する業務に携わっていた。しかし、現地には販売体制も何もなく、ただ売れるに任せて売っていただけだったので、月に数百台程度の販売量だった。
これではどうもまどろっこしくてならない。そこで、「これ以上中国

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【過食】

【過食】

今日は落ち込みがひどく、好きなコーヒーを飲みたいと思わない。

これは私の不調の証拠。

こういうときにしてしまうのが「過食」。

やけ食いの「暴食」とは違う。

・食べるものや量を制御できない。

・お腹が空いていないのに食べる。

・精神的に苦痛を伴っている。

等などが、「過食」の定義らしい。

「過食症」というところまで行っているのかどうかは分からない。

いずれにせよ、食欲がおさまらない

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【前座さんの所作】

【前座さんの所作】

私は定席寄席での前座さんの所作を見るのが好きです。

演目が終わるごとにサササッと舞台に出てきて、座布団を返し、曲がっていないように、また縫い目が客席と反対側になるように整え、前の演者が脱いだ羽織を持ってそでに下がる。

中には座布団の房を四方にまっすぐ伸ばす前座さんもいます。そんな前座さんには「良い真打になってね。急がなくていいから。」と心の中で応援したくなります。

他にも、

次の演者がお茶

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