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日々雑感

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日々思ったこと、感じたことを特にテーマを決めずに書いています。
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日本人

日本人

野球のアメリカ大リーグではオオタニ選手が大活躍のようで、日本のマスコミは連日その活躍を報じています。

オオタニ選手がホームランやヒットを打っても打たなくても。
あるいは、そういう日があったかどうか知りませんが、試合に出なくても「今日は出場しなかった」がニュースになるのでしょう。
他の日本人選手についても同じ。
みんな「活躍」して、「勝利に貢献」しています。
日本の報道によれば…

その日の試合で

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太陽の香り

太陽の香り

今日の東京地方は良い天気でした。

日中は風が弱かったので布団を干しました。

布団を干すと必ず思い出す友人の言葉があります。

「布団を干すと太陽の香りがするよね」

なんと素晴らしい感性でしょう。

その人は小説家など、言葉を扱う専門家ではありません。
そのような環境で育ったわけでもありません。
強いて言えば、人と接する機会が比較的多いことでしょうか。
それにしても、何故こんな美しい表現ができ

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【雑木林】日々雑感

【雑木林】日々雑感

先日、30歳くらいの友人が「雑木林」を「ざっきりん」と読んだので、「ぞうきばやし」だよと教えたところ、「ぞうきばやし、って何ですか?」と聞き返されました。

「ええっと、いろんな木が生ええてて…」と説明すると、「林じゃダメなんですか?」と。

う〜む…

確かに、今、首都圏では雑木林そのものを見ることが少なくなりました。
私が子供のころに遊んだ近所の雑木林のほとんどは伐採されて家が建っています。

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御はからい

御はからい

通勤路にあるお寺にこういう掲示があります。

日蓮聖人のお言葉らしいです。
毎月変わります。
今月のものは正に私への言葉のように感じます。

横に書いてある解説。
「病気は私たちにたくさんの気づきを与えてくれます。」
「看病をしてもらえれば、人と人との繋りのありがたさを知ることでしょう。」

長年患っている精神疾患ではそれを感じています。
この病気になったからこそ、出会えた人がいる、知ることができ

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拍手

拍手

休みの日に新宿を歩いていると、音楽や大道芸を披露している人たちを目にすることがあります。

先日は一人の男性がちょうど「マジックショー」を始めるところだったので、立ち止まって見てみました。
上を向いて1メートルくらいの長さの風船を口の中にもったいぶりながら押し込んでいきました。
「全部飲むんだろうな」の予想通り、全部を口の中に入れ終わると「はいっ!」と両手を広げました。
「別に不思議でもないし、驚

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不安と恐怖

不安と恐怖

私の脳腫瘍は脳の真ん中にあります。

そこにはいろんな神経が通っています。
視神経もその一つ。

腫瘍を摘出した結果、目が見えなくなったら…

そういう障害を持ちがなら強く生きている人たちには失礼なのですが、絶対に嫌だ。
目が見えないで生きるなんて絶対に嫌だ。
一人では何もできない。
こうして文章を書くことも読むことも。

それなら死んだほうがマシだ。

考えると、居ても立ってもいられなくなります

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「ご自由にお取りください」

「ご自由にお取りください」

今年3月に東京地方裁判所でこんな裁判がありました。

・ある携帯ショップの店頭に「1人1個」「ご自由にお取りください」と張り紙がある販促物(トランプの大きさの箱に入った洗剤)が置かれていました。
・その携帯ショップの営業開始時刻前にそこを通りかかる女性銀行員が、その販促物を1日1個、11日間にわたって持ち去りました。
・販促物が減っているのを不審に思った携帯ショップ側が監視カメラの映像を確認したと

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ラーメン店のように

ラーメン店のように

先日、山田洋次監督が「男はつらいよ」シリーズについて語っている動画を見ました。
その言葉通りではありませんが、こんなことを語っていらっしゃいました。

・いつも恋が実らない寅さんについて、結婚させて新たな展開を持たせたらどうかという意見があった。
・しかし、いつも同じ味を求められているラーメン店がそれに応えているようにしたいと思った。
・しかも、味を落としてはならない。

これまで29作まで観まし

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不安と薬

不安と薬

入院、手術まで1ヶ月を切りました。

そのせいかどうかわかりませんが、昨日から久しぶりのうつ状態になっています。

手術そのものへの不安もさることながら、4週間もの入院生活への不安のほうが大きいといえます。
4週間、ほとんど誰とも接することなく、ベッドでの生活。
病室の同居人たちとの交流は多少あるでしょうが、普段の仕事での人との交流や神経の使い方とは比較になりません。
また、病院内を歩くこともでき

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【WING】 日々雑感

【WING】 日々雑感

【東京都東大和市に「WING」(Instagram:otona_coffee_lounge_wing)という小さな喫茶店があります。
テーブル席が三つだけで、ご夫婦でやっていらっしゃるお店です。

所用で月に2度ほどその前を通っていたので、気になっていたのですが、2年前に初めて入りました。
そのコーヒーの味に驚きました。
「こんなに美味しいコーヒーは初めて!」と。

このお店のメニューにはコーヒー

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もういい 20240506

もういい 20240506

脳腫瘍が引き起こしている三叉神経痛。

先月、薬を増やしてから1ヶ月くらい痛みを感じなかったのですが、この4日ほど再びものすごい痛みに襲われています。
私の場合は右耳の下から頬にかけて激しい痛みがあります。
しゃがみ込んで、呻き声をあげてしまう。
わずか1分ほどかもしれませんが、とてつもなく長く感じます。
今日も、先ほど、来ました。
発症以来最も強い痛み。

突然襲ってくる痛み。
以前、この場でご

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【2024年問題】 20240506

【2024年問題】 20240506

最近、「物流の2024問題」といったことが話題になり、テレビなどでの報道が増えています。

モノが予定通りに届かなくなるから不足する、大変だ大変だ。

報道はこうした「大変だ」ばかりを伝えます。
そう、大変です。

しかし、この問題は2019年に始まった「労働時間規制に関する働き方改革」の中で、「作物の建設の事業,自動車の運転の業務,医療に従事する医師等について」は5年間の猶予期間が与えられ、その

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【シュシセンジョウ】 20240428

【シュシセンジョウ】 20240428

先日、入院したときのこと。

病室に案内され、看護師さんの入院生活上の注意の中で、「こまめにシュシセンジョウをお願いします」。
え?
「シュシセンジョウ」って何?
取捨選択?
なわけないか。

少しして「手指洗浄」であることが分かりました。
何故、こういう言葉を使うのでしょう。
ふだんの医療行為の中で使う専門言葉なのでしょう。

しかし、それを素人である患者に使うのは…
いつも使っているから思わず

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【お電話〜】 日々雑感 20240421

【お電話〜】 日々雑感 20240421

若い人が多い職場だからか、聞こえてくる電話応対での敬語の使い方が私の感覚とかなり違っていて??????の毎日。

中でも最も気になるのが、他の人がとって自分に回ってきた電話に出るとき。

「お電話代わらせていただきました」

初めてこれを聞いたのは今の職場に入った頃だから7年ほど前のことでした。

普段から世間での「〜させていただく」の乱用に呆れていましたが、これにはゾッとしました。

今の職場が

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