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食べ物執着エッセイ

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食べ物のことが全然メインじゃない映画、本、世の中の事象・・も全て食べ物視点でしか見ていないエッセイ - ただいまmaricafejp.com にコンテンツちょっとずつ移動中。
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#料理

MariCafe新規開店

MariCafe新規開店

なんだか普段食べ物のことばかり考えているし、ここでもそんなことばかり書いたりもしていますが、お料理についてちゃんとしたブログを作ってみようと思いたって作ってみました。

ちゃんとロゴも作ってみたり、ドメインも買ってみたりしたぞ!

書いているのが私なので、決してキラキラお料理ブログにはなりそうにもありませんが「実は大して料理が上手なわけではないのに、何かあるとついカッとなって色んなものを作ってしま

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ビッグナイト・幻のティンパーノ

ビッグナイト・幻のティンパーノ

旦那の実家は家族経営の小さなレストランをやっていた。そのせいか(いや絶対そのせいなのだけれど)、どうも中華料理屋やインド料理屋など、いかにも移民による家族経営零細企業のレストランを見ると、ちゃんと客が入っているか気になってしまう。

特に西海岸と比べてアジア人がマイノリティであるワシントンDCに住んでいた頃は、美味しいのにお客があまりいない、という移民系のレストランに時々遭遇することがあった。

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左宗棠さんの鶏

左宗棠さんの鶏

食べ物のことばかり考えているせいか、結婚した相手も気づけば中華料理屋の息子さんでした。

義理の両親は既に引退してはいますが、昔はニュージャージーで家族経営の中華料理屋をやっていました。元シェフの義父はもう81歳ですが、今でも家族が集まるとどどーん!と美味しい中華、というか広東料理を作ってくれます。

アメリカの中華料理といえば、最近パンダ・エクスプレスが日本に進出したというニュースを見てちょっと

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風邪のひきかた:病気の時に食べたいもの

Eryさんの「風邪をひいたら何をしますか」を読んで、ちょうど私も書きたいと思っていたトピックだったので、便乗しちゃいます!

このところのサンフランシスコ・ベイエリアも真夏日と思えばしとしと寒い雨が降ったりとダイナミックなお天気。案の定、普段病気知らずの娘、小さいさんが発熱。風邪の症状がなくいきなりの熱だったので驚いて医者に行きましたが、おそらくウィルス性のものでしょうとのこと。実際熱が下がったと

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人生最高の料理と、キッチン奴隷

人生最高の料理と、キッチン奴隷

イタリアで食べた人生最高に美味しかったお料理のことを以前書きました。今回はこの話のちょっと続き。



突然ですが、「Heat」という面白い本がありまして、我が家の愛読書になっております。

ビル・ビュフォードという、雑誌「ニューヨーカー」の編集者だった人が、アマチュアながらニューヨークで有名なイタリアンシェフ、マリオ・バターリのレストランの厨房で働き、どんどん料理人の世界にはまっていき、

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おやつノート:レイの作ったパンが食べたい

おやつノート:レイの作ったパンが食べたい

我が家の6歳の娘はパパの早期英才教育のおかげで、スターウォーズ大好き女子です(とはいえ、戦闘シーンで怖がる娘に「大丈夫だから!ちゃんと見なさい!」と見せるのはいかがなものか・・)。

気が付くと、こんなお絵かきをしていたり・・

去年のハロウィンでは・・・ダースベーダーになりました・・・。

学校の図書館から借りてくる本も「ボバ・フェットの子供時代の話」とかスター・ウォーズ関連ばっかりだし、

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人生最高の食事

人生最高の食事

今までの人生で一番美味しかった料理は何ですか?

時々そんな話題になることがあると思います。答えは「お母さんの作ったカレー」だったり、「久しぶりに日本に帰って食べたお寿司」だったり、「急に吹雪に襲われ、体が冷えきった中ようやくたどり着いた店で食べたラーメン」だったり、「長く苦しい断食修行の後振る舞ってもらった乳粥」だったり・・。

料理そのものだけ、というよりも、その料理にありつくまでの過程や作っ

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ロンドン自炊覚書

ロンドン自炊覚書

住宅街ではあるけれど、ロンドンのど真ん中にあるフラットで時々自炊中。また日は浅いけれど気がついたことの覚書き。

−アジア食材がどこでも手に入ったカリフォルニアに比べて、ロンドンの一般的なスーパーで手に入る「アジア」食材はだいたいインド系。中華系のものもここらへんにはあんまりない。

−お米は寿司用のものを、3合ぐらいのパッケージで売っているけれどあんまり美味しくない。高級デパートの食品コーナーで

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時空を超えた料理本

時空を超えた料理本

私が母から引き継いだ料理本はいくつかありますが、そのうち特に気に入っているのが、暮らしの手帖社が出した「おそうざい十二ヶ月」と「おそうざいふう外國料理」の2冊。

「おそうざい・・・」のほうは昭和44年出版、定価1500円。「外國料理・・・」のほうは、昭和47年出版、定価1800円。当時20代だった母が買い求めたのでしょうか。もう40年以上たっている割には、かなり綺麗です。

特に「おそうざい十二

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実験:すいすいパスタ(水漬けパスタ)は本当にもちもちなのか

実験:すいすいパスタ(水漬けパスタ)は本当にもちもちなのか

Facebookで誰かがイイネ!して時々あがってくる「〜してみた」系記事。そんな中で「乾燥パスタを水に漬けてから茹でると、安いパスタもモチモチ、生パスタのようになる」というのがあったので、試してみました。読んだ記事はこちら(ネットで話題の「水漬けパスタ」がすごかった! 安いパスタがモチモチ・ウマーな生パスタ風に大変身)。

ちょっと古い記事でしたが(2013年)、普通の乾燥パスタを1−2時間水につ

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Filmistaan テロリストに捕まったボリウッド映画オタクの人質が食べていたのはナンだ?



「テロリスト、つい間違えて筋金入りの映画オタクを誘拐」というインドのコメディ映画。コメディと言うからもっとドタバタ、いきなりテロリストが一緒に歌い踊り始めるお馬鹿映画なのかと思えば、実際はインド・パキスタン分断の根深さを物語る、クスっと笑えるけれども、うーんと考えさせられる、歌も踊りも無しのインド映画。映画祭にも出品されたそうで、つまりはそういう感じの映画です。

映画愛は人一倍、でも全然売れ

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