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素晴らしいnote集

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皆さんが人生で培った経験が、古今東西、普遍的価値をもつnote
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#創作大賞2024

ハイジと「傭兵」のお爺さん

ハイジと「傭兵」のお爺さん

大自然の中のハイジは輝いている

スイスの景色は素晴らしい。
限りなく緑の山々が続き、牧場の空気がおいしい。
遠景に見えるアルプスの山々・・・
アニメの「ハイジ」の世界が広がっている。

ハイジは可愛いですね。特にアニメに描かれている少女に備わっている
自然の賢さ・他人を愛する姿勢のすなおさに感動しない人はいないですね。
それに、頑固爺の愛情にあふれた「まなざし」に共感する人が多いで

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90歳男の生き様

90歳男の生き様

俺をチャーリーと呼んでくれ

父が晩御飯の食卓でみんなに宣言した。
そのとき私は高校1年生だった。

高校1年生といえばすべてのことに
「けっ」と吐き捨ててしまうザ・反抗期。

なのに私は「おもしろいんじゃね?」と
ほくそ笑んでいた。

その晩から母も姉も私も父をチャーリーと呼びはじめた。

今年の9月で90歳になる今もチャーリーだ。

チャーリー宣言した時の父は49か50歳だった。
あの時と父と

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#創作大賞2024  #漫画原作部門 仇討ちのその後 最終話

#創作大賞2024 #漫画原作部門 仇討ちのその後 最終話

あらすじ
 家族の敵を討って空っぽになった「私」と、刺客に狙われ続ける男。男もまた、家族の敵である王を討った後、虚しさにとらわれていた。過去を清算するために、男と「私」は刺客を放っている王の弟を倒しに向かう……。

 先代の王の弟は、王が殺されたのを機に、西のはずれにある小さな城に暮らすようになったとのことだった。

 先代の王を補佐する立場にいながら、悪政に対して見て見ぬふりをしていたということ

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#創作大賞2024  #漫画原作部門 仇討ちのその後 第2話

#創作大賞2024 #漫画原作部門 仇討ちのその後 第2話

あらすじ
 家族の敵を討って空っぽになった「私」は刺客に狙われ続ける男とともに旅をし、次第に生活に心地よさを見いだす。このあと、男の過去が明らかになる。

 ある国についたとき、男は「行きたい場所があるんだ」と言った。どこに行くのかと思えば、小綺麗な家についた。

 男は「危険がないか中を見てくる」と言って私に外で待つように指示をした。しばらくすると男が出てきて私に入るように言った。

 恐ろしい

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#創作大賞2024 #漫画原作部門 仇討ちのその後 第1話

#創作大賞2024 #漫画原作部門 仇討ちのその後 第1話

※創作大賞2024 漫画原作部門 に応募いたしました。第1話:約2700字、第2話:約3000字、第3話:約2300字の合計7000字です。お時間のある時にお読みいただけると幸いです。では、以下あらすじと本編です。どうぞよろしくお願いいたします!

あらすじ
 家族の敵を討って空っぽになった「私」と、刺客に狙われ続ける男。2人が見出す「生きる意味」とは。

 

 ドサリ、と男は倒れると、もう二度

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【タクシー・ショートショート】雨の女

【タクシー・ショートショート】雨の女

その女性客は、雨の桜木町駅から乗って来た。
その日は風も強く、だいぶ濡れていたようだった。
お客は泣いていた。
「町田まで行って」
「はい」
長距離だ。私は少し緊張した。
「高速、使いますか?」
「何でもいいわよ。早く行って」
お客は怒ったように言った。

私は、三ツ沢から乗って、横浜新道、保土ヶ谷バイパスで行く事にした。
夜の10時を過ぎていた。
タクシーは、雨の中を走る。
「横浜なんて大嫌い。

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お客様!

お客様!

お忘れものですよ

 ある日、量販店に買い物に行った帰りのことである。
 2階で買い物を済ませて下りのエスカレーターに乗ったら、後方から
   お客様、お客様!
と大きな声でレジの女性店員が追っかけてきた。
   えっ、俺のこと?
   ちゃんと支払いしたし、何事かな
そう思わせるほど、大きな声で息せき切って小走りで迫ってきたことから自分のことかと不安になり振り返った。

 しかしその女性が追いつ

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【感謝】繋がりのきっかけになればいいな

【感謝】繋がりのきっかけになればいいな

いらっしゃいませ。
数ある記事の中からこちらをご覧いただき感謝いたします。
(2024.7.17 一部ご要望があり変更いたしました)

今日は、兼ねてからやりたいなぁと思っていたことに挑戦します!

それは…感謝の気持ちを伝えること!

5月に連載小説「心の雛」を公開したのですが、自分にとってはものすごく勇気を必要とする出来事でした。私は自分に自信がちっともありません。数年前まではほとんど笑うこと

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紹介したいnote記事「noterの皆さまは希望の光」

紹介したいnote記事「noterの皆さまは希望の光」

 松永隆志さんの「noterの皆さまは希望の光」という記事を紹介したいと思います。

 この記事は、最初から最後まで「とても穏やかな文調」で書かれています。何かを「教えてあげましょう」とか、「こうしたらあなたも成功します」といった押しつけがましさはありません。

 ただただ「noterを応援したい!」という心情が伝わってきます。

 

 「まさに宝箱」であると。noteの運営さんが聞いたらどれほ

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【短編小説】三途の川の渡し賃が足りない (2026字)

【短編小説】三途の川の渡し賃が足りない (2026字)

「ハイ、次の人ー」
 そう呼ばれると、僕はいそいそとポケットの中からお金を取りだして渡した。

「ん? 足りないですよ。あともうちょっとないですか?」

「えっ……」
 あいにくもう手持ちはない。目の前が真っ暗になる。

「じゃ、戻ります?」
 係の人は現世の方向を指で示してみせる。

「いや……それはいやです」
 控え目ながらもはっきり言うと、係の人の目が丸くなった。

 三途の川の渡し賃がたり

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仕事を通じ体調を崩した方へ

仕事を通じ体調を崩した方へ

 体調を崩したり病気になったあなたは、全然悪くないです。人を病気にしてしまうような環境が悪いです。病気になる方が弱い訳でも、悪い訳でもありません。
 そこまで追い詰めた環境が悪いのです。

 酸素が足りないような、水や泥の中で動くような雰囲気を作りだしていることが問題です。
 負荷をかけられすぎたり、サポートが足りないために病気にさせられてしまったのです。周囲に潰されてしまったのであり、潰れたので

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人目を気にする文化

人目を気にする文化

外国人から見た日本

 とかく日本人は人目を気にする。
 それは行列に表れている。
 公共の場所ではほとんどの人がちゃんと行列に並んでそれを崩さない。
 例えば、乗り物の乗車待ち、イベントの開場待ち、行列ができるお店などなど、とにかくあらゆる行列に辛抱強く並ぶ。
 なぜか?
 理由は簡単だ。
 人目を気にするからだ。
 なぜなら日本では、ルールに従わない人間は白い目で見られる。
 その人の目に耐え

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