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教科書と参考文献読めば分かる話なので 教養課程の物理学 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 1980年頃コロナ禍で進化したオンライン授業のコンセプトを先取りし実践していた物理屋さんがいたというお話です。

 大学一年生の時です。 

 教養課程の物理学の授業で古典力学や電磁気学から量子力学や素粒子物理学までを学んで居た時でした。

 この講座は物理学の全体像を掴む講座で、教科書とその参考文献読めば君達には理解できるレベルなのでと言って、最先端の数学までも物理学のツールとして整理。教科書に無い肝のみに絞って、対面授業をして下さいました。

 当然ですが授業への出欠管理は無意味ということで、出欠も取られませんでした。

 1980年頃なのですが、思えばコロナ禍で自習できる事と対面でなければできない事との区別に覚醒し一気に正常進化化したオンライン授業込でのカリキュラムが成立している現在の教育現場を

“対面でなければできない事を意識しているという意味”

で先取りしていた感があります。

そこがまた

“素敵”

でした。

 その分、学生目線に合わせた難易度でのお話が盛りだくさんでした。例えば、

紅葉は太陽光が織りなす自然のスペクトロスコピー

Spectroscopy (分光法)

とか。勿論生物学や化学等の話も織り混ぜて。

 なので紅葉を見ると

落葉樹の葉の悶絶

に思えたり。私も以下のような感覚になってしまうのかもしれません。宜しければこの作品もお楽しみ下さい。

 身近な現象を取り上げて物理学との関わりを概念的な部分、ものの見方や考え方に絞っての授業が進みました。


蛇足
 そういえば、物理学から見たゴルフについても一家言有りました。これはこれで面白いので次回にでも。

超蛇足
 今回の執筆にあたっての事前調査で駿台予備校の物理の講師のご経験もあることが分かり驚きました。

「大槻師の海外出張時の代講が、若き日の山本義隆師で、受講生の中にSEGの小島寛之氏がいた。」

「入試問題の教え方にはちょっと問題があったが、雑談がめちゃめちゃ面白かった(小島寛之氏のブログより)。」

等面白く“もさもありなん”という感覚になりました。


超蛇足
 上述の代講をした“若き日の物理屋の山本義隆師”とは駿台予備校で接点が有りました。なんという御縁。


 以下に駿台予備校話はまとめましたので、宜しければお楽しみ下さい。


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