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手音足音
2024年5月6日 16:00
ほんの少し前まで闇の中を彷徨っていた闇彷徨い人の俺は、光照らし人になるべく、日々、修行修行の毎日だ。闇の中で苦しんでいる者がいれば、懐中電灯を取り出し、光を照らしてさしあげる。それが光照らし人だ。ただ、顔に光を当てるので、「喧嘩売ってんのか!」とブチギレられることが多々あり、「いや、これは正義の一環でございまして」などと訴えても、全く聞き入れられず、ぶん殴られることが
2024年4月27日 12:37
仲なんて悪くなった覚えはないけど、とりあえず、「仲直りしようぜ」と神妙な顔で友達に話し掛けた俺は、友達から、「いやいや、どういうこと?」と困惑の表情を浮かべられた。なので俺は、「昨日は言いすぎた」と何もなかった昨日のことを謝罪し、「許してくれ」とお願いした。それだから友達は、「いやいやだから、えっ何? 分かりません。 言っている意味が分かりません。 俺ら別にケン
2024年4月20日 15:47
何もかもが終わりすぎている僕は、「大丈夫大丈夫、 もうすぐ世界は終わるって」という慰めの言葉に対して、「黙れ!」と一喝した。僕には今、そんな慰めを受け止める余裕はない。余裕のない人間だ。「おはよう」の挨拶さえ受け止めることができない。「おはよう」に対しても、「黙れ!」でお返ししてしまう。僕は今、そんな状態だ。そんな状態人間だ。そして、もちふわホットケーキ大好き人
2024年4月10日 18:18
そして僕はいつものように牛乳を飲み残し、部屋に一人を残して、鎖で繋いでいる二人と部屋を出た。外に出ると寂しい世の中だからか、寂しい風が吹いていた。鎖で繋いでいる二人は、パンツ一丁だから中々に寒そうだ。しかしまぁ、それはどうでもいい。どうせこの二人は殺人マニアに売るのだから。という訳で、二人をそうしてきました僕は、いつものようにいつもの喫茶店で、いつも頼むカルボナーラと
2024年4月6日 14:36
なんだかよく分かんないけど、あれじゃないのか、君が大いなる力を使えばいいだけのことじゃないのか。相当、体力を使うのか知んないけど、今その力を使わなくて、いつ使うんだ?さっさと使えよ。それが嫌なら、なんかもう一個あったろ。ほら、君だけに許された禁断の薬が。それ飲めばいいじゃん。いや、言っても薬が恐いってのは分かるけど、そんなことを言ってる場合じゃないだろ。タラタラしてた
2024年3月22日 18:12
お父さんお母さんからもおじいちゃんおばあちゃんからも新生活の応援をされなかったまさかの事態に、僕は新たなる住処で一人むせび泣いた。なんで誰も応援してくれないんだ。みんなとは仲が良かったはずだぞ。僕は反抗期とかもなかったし、めっちゃ良い子だったじゃん。こんなのってないよ。僕がなにをしたって言うんだ。おかしいだろ。本当おかしいよ。お父さんお母さんは僕が家を出て行く時、お見
2024年3月12日 18:12
僕が誰に対しても優しいとかそんな訳なくて、僕は自分が思う限り、性格がよろしくないと思うし、クズだしバカだしウソつきだし、いつも目にゴミが入ってるし、だからこそいつも目が赤いし、おめめかゆかゆでしかないし、目薬がすぐなくなっちゃうし、まつ毛がいつも顔のどこかにくっついてるし、って感じで僕は別に優しくない。僕は目が赤い人間だ。僕は全然優しくない。優しいの前にまず目が赤いからな
2024年3月7日 18:18
バスを逃してしまったものの、バスに代わる何かに乗れた私は遅刻をせずに済んだ。助かった~!本当に助かった。あのバス代わりの奴に乗れなかったら、今年で百回目の遅刻になるところだった。流石にこれ以上の遅刻はヤバい。これ以上遅刻したら、「人殺し」のレッテルを貼られちゃうというのもあって、これ以上の遅刻はできない。なぜかそういう風な約束を交わしちゃったから、これ以上の遅刻は絶対でき
2024年3月2日 08:56
君の家に入った瞬間、何かぐちゃっとした物を踏んだ気がするというか、いや、これは確実に何かを踏んだんだけど、僕はなんか嫌な感じがしたから、何を踏んだのかは確認しなかった。そうして君に案内されるまま、君のお部屋に入らせてもらったんだけど、君のお部屋にはゴキブリのおもちゃが壁一面に釘で打ち付けてあった。その光景に僕は凄い嫌な気持ちになったし、凄い帰りたくなったんだけど、君の
2024年2月4日 11:31
誰誰が言ってたとかは僕には関係なくて、僕は僕の意志で、色味で、世界観で、それをやろうとしている訳で、僕が誰かに影響を受けたって訳ではないんだよ。そこは疑わないでほしいし、間違えないでほしい。僕がそれをやろうと思ったのは、純粋に強い人間になりたいと思ったからなんだ。僕は今まで、自分に自信が持てなかったというのは勿論、他人に無関心だったし、起きるのがとても遅かった。あ
2024年1月28日 11:23
言われてみればゴミのような人生だった悲しき俺は、その悲しい事実に絶望して涙した。畜生、なんでこんなことに。あの時、鍵盤ハーモニカを頑張っていれば、俺の人生は違ったのか?鍵盤ハーモニカだけじゃなく、あの時、膝立ちを頑張っていれば、あの時、笹笛を頑張っていれば、あの時、豚の鳴き真似を頑張っていれば、俺の今は違ったのか?違ったんじゃないか?畜生、俺はなんで豚の鳴き
2024年1月14日 14:48
見たことのない生き物が、聞いたことのない鳴き声で必死に鳴いていたので、僕は、「なんじゃコイツ」と思わざるを得なかった訳だけど、僕はしかし、その生き物に対する興味はそれだけに終わり、特に写真や動画を撮るとか、捕まえるとかはせず、「なんじゃコイツ」という驚きだけを抱いて帰った。あれは完全に見たことのない生き物だった。多分、新種だろうな。いやもう、絶対と言っていいかも知れな
2023年12月31日 12:13
友達二人とうるさいくらいに騒いでいたら、「うるさい!」と言われた晴れ時々曇りな今日、僕と友達二人は「すいません」とその人に謝って、下を向きながらその場所をそそくさと去った。そして、そのあと僕らは石投げ合戦をして遊んだ訳だけど、流石に危なすぎるので、それはすぐに止めた。あまりにも危険だった。やる前から止めた方がいいんじゃないかっていう空気はあったんだけど、僕ら全員
2023年12月23日 12:18
僕というか、私というか、なんというか、まぁその俺は、現状、一生懸命に生きていないというか、熱々の食べ物はフーフーしないと食べられないというか、クリオネみたいな神秘性が欲しいというか、まぁ、なんというかその、なんとも言えないんだけど、まぁでも私としては、その日笑えてればいいかなって、そんな風に思うよね。でも俺はそんな風に考えられないっていうか、日々思い悩んじゃうし、熱