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第15回 「Red Hot Chili Peppers - Dani California」の思ひ出
2006年とは、どのような年であったか?
正解は……
『DEATH NOTE』の年であるッ!!!!!
2003年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始した本作も、物語はいよいよ佳境に入り、おれの通っていた学習塾では、
「今週のデスノート読んだか!?」
「読んだぜェ……マジヤベェよな……」
と、いつもデスノートの話題で持ち切りであった。そんな話題の漫画も5月には2年半に及
第13回 「BEAT CRUSADERS - TONIGHT,TONIGHT,TONIGHT」の思ひ出
「突然託された死神の力……その日から俺の世界が変わった。死神代行・黒崎一護。大切な仲間を守るため、強き思いを爆発させて⸺今、魂の刃を振り下ろす!」
2005年10月4日の夜、新アニメ『BLEACH』が始まった。新アニメとはいっても、もともと夕方に放映していたアニメがゴールデンタイムに昇格したものらしく、すでに52話目ということだった。なので、話の内容はまったく意味不明であったが、なんだかオサレ
第11回 「THE BLUE HEARTS - 1001のバイオリン」の思ひ出
『腐女子のつづ井さん』という漫画に、以下のようなやり取りがある。
2006年、おれは中学2年に進級したが、やはり一向に音楽に目覚める気配はなかった。相変わらず、おれの音楽に対する意識は、唾棄すべきブルジョワジーの堕落した趣味という偏見にまみれており、ギターとベースの区別さえつかない体たらくであった。
腐女子たちにとって「オタクへの目覚め≒自我の芽生え」であるように、おれにとっては「音楽への
雑感3「ロマンティック・ラヴの狂信者」
ASD
近年では、「ADHD」や「ASD」といった言葉も人口に膾炙し、徐々にではあるが発達障害に対する社会の理解も深まってきている。書店には発達障害に関する書物が山のように積まれ、SNSでは発達障害の日常を積極的に発信する者たちも増えてきている。
さて、そのような世相に敏感な意識高い系左翼であるおれは、意識高い系左翼たるもの常に最新の状態へアップデートしておかねばならんということで、さっそく
第9回 「ケツメイシ - さくら」の思ひ出
風呂に入っていたときのことである。湯船に浸かり、はァ極楽極楽と、慣れぬ中学生活の疲れを癒していると、陰嚢に髪の毛が付着していることに気づいた。
「ハハハ、まるで陰毛のようではないか」
と、笑いながら髪の毛を掴んで引っ張ってみると、毛の動きに連動して陰嚢も隆起し、毛と陰嚢の接点に痛みが走った。まるで陰毛のようではなく、果たしてそれは本物の陰毛であった。二次性徴の始まりである。
こうしてお
雑感2「風間くんとマチズモ」
ま・ほー少女もえP 風間くんとは、アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する幼稚園児である。どのような幼稚園児かというと、
要するに、クソ野郎である。しかし、そんなクソ野郎の彼にも弱点が一つある。
もちろん、「少女向けアニメ」を男児が見ているからといって、なにも悪いことはないのだが、知的で硬派な男として己を顕示したい彼にとって、「女子供やオタクが喜ぶような軟弱な趣味」を持っているなどということ
第7回 「ガガガSP - はじめて君としゃべった」の思ひ出
本連載の主人公である山根少年は、未だ小学6年生。一向にロックに目覚める気配もなく、音楽との関わり合いはアニメソングだけという体たらくである。
今回取り上げるのは、テレビ東京系アニメ『NARUTO -ナルト-』のタイアップ曲で、2005年1月~3月のエンディングテーマを飾った、ガガガSPの「はじめて君としゃべった」である。
これはガガガSPの中でも、かなりシンプルでストレートな曲なので、音楽
雑感1「結婚して姓を変えた理由」
序文
結婚して妻の姓にしたと言うと、必ず
「なんで?」
と、訊かれる。なんでと言われても、現行の民法では「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」ことになっているので、色々と勘案したうえで妻の氏を称することにしたとしか答えようがない。まあ、96%が夫の姓を選択する我が国においては、夫の姓を選択することが「当たり前」となっており、妻の姓にすることは「あえて」する変わった選択