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イベントレポート

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#コンテンツ会議

2021年のびじゅさんぽ(ライゾマティクス他)

2021年のびじゅさんぽ(ライゾマティクス他)

2020年はなかなか思うように好きな美術館へ行けず、きりきりしていました。そして時は明けて2021年。既に上半期から興味深い展示が目白押しです。時勢を鑑みて厳選に厳選を重ね、行ってみました。

※緊急事態宣言解除後〜まん延防止等重点措置適用前に訪れています

タイトル通り、散歩するように軽やかに美術を楽しんでいきますね。

今回は清澄白河近くにある東京都現代美術館。この中では3つの展示が行われてい

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マンガと現実が交差するシン・3次元を目撃した(ハイキュー!! × Vリーグ)

マンガと現実が交差するシン・3次元を目撃した(ハイキュー!! × Vリーグ)

2020年8月16日、日曜日の16時。カメイアリーナ仙台で、記念すべきイベントが行われました。

同年7月に週刊少年ジャンプでの連載が終了したバレーボールマンガ「ハイキュー!!」とVリーグがコラボレーションし、スペシャルマッチ(無観客試合)を開催したのです。

(※以下試合とマンガのネタバレが多少ありますので、アニメ派の方はご注意ください!!)

「ハイキュー!!」高校編(1巻~42巻第369話)

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文化庁メディア芸術祭

文化庁メディア芸術祭

今年はお台場での開催。個人的には国立新美術館みたいに1会場でまとまる所だと、回りやすいなあと思いつつ楽しんでました。写真はマンガ部門の新人賞「メタモルフォーゼの縁側」の絵で、ライブドローイングを見られました!

六本木アートナイトちょい寄り

六本木アートナイトちょい寄り

今日は途中で六本木アートナイトへ。お祭りだろうと映えのためだろうと、アートに少しでも関心を持って人が集まる姿を見るのは嬉しい。そこから気づくものもたくさんあるはずだから。

田根剛さんの頭の中

田根剛さんの頭の中

建築家、田根剛さんの展覧会がオペラシティアートギャラリーとギャラリー・間で開催されている。「未来の記憶 Archaeology of the Future 」と題され、それぞれ「Digging &Building」、「Search&Research」というサブタイトルがついている。

田根さんのことを初めて知ったのは、21_21デザインサイトの「フランク・ゲーリー展」。

私がそれまで体験した建築

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ダンサー・イン・ザ・シチズン

ダンサー・イン・ザ・シチズン

まず最初に、タイトルの英語が間違っているのはわかっています。

でも今日はあえて貫きたい。

ここ数年、スパイラルで開催されるCITIZENの展示を見に行くようにしている。きらきら光る金色の空間は、気持ちを上げてくれるからだ。

中に入って、外から、上から眺めて。ひとしきり楽しんだ後で、早めに帰ろうとしたその時。

おもむろに背後にあるスタッフオンリーのドアが開き、中からひとが現れた。若い女性だっ

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はじまりの仕事展レポート

はじまりの仕事展レポート

2018年11月14日から16日にかけて開催された、ライフスタイルの国際見本市「interiorlifestyle living」(インテリア ライフスタイル リビング
以下IFFT)。一般公開はなく、ビジネスの展示会です。

各国、各地域から会社やクリエイターなどが出展し、プロダクト及びそれらで彩られた空間を披露していた。

今回の目玉の1つは、アトリウムで一般公開された「はじまりの仕事展」。デ

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なんて素敵に「ミテクレマチス」後編

なんて素敵に「ミテクレマチス」後編

現代美術家、須田悦弘さんの展覧会「ミテクレマチス」。

その関連イベントとして、須田さんによる公開制作が行われた。

今回はそこに集まった人々からの質問と回答の中で、印象的なものをまとめたいと思う。

①作品は何の木で作っているの?須田:朴(ほお)の木です。

②どうして彫刻を始めたの?須田:美大のグラフィックデザイン科だったのですが、授業で木彫りをすることになり、木でするめを作ったのが最初です。

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浪費の波紋がとまらない(ジョジョ展レポート)

浪費の波紋がとまらない(ジョジョ展レポート)

現在国立新美術館で開催されている「JOJO展 冒険の波紋」。

展示を見る直前、会場近くで大きな袋を抱える人たちを見かけた。

これはいったい……?

疑問符を頭の中に飛ばしながら、長蛇の入場列に並んだ。日時指定の前売券にもかかわらず、30分待ちという混みっぷり。少し心がざわつく。

しかし待機しているうちに期待の方が増し、展示を見たら夢中で全ての思考が吹っ飛んだ。とにかく、描き下ろしの壁画が素晴

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誰かのために作るビーフサンド

誰かのために作るビーフサンド

前の記事で「ゴードン・マッタ=クラーク展」について書いた。

その関連のフードイベントが、会期に合わせて開催されていて、私は最後の回を予約していた。

企画展の会場ではなく街中で継続するイベントがあること、ビームスと東京都国立近代美術館が手を組んだこと。それに新しさを感じたのが参加した理由だ。

しかし、何をやるのかはわからない。「出張料理人の岸本恵理子さん」が腕を振るうということ以外は。料金も決

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覚悟が魅せるNARUTO歌舞伎

覚悟が魅せるNARUTO歌舞伎

8月下旬、ほぼ何もできなかった夏に爪痕を残すべく、新橋演舞場に赴いた。

新作歌舞伎「NARUTO」を観にいくためである。

結論から言って、たいへん魅了された。

花道に近かったので、キャストの颯爽と駆け抜ける姿を間近で見ることができた。確かに風を感じた。

そして、何よりも驚いたのはそのストーリー。

ここで、3年前に上演されたスーパー歌舞伎Ⅱ「ONE PIECE」と比較してみたい。

「ON

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