過去は最高の今への布石
過去は変えられる
過去は確定したもので、
変えることはできないと考えられがちですが、
過去は変えることができます。
今回は過去について考察していきます。
今を充実させ、解釈を変える
まず、過去は変えられるというのはどういうことかというと、
過去の出来事への解釈を変え、過去を振り返ったときに感じる感情を変えることができるということです。
例えば、中学生時代に受験に失敗したとして、
それを後悔していたとします。
「もっと勉強していればよかった」
「こんなやり方をすればよかった」
といったようにです。
現在の取り組みを変え、過去の感じ方を変えるパターンを2つ考えてみます。
前者は、
これらの後悔を抱えながら高校へ進み、
大学受験を控えた時その失敗を繰り返さないように、過去の失敗経験を生かして勉強に取り組み、無事に大学に合格したとします。
一方で、
過去の受験失敗の経験を活かすことができず、生かそうとせずに、同じ失敗を大学の受験においても繰り返したとします。
この両者の過去に対する解釈は変わるでしょう。
前者は過去の失敗があったから、
今回合格することができたと過去の出来事についてポジティブに解釈することができます。
前の失敗がなければ、今までの力を入れた取り組みはできなかっただろうと感じ、むしろ失敗があってよかったと考えるのです。
反対に、後者は過去の失敗と現在の失敗を重ね、自分は敗者だという認識をさらに強めることになります。
この両者では、過去についての解釈が真逆になっていることがわかるかと思います。
過去の出来事は同じでも、
その後の振る舞いで過去の出来事に対する解釈が変わるのです。
過去は今の中にある
今何をするか、
今どんな状態か、
どんな感情かで、
過去はどんな形にでも変わるということです。
今、良い気分なら、過去の出来事は良い思い出として思い出されますし、
今不満が溜まっているなら、
過去の出来事は悪い思い出として思い出されます。
さらに言うと、思い出されるものが異なります。
ポジティブな出来事とネガティブな出来事、
どちらも経験して私たちは歳を重ねますが、
今、良い状態ならポジティブな出来事を思い出し、
今悪い状態ならネガティブな出来事を思い出します。
過去や未来というのは、今の中に存在します。
どちらも、今、想像するものだからです。
単に私たちが過去の記憶を持っているだけで、それが実際に存在するかということは、証明することはできません。
多くの人が同じことを言ったとしても、それは多くの人が同じ記憶を持っているということにすぎず、過去があるという証明にはならないからです。
何が重要かというと、過去とは今、作り出しているということです。
ということは、今どんな状態かということによって、過去がどんなものになるかが変わるということです。それくらい曖昧なものなのです。
悔やむ過去があるとするなら、今を充実させましょう。
今を充実させることで、過去のあの経験があったから、
今、自分はこんなに充実した気持ちで過ごすことができているのだと、
過去は最高の今への布石になり、
過去への感謝が湧いてくるでしょう。
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