麻薬のように魅力のある、人をもえさせることのできる物語をなむぢへとお届けしたい人型。

お越しくださり、ありがとうございます! 来てくださることが励みになります! この糞、…

麻薬のように魅力のある、人をもえさせることのできる物語をなむぢへとお届けしたい人型。

お越しくださり、ありがとうございます! 来てくださることが励みになります! この糞、1年以上失踪したんだぜぇ〜? のこのこ帰ってきて、やべぇ奴だわ。 誠に申し訳ございません。 「麻魅もえ乃」とも略せるこの名前を、記憶に止めてくださるとうれしいです♪ とかほざいてます。

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目次できました!

投稿した数も増えてきたことですし、目次を作ってみました! ではどうぞ!お楽しみください! 記憶シュ シリーズ 記憶シュ 一片~十片 一片 まとめ 一片 後書き …

記憶シュ 十三進

翌日早朝。俺は、罪の意識なのか、居た堪れなくてあの場所に帰れないからか、交番前の公園にいた。  秋山みると話をしたあの公園だ。あの頃の俺は浮かれに浮かれていて、…

記憶シュ 十二審

「・・・いい加減、僕の目を見たらどうです?」  記憶を取り込んでからというもの、目の前の少年と目が合わせられない。  この状態を俺は知っている。罪悪感から来るス…

神様への希望書。

ああ。神様。この惨状を理解しておられますか。 もう、一月がたちました。私の記憶は薄れません。何のためにあそこまで行動を起こしたのか、私は理解に苦しみます。  どう…

記憶シュ 十一審

名乗るなら、日本人の名前がいいな。 改変の幅が利きそうで、かつ怪しまれないし、何よりかっこいい。  そう思いながら、記憶手へと繋がる道を歩き続けた。  どうして…

不定期にしようと思います

こんにちは! 麻薬のように魅力のある、人をもえさせることのできる物語を、なむぢへとお届けしたい人型。=麻魅もえ乃です。 実は最近、私生活の方がかなり忙しく切羽詰…

イミシラベ 忌調

意味。いみ。忌み。イミシラベ。 心を司る、イミシラベ。 心を蝕む、イミシラベ。 さてさて今宵は誰が死ぬ? 「誰が死ぬといわれても」 「もうここには、生者は居らぬ…

記憶シュ 十審

「えへへへへ~・・・あへっ・・ふへっ・・・うふふふふ・・・」  ただただ怖い。 何故そこまで愚直に好奇心で動けるのか。危機感はないんだろうか。  こっちが優位に立…

記憶シュ 急進=九進

 今回の器具はスポイト。取り出すといえば定番の物だ。  ただ、一般の物と明らかに違うのは、吸い上げたものを溜める部分が種の形をしている点。  これは傷口につけて…

【私、産まれました!】私の隣のお方はさぞ大変だろうなあ、というお話。

こんばんは! 皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 【麻薬のように魅力のある、人をもえさせることのできる物語を、なむぢへとお届けしたい人型。】こと、麻魅です! 実…

記憶シュ 八進

 のれんをくぐりお茶を持ってくると、みるは一人メモ帳を広げ、口にペンをくわえながらスクールバッグを漁っていた。 「何探してるんだ?」  なるべく普段のトーンで話…

【おそらく創作】耳の中のもう一人

自分殺しだよ。こんなの 限界。 何かにすがって生きる日々も、淡い期待を抱かないと息が続かない体も、めまぐるしく変化していく中、変化しない自分も。 何より、そう、…

記憶シュ 七進

その方は、あの山の上でいつも一人ぼんやりしている少女。 その方は、切れ長で鋭い視線を私に向けながらも、話し出せば穏和で静かな方。 そのお方は、土地神様なんだとい…

記憶シュ 六進

「地爆霊・・・・じゃ、ないよね?」 「ない、です・・・」  社の近くでそんな声がする。  いえ。作業に集中する方が大事ね。  私は思わず拾ってしまった声を薙ぎ払…

記憶シュ 五進

「・・・・それで、姿が見えないんですか。白麗さん」 「いや・・・いはするんだよ。その辺」  天井付近を指差せば、むすっと口を聞いてくれなくなった白麗がひざを抱え…

目次できました!

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投稿した数も増えてきたことですし、目次を作ってみました!

ではどうぞ!お楽しみください!

記憶シュ シリーズ

記憶シュ 一片~十片

一片 まとめ

一片 後書き

記憶シュ 一進~

五分姫 シリーズ 

五分姫 本編

五分姫 まとめ

五分姫 後書き

五分姫 外伝

まとめ シリーズ

イラスト注意 シリーズ

後書き 達

短編

未来予告

麻魅のこと

妄想考察

記憶シュ 十三進

記憶シュ 十三進

翌日早朝。俺は、罪の意識なのか、居た堪れなくてあの場所に帰れないからか、交番前の公園にいた。
 秋山みると話をしたあの公園だ。あの頃の俺は浮かれに浮かれていて、全てを掌握できるような万能感が——あまり感じられないどころかそれが揺らいでいて終始動揺していたが。
 何にせよ、秋山みるという狂人よりも、今は自分の方が恐ろしいし、自分の事で他人にまで手を回せる気がしねえ。
「あー‥‥」
頭も体も回らず、起

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記憶シュ 十二審

記憶シュ 十二審

「・・・いい加減、僕の目を見たらどうです?」

 記憶を取り込んでからというもの、目の前の少年と目が合わせられない。
 この状態を俺は知っている。罪悪感から来るストレスがそうさせているんだ。
何度も何度も覗いてきた数多の記憶が俺の心情を分析し、自覚することで次の行動へと移させない。
「別に回り込めますけど、そこまでして貴方と目を合わせたくもないからいいです」

 今なら全てが明瞭に理解できる。
 

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神様への希望書。

神様への希望書。

ああ。神様。この惨状を理解しておられますか。
もう、一月がたちました。私の記憶は薄れません。何のためにあそこまで行動を起こしたのか、私は理解に苦しみます。
 どうして、何もかもを捨てて挑めば、価値をその手に握れると思っていたのでしょうか。
 甘かったのです。何もかも。
 私は周囲の声援を無視し、結果に執着しました。
ここはもしかしたら、懺悔室なのかもしれませんね。こんな風に話すのは久しぶりです。

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記憶シュ 十一審

記憶シュ 十一審

名乗るなら、日本人の名前がいいな。

改変の幅が利きそうで、かつ怪しまれないし、何よりかっこいい。

 そう思いながら、記憶手へと繋がる道を歩き続けた。

 どうして勉強を始めたか。理由は簡単。「人の記憶を盗み見ること」、「人の心をよむこと」は、俺の昔からの願望だったからだ。

 誰だって一度くらいは考えることだろう。そしてそんなことあるわけがないな、とその願望を道端に捨てて、大人という現実主義者

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不定期にしようと思います

こんにちは!
麻薬のように魅力のある、人をもえさせることのできる物語を、なむぢへとお届けしたい人型。=麻魅もえ乃です。

実は最近、私生活の方がかなり忙しく切羽詰ってきているんです。
後悔せず質のよいものをお届けするには毎日投稿をやめようと決意をしました。

 その先駆けとして、一昨日はお休みを頂いてみました。
かなりリラックスしてその日を過ごせたかと思います。これが書くことにも現れているとうれ

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イミシラベ 忌調

イミシラベ 忌調

意味。いみ。忌み。イミシラベ。

心を司る、イミシラベ。

心を蝕む、イミシラベ。

さてさて今宵は誰が死ぬ?

「誰が死ぬといわれても」

「もうここには、生者は居らぬ」

 ならば君らは何者か

「我らは推考なる感情なり」

 機械仕掛けの玩具は言う。

「私は駒」

「私は飴」

「私は空白」

「私は明かり」

 それぞれがバラバラにいい、お互いの顔を見合わせる。

「足りぬ」

「これで

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記憶シュ 十審

記憶シュ 十審

「えへへへへ~・・・あへっ・・ふへっ・・・うふふふふ・・・」
 ただただ怖い。
何故そこまで愚直に好奇心で動けるのか。危機感はないんだろうか。
 こっちが優位に立てている自信がなくなってくるくらいの壊れっぷりだ。

「んねー記憶の人さん。あちき、これからどうなっちゃうのだな?」
 ああ、そういえば喋り方もすっかり壊れていた。
試しに刃物でも向けてみようか――あー駄目だな、森脇君の記憶が入ってる、と

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記憶シュ 急進=九進

記憶シュ 急進=九進

 今回の器具はスポイト。取り出すといえば定番の物だ。

 ただ、一般の物と明らかに違うのは、吸い上げたものを溜める部分が種の形をしている点。
 これは傷口につけて使わず、ドライヤーのように少し離して使う点。
 そして当然ながら記憶を吸いだせる点だ。
ちなみに白麗が興味本位で普通の水が取り出せないか、と実験したところ、実験は失敗に終わった。水はすえないらしい。やってもやっても一滴も汲みあがってこなか

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【私、産まれました!】私の隣のお方はさぞ大変だろうなあ、というお話。

【私、産まれました!】私の隣のお方はさぞ大変だろうなあ、というお話。

こんばんは!

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
【麻薬のように魅力のある、人をもえさせることのできる物語を、なむぢへとお届けしたい人型。】こと、麻魅です!

実は、本日。1月10日は、私が産まれた日なのです。そうです、産まれたのです。

あ、といっても、noteでお話を書き始めたのは11月1日ですし、そして【麻薬のように魅力のある(以下略)】の【麻魅もえ乃】ではなく、中身の人型が生を受けた日な

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記憶シュ 八進

記憶シュ 八進

 のれんをくぐりお茶を持ってくると、みるは一人メモ帳を広げ、口にペンをくわえながらスクールバッグを漁っていた。

「何探してるんだ?」
 なるべく普段のトーンで話しかけると彼女はブンブンと首を振って、ペンを口から放し、口の真下の左手がそれを掴んだ。
「駄目です!質問しちゃ!またクルメさんのペースになっちゃいます!今度は私が質問するんですから!!」
 そこまで有無を言わせずに押し切った覚えはないのだ

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【おそらく創作】耳の中のもう一人

【おそらく創作】耳の中のもう一人

自分殺しだよ。こんなの

限界。
何かにすがって生きる日々も、淡い期待を抱かないと息が続かない体も、めまぐるしく変化していく中、変化しない自分も。

何より、そう、目の前で事が起こるたびに、文句と悪口をハイレベルで言い出してくるこの人に。この人とは産まれてからの付き合いで、いつも私に助言をしてくる。

「女性なんだからもっと飾りなさい」
「人なんだからもっと知恵を身につけなさい」
「優しいんだか

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記憶シュ 七進

記憶シュ 七進

その方は、あの山の上でいつも一人ぼんやりしている少女。

その方は、切れ長で鋭い視線を私に向けながらも、話し出せば穏和で静かな方。

そのお方は、土地神様なんだという。

彼女はいつも供物を届けに行くたびに、そっと自分の近況を尋ねてくる。

村の長である私は、常に悩み事が途切れずあり、時には私はただの伝達係で、彼女こそが村の長なのではないか、という気さえおき出すほど、土地神様は的確に意見を言ってく

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記憶シュ 六進

記憶シュ 六進

「地爆霊・・・・じゃ、ないよね?」

「ない、です・・・」

 社の近くでそんな声がする。

 いえ。作業に集中する方が大事ね。

 私は思わず拾ってしまった声を薙ぎ払って、相田くんへと向いた。

「そうね、もうすっかりよくなったわ。じゃあ後は代金の方だけだけど、それは長谷川くんと一緒にしているから、おそらく次とその次で終わりでしょうね」

「本当にありがとうございました!・・・原因作ったのはヨミ

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記憶シュ 五進

記憶シュ 五進

「・・・・それで、姿が見えないんですか。白麗さん」

「いや・・・いはするんだよ。その辺」

 天井付近を指差せば、むすっと口を聞いてくれなくなった白麗がひざを抱えてそっぽをむいていた。

「見えない・・・君也は?」

「ぼんやり・・・いや、噓。言われなきゃ無理だな。俺、霊感ねーもん」

 しったかぶりを訂正しつつ、君也は、財布をしまった。先にお勘定が終わった相田くんはヨミに手招きされて寝室へと向

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