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社会周りの話

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記事一覧

安楽死議論に見る洗脳手法。雑記。

SDGs然り安楽死の議論に度々挙がる「滑り坂理論•効果」等々は政治的にもよく使われる洗脳手法である。

仕組み自体は単純で、先ず「理解方法」を提示し、問題を仄めかし、最後に被洗脳者に結論を出させるという極ありふれたものだ。なんとなればこれは三段論法に近い。

例を挙げると、

1、戦争は斯くして凄惨である。

2、専門家による見解はこうだ。

3、この課題は未解決だ。

とこういう具合だろうか。

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生活保護叩きについて。雑記。

令和の世で一体どうやったらこんな時代錯誤の批判が飛び交うのか皆目不明だが、「生活保護受給者と俺らの給料のギャップがおかしい!」と必死に、そしてさも筋が通った話だと言わんばかりに喚く人々が後を絶たないようだ。

さて、確かに今の世情では生活保護を受けた方が家計が楽になるという人々は多いだろうが、その人々は他方で受給手続きをしに行かない事が多い。当然受けた先の暮らし向きが決して楽園ではないことが想像で

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自然の摂理というお題目について。日記。

 最近は季節柄、鳥類の巣立ちの為に雛が巣の外へ出て地面でも散見される事があるらしい。そのことで「雛が落ちていても捕獲や保護をしてはならない。触れてはならない法律が」云々という話がSNSで流れていた。この具体的な事例に関しては私も同じく触れないほうが良いように思う。けれども法律がどうのこうのという話を抜きにして考えると、都市設計がそもそも間違っていたんじゃなかろうかと愚考する。

 更には仮令「保護

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精神科のお悩み相談忌避について。日記。

 一部の精鋭を除いて精神科の医者の殆どはお悩み相談をしないのが常で、しかもそれでいいのだという当事者も多々見られる。「治す」のがほぼ不可能な領域で診療時間と報酬の釣り合いを考えればインスタントな診察で十分と思うのは理解できなくもないけど、無限に相槌とおべっかが言えないという人的限界をヒトに任せ続けた結果、最近よく分からない理由でChatbotが精神的癒やしを提供するという金儲けの文句が流行している

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2国分の言葉について。雑記。

英語が大枠の共通言語的扱いをされて、言語を生活の為に増やそうと多くの人が学んだ。しかし基軸通貨国としての立場とは裏腹に、盤石どころかその複雑な金の流れと価値の盛衰に数々の憶測と慢性的な不安を醸し出す要因ともなった。当然ビジネスを目的とした話者は市場価値に資さないのならと、これから踵を返すような事もあるかもしれない。

 して、そもそも言語をお互いが理解し合う上で言葉は所謂自然で、つまりはネイティブ

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非団結の再演について。日記。

 最近AIで描かれるイラストの話題を追いかけてみている。AIを用いたイラストの生産について、その方式が非倫理的であるとか法的な待遇についても納得がいかないとかの憤りを隠せない境遇らしい。

 けれども個々人がペースを合わせずに法的問題や道徳観念を取り扱う事は、圧倒的に不利な体勢である事は労使関係の歴史を参照すると分かりやすいように思う。

 私的に興味深い事は、イラストレーター界隈はその独特な生業

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障害者が恵まれている神話について。雑記。

 こういう話には普段触れないし私自身詳細を納得行くレベルまで探求しきれていない為体を理由に、書くべきではないと思っている。しかしどうにも資本主義社会にいると知能指数が基礎から下がるらしいので認知的問題を等閑にしがちになり、あろうことか事実関係はどうでもよくて理論を白紙の上に描き出した者が賢者と讃えられるまでになってしまうケースは珍しくない。そしてそのケースを私は観測してしまい、なおかつ興味深いと思

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地産地消と特産品の齟齬。日記。

 テレビコマーシャルのように口に出すだけの地産地消は推進されて随分になる。そうした言葉と行動の矛盾が物語っているのは現代の特産品は儲けが第一の目標になりがちで、地元の人間は記念日や贈答など日常生活と離れた距離感で消費しているように思う。

 その土地に住む人間が簡単にその土地の特産品を消費出来ないという事はその土地の住む利点は1つ確実に潰されているし、産業もまた地域の性格を無視した成長をする。

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お絵描きAIの普及にあたっての雑感。日記

 まだ幼い時分に脳内の光景を瞬時に紙に落とし込めなくて絵の道を恨んだ事さえあったのを思い出すきっかけになったのが丁度、お絵描きAI関連のニュースを見た時だった。

 最近では随所で純粋な出力より劣るとしてもAIが書いた絵が並ぶようになった。クオリティには流石に難が付き纏うようで、指や表情や物と人の境界線が曖昧であったりと問題が見られるものの、整合性の取れている部分の品質が低いという事が無い。

 

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初詣が終わったという区切る感覚について。雑記。

 私的には信じがたい話ではあったが初詣と一口に言っても地域の文化的慣習に依って神社を数社回って拝み倒すような人もいるらしい。そもそも神社に平時では用の無くなった現代人の多くは、神の社に参るという行為をどういった感覚で捉えているのだろうか。

 日本には所謂国教的な位置付けの宗教が無いという風に言われるように勝手に思っているが、断定するには拙速かと思う。仮に大化の改新にまで遡って日本の国家的体制は明

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生命の探索について。雑記。

 暇を持て余した挙句に事欠いてダーウィン進化論に再度首を突っ込んでいたが矢張りどこか歪な風呂敷に見える。環境に対する適応力を言う前に変化の節度について論じられる向きが見られない。

 生命の痕跡がどこかで完全に消えていた場合、恐らく人間は根底からの誤りに嫌でも気付かされる羽目になる。自分達の技術力に問題がある限り実際の進化過程など解るはずは無く、しかもそうして意図的に技術を向上させる事は意図的な進

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社会が解れたはずなのに。日記。

 生兵法は大怪我の元と言うものの私の知能にも床があるようで、目を背ける事しかできないのは今に始まったことでもない。

 最近ききかじっただけの話に拠ればノーベル物理学賞で隠れた変数が改めて存在を否定されたらしい。ベルの不等式が破られたという情報で私が真っ先に、勝手に解釈・妄想したのは社会が崩壊し得る条件が揃ったはずという事だった。

 明日の生活のために齷齪働く必要どころか今この瞬間も全存在の基準

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学校変革の刹那的夢想について。日記。

 私が大仰に書くと枝葉末節が恰も根幹を表しているかのように写ってしまうかもしれないが、発達障害やギフテッドを扱った記事を読んでいると学校生活、延いては学校変革が肝要とするものを結構見る気がする。

 しかし読み込んでいけば無意識ではあろうものの、福祉の概念と立場を異にする新自由主義の設計万能思想を根源に据えているような気がする。

 学校生活では確かに凹凸を抱えた人間は生きづらいのだろうけど学校生

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転売ヤーと市場原理。日記

 人気のSNSでは殆どそうだったのだが転売ヤーを批難する時に何故か「需要と供給の曲線が交わった地点で物価が決定される」という市場原理を平然と主張し、その市場原理を破壊する存在として転売ヤーを悪の枢軸のごとく語るのを数例見かける。私自身、法律に詳しくないのでこの点は考慮に入れないがこの市場原理については「僕の考えた最強の経済学」に近いものがあるので悩ましいと考える。

 まず市場(いちば)という言葉

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