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心の病

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心の病についてのお話です💊
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#笑顔

鬱病と一筆書き

鬱病と一筆書き

お風呂に入ってタオルで体を洗うことは長年に渡って繰り返し行なわれてきたことなので、ほとんどの人は慣れたものだと思います。
きっと目を閉じていても、くまなく洗うことができるでしょう。
それはまるで、答えを知っている一筆書き問題を解いているようです。

亀さんも同じく一筆書き問題のように洗えます。
そして、この手順をかれこれ何年もの間、繰り返し行なってきました。
当然、最後には体の表面をくまなく洗えて

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笑顔神社(189)想うこと

笑顔神社(189)想うこと

亀さんは、いくつかの心の病を抱えています。
そのために体調を崩さないように、普段から心がけていることが3つあります。
それは、

①規則正しい生活をする
②ストレスの要素から離れる
③適度な運動(家事・散歩)

この3つを守っていれば、調子の悪化を最低限に抑えられると思っています。

けれども最近、もうひとつ無意識に行なっていることに気がつきました。
それは、

④想うこと

これはどういうことか

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笑顔神社(161)鬱の人の性格

笑顔神社(161)鬱の人の性格

鬱になる人の特徴として一般的に言われていることが、みっつあります。

①真面目
②責任感が強い
③完璧主義

亀さんは、すべて当てはまります。

①に関しては、決められたことは守るのが当然だと思っているので、決まりはキッチリと完璧に守ります。
そこに隙間や余白はありません。

②に関しては、すべて自分の責任だと思ってしまうところがあります。
他人の少しのミスでも、自分にも責任があるのではと思ってし

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ようこそ笑顔神社へ(148)白と黒と灰色と

ようこそ笑顔神社へ(148)白と黒と灰色と

白黒ハッキリさせないと気持ちの悪い亀さんですが、灰色という世界、曖昧な世界を受け入れることで少しは生きやすくなるのなら、受け入れてみようと思いました。

いったい何のお話をしているのかと言うと、亀さんの生きづらさの原因のひとつとして、【白黒思考】があります。
世の中、それだけで成り立つほど単純なものではありません。

世の中というのは、白でもなくて黒でもなくて、微妙で曖昧な世界の方が多いと思うので

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ようこそ笑顔神社へ(147)鬱のときは鬱でいる

ようこそ笑顔神社へ(147)鬱のときは鬱でいる

鬱によって思考がだいぶ不安定になってきました。
こんなときは、すべての刺激物を取り込まないのが鉄則です。

そうは言っても、耳の隙間からスルリと入ってくるのです。

「つらい」

〜・〜・〜・〜・〜

「つらい」

以前、とある皮膚科の先生にそう零したときに先生はこのようなことをおっしゃいました。

「つらいということは生きている証拠です。生きてる!!感謝!!素晴らしい!!」

亀さんは瞬時に、あ

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ようこそ笑顔神社へ(138)アルコール依存症

ようこそ笑顔神社へ(138)アルコール依存症

今回はアルコール依存症について書こうと思います。
お酒のことで悩んでいる人や、そのまわりの人々の参考になればと思いました。

亀さんは、アルコール依存症です。
けれどもお酒を飲まなくなって5年は経ちます。

少しずつ飲まなくなったのではなくて、突然ピタッと飲まなくなりました。
ちなみに「お酒をやめた」とハッキリ言わないのは、再飲酒の可能性があるからです。

これから亀さんが、どのようにしてお酒を飲

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ようこそ笑顔神社へ(114)就労継続支援②

ようこそ笑顔神社へ(114)就労継続支援②

就労継続支援B型作業所で訓練をしていくうちに、いつの間にか〈物足りなさ〉というのを感じるようになりました。

これは、次の世界に移動する合図です。
亀さんは、就労継続支援A型作業所に通うことにしたのです。

就労継続支援A型作業所というのは、雇用契約を結んだ上で働くので、訓練ではなくて仕事の場所になります。

亀さんが通った作業所はとにかく毎日が楽しくて、
〈勉強・発見・葛藤・喜び・感謝・笑い〉

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ようこそ笑顔神社へ(113)就労継続支援①

ようこそ笑顔神社へ(113)就労継続支援①

もともと会社勤めをしていた亀さんにとっては、就労継続支援B型作業所というところは、とてもいい訓練になりました。

通う目的を大まかに書くと、
・生活のリズムを整える
・黙々と作業をして根気力を身につける
・休憩時間にみんなとゲームをしたり雑談したりしながら、社会性を身につける

亀さんは、5年以上引きこもっていましたが、通ったことによっていろんな可能性が広がりました。
そして、ほんの少しですけど〈

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ようこそ笑顔神社へ(108)役に立つ

ようこそ笑顔神社へ(108)役に立つ

亀さんは、心の病がいくつかあります。
もともと子供の頃からあったように思うのですが、酷くなったのは大人になってからです。
そのために、働くことが困難になりました。

働いていないので、社会の役に立っていないなぁと考えることがよくありました。
けれども、実はそうではないということを知ったのです。

人には、それぞれ役割というのがあります。
そして、その役割は気づかないだけで、実はたくさんあるのです。

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ようこそ笑顔神社へ(105)対人恐怖症

ようこそ笑顔神社へ(105)対人恐怖症

就労継続支援B型作業所で、いろいろな訓練をしました。
(常に自分でテーマを決めていたのですが、後から考えると、何も考えずにそこにいるだけで訓練になっていたと思います)
そして、〈表面的〉に克服できたことがたくさんあります。

〈表面的〉というのは、人の持って生まれた性格は根本的には変わらない、という意味です。

その中のひとつ、対人恐怖症がどのように表面的に克服できたのかを書こうと思います。

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ようこそ笑顔神社へ(104)日光浴

ようこそ笑顔神社へ(104)日光浴

度合いにもよりますが、鬱から復活する方法について書きます。

これは先生から言われたことがあるでしょうし、本にも書かれてあることです。

何をするかというと、【日光浴】です。
だいたい、10分くらいがよいと言われていますが、無理な場合もあります。

今回は、そういうときはどうするか?のお話です。
それらすべてを、これから書いていきます。

①まずは、窓を開けて換気をします。
(目安は、部屋の空気が

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ようこそ笑顔神社へ(103)お酒のこと

ようこそ笑顔神社へ(103)お酒のこと

なんとなく気分がいいので、黄色三日月に行きました。

いつものカウンターに座ると〈The JB's の Pass the Peas〉が流れていました。とてもカッコいい曲です。
少しテンションが上がった亀さんは、スパイシートマトジュースにタバスコをたくさん入れて貰いました。

罰ゲームみたいなトマトジュースを飲んでいる亀さんを見て、マスターは笑っています。
そこに鶴さんが現れました。
そういえば鶴さ

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ようこそ笑顔神社へ(98)お見舞いの力

ようこそ笑顔神社へ(98)お見舞いの力

亀さんは、恐怖で電車に乗れない時期がありました。
おそらく、パニック障害という病気だったと思います。

けれども今では、混雑した電車は無理ですが、空いている電車ならなんとか乗ることができるようになりました。
ちなみに、基本は普通電車に乗ります。

改善されるまで約二年かかりました。
今回は、その経緯を書こうと思います。
何かの参考や目安になれば嬉しいです。

それまで、電車を避けて生活していたので

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ようこそ笑顔神社へ(31)鬱のこと

ようこそ笑顔神社へ(31)鬱のこと

なんとなく、前話の続きを書こうと思います。

短時間のアルバイトが、3週間しか続けられなかったということは、まだそのレベルに達していなかったからだと捉えました。

そして、一人で訓練するには限界があるとも思いました。

鬱状態ではありましたけど、そのままの勢いで、就労継続支援B型作業所に通うことにしたのです。

そこで、亀さんはたくさんのことを練習しました。
まず最初は、〈複数の人とお昼ご飯を食べ

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