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ようこそ笑顔神社へ(108)役に立つ

亀さんは、心の病がいくつかあります。
もともと子供の頃からあったように思うのですが、酷くなったのは大人になってからです。
そのために、働くことが困難になりました。

働いていないので、社会の役に立っていないなぁと考えることがよくありました。
けれども、実はそうではないということを知ったのです。

人には、それぞれ役割というのがあります。
そして、その役割は気づかないだけで、実はたくさんあるのです。

例えば、病院の先生から見たら亀さんは〈患者〉という役割です。
すると理論的には、患者がいなければ先生は必要ありません。
ということは、亀さんは役に立っているのです。

次に、社会から見たら亀さんは〈ダメな人〉という役割です。
そんなダメな亀さんを見て優越感に浸る人がいるのは事実です。
ということは、亀さんは役に立っているのです。

まだまだ、たくさんあります。

コンビニで買い物をしたら、亀さんは〈お客さん〉という役割です。
お客さんがいなくなれば、コンビニの店員さんは必要なくなります。
ということは、亀さんは役に立っているのです。

この考え方でいくと、どんな人も、生きているだけで何らかの役に立っているということが言えるのです。

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