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案山子の独り言
2024年6月24日 09:10
夜明けという駅のホームひとり待っているけれど次の列車が来ない誰もいないこの駅あるのは缶珈琲と切符だけ時刻表を見てみる自分を大事を想えたらそんな風に書いてある柔らかな夜風が今を線路に咲く花が心をそっと教えてくれる列車の音闇払うライトホームに列車が来る今までの自分を飲みかけの缶珈琲で流し込み瑠璃色の切符はポケットに走り出した列車は1両車窓の向こうゆっくりと
2024年6月18日 11:33
綺麗な場所だと思うたら婆さんトコトコ引き返すこの先もっと綺麗なのに聞くと婆さん足止めて今ので十分先は次回のお楽しみまた連れてきてな少し残しておくくらいが丁度良いそう言うて笑ってた次回思い出の花がこの道を彩る
2024年6月9日 08:06
素敵かどうかは自分が決めるもの他人が思う素敵とは異質自分が素敵と思える花を咲かせるそれで十分異質な花 そう 素敵な花を
2024年6月3日 19:29
あなたが知らないだけあなたの知らない場所で懸命に咲いてる別に知らなくてもいい知られなくてもいいあなたの為に咲いてる誰かの為に咲いてるそういう訳じゃないからどう見られようとどう言われようとそれはかまわない大切なのは 私想うは 花私は私の為に咲くひとえに それだけでいい
2024年4月27日 10:30
日向映えて見えるは良いけど身を隠す場所もなければいつでも誰かに見られて汗は止まらず喉も渇いてただ日暮れが待ち遠しいそんな場所日向はたぶん長く居座る場所じゃないどんな花であろうと日陰ある場所にいてこそ色味も生気も深みを増す日の当たる場所が全てじゃない日陰ある場所で花を咲かせよう
2024年4月22日 19:33
雪は降ったら解けるが定め雨は降ったら乾くが定め花は咲いたら散るが定め人は泣いたら笑うが定め
2024年4月5日 09:37
花散らす雨放っておけば間も無く散るものをなぜそんなに急かすいや雨も降りたくて降っているとは…雨降らす雲なぜ…いや雲も降らせたくて降らせているとは…雲をつくる空いや その空だって…誰のせいでもない何のせいでもないせいにしてるのはこの私花散らす雨も雨降らす雲も雲つくる空もそれぞれに事情散らしてほしくないそれは 私の事情誰のせいにもせず何の
2024年3月17日 16:40
花の命は短いと人様は言うけれど人の命は長すぎると花なりに思う季節の中で開花する命が花時代の中で埋没する命が人人も 季節に咲く花となれ仮に短くとも季節の中で咲いてこそ命は その輝きを解き放つ
2024年1月19日 21:01
清らかな水であれそれでこそ気丈な幹を育てることができるそれでこそ素敵な花を咲かすことができるひとえに 清らかであれ
2024年1月8日 20:52
あたしは知ってるよ手にしたお花がぽろり涙を流したことあたしは知ってるよ温かかった夕日がそっと夜を呼んだことあたしは知ってるよ輝くお星さまを朝日がふっと消したことあたしは知ってるよお山の色を神様がさっと塗り変えたことあたしは知ってるあたしは知ってるよでも 内緒だよ
2023年12月27日 13:37
涙が心に染みて咲くお花わたしすぐに摘まないとあっという間にしぼんでしまうお花さあ 摘んで花瓶へお花を見てごらんとっても魅力的なんだから
2023年12月6日 13:30
散って枯れたものは肥やしとなり次の季節の花を咲かせる想い散って心枯れたらどんな花が咲くだろう
2023年11月20日 18:20
あなたを守りたい一心だった強くなれたのは紛れもないあなたのおかげもう恐れはしない時代の花となりてこの夢に咲きこの夢に散る迷いなき道に咲く花はいつもひときわ美しい
2023年10月19日 11:30
手を離した途端 風と共に消えた夢時代運命で語るほどのこともない散り時を知る枝先の想いを吹く風が知る由もないように儚さを知るその指先の想いを世間の眼が知る由もないように芽吹く春を待ち焦がれるように眩しい季節の風を憧れるように人は誰もが心に咲く夢という花を摘むのだろうただその指先はいつも微かに震えてるそれは憧れだけではないことを心が知っているからなのだろう