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写真・短編小説・詩

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様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
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#季節

季節

季節

季節は 待ってくれるだろうか
季節は 慰めてくれるだろうか

残念ながら
そうしてくれないこともあるだろう

容赦なく置き去りにすることも
容赦なく突き放すこともあるだろう

季節とはきっと
そういうものなのだろう

でも
めげやしないよ

だって 季節があっての私
この季節あっての志だから

私は この季節に生きてる

温もり

温もり

目を瞑り見つめるあの頃
温かい人々の顔が浮かぶ
あれから過ぎた時の斜陽
気付けば一人また一人と
思い出の中に消えていた

どれだけ幸せだったかを
知る由もない時空にいた

想いは追憶の心を熱くし
瞑る目に温かな涙が湧く
溢れる雫は思い出の結晶

私はいつまでも忘れない
あの目あの声あの笑顔
温かかったあの季節
あの温もりを

名残の桜

名残の桜

知っていてほしい

季節のせいじゃない
私のせいだった

あの青い空も
咲き誇る桜も
吹き抜ける春風もみんな

とっくに知っていた

この胸のざわめきが
治まることはないけど
この宿る後悔が
消えることはないけど

この想い伝えたくて今
私はここにいます

伝えなければ終われない
終わらせてはいけない
いつまでも
あの日から逃げていちゃだめだ
そう気付いたのです

あの日の私に代わって
今更ながら

もっとみる
季節の気息

季節の気息

春がやって来るよ

信号待ち
見ている景色とは裏腹に
そっとそよ風が教えてくれた

本当に
思わず疑いたくなる
でも きっと来る

そよ風は季節の気息

いつもそう
そよ風は嘘をつかない

さあ 春よ来い

季節に咲く花となれ

季節に咲く花となれ

花の命は短いと
人様は言うけれど
人の命は長すぎると
花なりに思う

季節の中で開花する命が花
時代の中で埋没する命が人

人も 季節に咲く花となれ

仮に短くとも
季節の中で咲いてこそ
命は その輝きを解き放つ

新しい季節

新しい季節

季節の迷いが雨となり
雨が次の季節を呼ぶ
どんな雨でも地を濡らし
季節彩る命を育てる

季節が人生と言うならば
雨は苦難
彩る命は そう 想いに他ならない

次の季節は
きっと
新しい季節

季節の涙

季節の涙

流れる季節の片隅で
ひとり泣いてる人がいる

置いてけぼりになったって
涙ぽろりと流すけど
あなたが行ってしまったら
涙もまた置いてけぼり

季節は流れはするけれど
誰ひとり
置いてけぼりになんてしない
巡ってはまた
迎えに来てくれるから

あなたは季節の涙
必要あってのひと雫

その雫を手のひらに
迎えに来るのを待ちましょう

散って枯れたら

散って枯れたら

散って枯れたものは肥やしとなり
次の季節の花を咲かせる

想い散って心枯れたら
どんな花が咲くだろう

もみじ

もみじ

暑かった季節が過ぎて
寒さが増してくる

寂しいことなんてない
悲しいことなんてない

日に日に色づく紅葉のよう
深まる季節を鮮やかに彩る

過ぎた季節を想えば想うほど
遠い春を想えば想うほど
時節
一層彩りを増す
見事散りゆくその時まで

枝先の想い

枝先の想い

手を離した途端 風と共に消えた夢

時代運命で語るほどのこともない
散り時を知る枝先の想いを
吹く風が知る由もないように
儚さを知るその指先の想いを
世間の眼が知る由もないように

芽吹く春を待ち焦がれるように
眩しい季節の風を憧れるように
人は誰もが心に咲く
夢という花を摘むのだろう
ただその指先は
いつも微かに震えてる
それは憧れだけではないことを
心が知っているからなのだろう

無常

無常

流れる季節の只中で
流れる時間の只中で
風情というものが生まれ
情緒というものが生まれる

それらは
心根を深くする

流るるからこそ
定まらねばこそ
無常なればこそ
生まれ来るもの

止まっていてはいけない

季節

季節

流れる季節は私を選ばない

だから私も季節を選ばない

柘榴の花

柘榴の花

柘榴の花が咲きました
初夏の空に映える花

紅一点

柘榴の花のよう
来る季節の只中で
異彩放つ花となれ

携帯電話

携帯電話

そんな早く充電なんて出来ない
なんでそんなに急かすの
待ってる間はのんびり過ごせばいい

ほら 花が咲き始めたよ
ほら 時鳥が鳴いてる
ほら 風が心地良いよ

ねえ気付いてる?
ねえ感じてる?

あなたは私のせいで
大切なものを失っている

あなたを豊かにする為にいるはずの私
せめて充電の時間だけでいいから
私のことを忘れて
人生に流れる季節を感じてほしい

私はあなたの為にいるの
だからお願い