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未完成なBARの実際にあった話。

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未完成で実際にあったお客さんとのエピソードや未完成でおきた小説のようなストーリーを集めました。
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記事一覧

未完成なBARの小咄〜通称"ヤス"

未完成なBARの小咄〜通称"ヤス"

とある通常営業の夜、"ヤス"という同級生が飲みに来ていた。

酒も進んだ。楽しい夜。

「お会計!」

『5100円になります』

「マスター、お釣りいらないわ」

『いいのかい?ありがとうございます。』

・・・

・・・

・・・

キャッシュトレーには5100円ちょうどが置いてあった・・・
こりゃ確かにお釣りいらないわ・・・

それ以来、彼が来るたび、会計の際はこの話になる鉄板ネタである。

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バーテンダーししょーの自己紹介です。はじめに読んでいただけたら幸いです。

バーテンダーししょーの自己紹介です。はじめに読んでいただけたら幸いです。

初めまして

いつか、こうして自分のバーテンダーとしての人生や経験、そして素人で修行もなく始めた経緯やその中で生まれたノウハウや哲学を書いてみたいと思っていました。

以前バーテンダー講座を自店で行っていたこともあり、その中で伝えきれなかった技術や哲学、経営学の補習的な要素としても書いています。

飲食業を始めとした同業者の方はもちろん、興味がある、これからやってみたい、という方に読んでいただけた

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未完成の実際にあった話〜長く続けていれば、いいことある?22年目にしておきた素敵な出来事。ましゃ(福山雅治さん)がくれた想い出。

未完成の実際にあった話〜長く続けていれば、いいことある?22年目にしておきた素敵な出来事。ましゃ(福山雅治さん)がくれた想い出。

今回の記事は、先日書いた記事の続編とでも言うべきであろうか。事の発端が気になる方は無料記事なので下の記事を参考にしてほしい。

上記の記事は、つい先日9月8日のことである。

突然だが、少し時はさかのぼり2009年9月、新潟市のあるBARに飲みに行った時・・・

『そこの椅子に福山雅治さんが座ったんだよ。』マスターがそんな話を振ってきた。

『えっ!?』

その老齢なマスターの話を聞くところ、20

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初めての体験〜バーテンダーししょーの文筆家としての"喜び"と"これから"。

初めての体験〜バーテンダーししょーの文筆家としての"喜び"と"これから"。

いろいろな思いからnoteを初めて半年近くが経つ。

なお、始めた経緯などは、下の記事でも説明している。読んでくれたら嬉しい。

そんな中、先日はじめての経験があった。

サポートを受けたのだ。
最初はよくわからなかったのだが、よく見たら

YouTubeなどであったりする、

いわゆる"スパチャ"とか"投げ銭"と言われるものだ。
500円いただいた。

正直、びっくりしたが嬉しかった。

有料記

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福山雅治新潟ライブ観戦とバーテンダーししょーの想い出。

福山雅治新潟ライブ観戦とバーテンダーししょーの想い出。

今回は、完全にプライベートである。

私は少し遅れた夏休みを取り、福山雅治さんのライブを観に新潟市へ来ている。

今更ながらだが、私は福山雅治さんのファンである。ラジオは聴き始めて店と同様に21年になるであろうか。

一曲目でいきなり涙が溢れ、声が出そうなくらい泣いてしまった。

ましゃ(福山雅治)からの要望でネタバレ禁止なので曲名などは言えないが、私の開業当初にドラマの主題歌でかかっていた歌で、

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バーテンダーししょーの心の師匠〜港区南青山のBAR ラジオの尾崎浩二さん。SMAP木村拓哉キャプテン。

バーテンダーししょーの心の師匠〜港区南青山のBAR ラジオの尾崎浩二さん。SMAP木村拓哉キャプテン。

『私の才能なんて美しいものを愛でることくらいですから』いつか、何かの雑誌の中のインタビューで
"港区南青山のBARラジオの店主 尾崎浩司"さんは言っていた。

確か私の店が10周年を迎えた時に買った雑誌だった。

10周年という一つの節目を迎えた際、ただ続けるのに必死で、相も変わらず腕もなく過ぎ去った10年に目標を失っていたところがあった。そんな時に読んだこの記事は、私に新たな目標や道筋を示してく

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足音でわかる。バーテンダーししょー忍び🥷のワザ〜忍法"トラブル回避術"

足音でわかる。バーテンダーししょー忍び🥷のワザ〜忍法"トラブル回避術"

バーテンダーを始めていつからだろうか、静かな日であれば、廊下の歩き方からくる足音、ドアの開け方、それだけで常連であれば誰が入ってきたのかわかるようになった。

知らない人でも、

"どんな人なのか"

それである程度の予測がつきやすく、接客の適宜対応がやりやすくなった。

なぜ、こんなことができるようになったのだろう?

ふと思い出したのは、最初の3年くらいはどんなに変わった人も関係なく受け入れて

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バーテンダーししょーの会話術〜苦手な人との話し方。

バーテンダーししょーの会話術〜苦手な人との話し方。

BARをやっている以上、いろんな人が来るのは当たり前だ。そんな中、野暮な話をする人や、自分の苦手なタイプがきたりすることがある。

ちなみに私の場合、野暮だなぁと思うのは、肩書きや収入の自慢、付き合った女性の数の自慢、宗教の勧誘じみた客、酒のウンチクばかり語る客、エロ話で強引に気を引き、笑いを取ろうとする客、等々・・・

それを前提に、一番辛いのは・・・

人の話を聞かない
"しゃべっちょ"(※よ

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