自由港書店

神戸・JR須磨海浜公園駅南方面口正面、ビーチに向かう青い一本道の途中、ブルーグリーンの…

自由港書店

神戸・JR須磨海浜公園駅南方面口正面、ビーチに向かう青い一本道の途中、ブルーグリーンのタイル貼りレトロビル1Fで扉全開で営業している小さな書店、「自由港書店」のnoteです。心に自由の風を。

記事一覧

火をわけあう

8月25日日曜日。 詩人の池田彩乃さんの「ただいま関西ツアー」最終日・ツアーファイナル神戸編を、自由港書店で開催させていただきました。 長く関西で活動してこられた詩…

自由港書店
3週間前
33

「帰る場所」として在ること

お知らせです! 8月25日日曜日。自由港書店は特別営業をいたします(店舗としての通常の営業はお休みです)。昨年の海の日(7月17日)に自由港書店として初の「展示」をさ…

自由港書店
1か月前
40

ふふふの記憶

8月3日の夜。閉店後。店の扉を閉めて。 自由港書店から歩いてすぐのところにある素敵なお菓子屋さん「栞菓子店」さんのイートインスペース(カフェスペース)に移動して。 …

自由港書店
1か月前
45

ふふふ

夏の夜の楽しい催しのおしらせです。 「ふふふ」という名前の催しです。ふふふ。 8月3日土曜日18:30~19:30。 会場は自由港書店の店内です。 事前予約制・抽選式です。 18…

自由港書店
2か月前
28

夜と自由、公園と自由

2024年6月12日 水曜日 神戸三宮の海側にある緑豊かな美しい公園「東遊園地(ひがしゆうえんち)」で開催された「NIGHT PICNIC」に「夜の本屋さん」として出店してきました…

自由港書店
3か月前
69

自由と日常

2024年5月1日、自由港書店は3周年の節目の日を迎えました。 2021年5月1日におそるおそる店を開いてから今日までずっと、「まず三年」「石の上にも三年」「なんとしても三…

自由港書店
4か月前
68

旅と自由

漫画家・イラストレーターであるカシワイさんが、2023年夏に小笠原諸島を旅したときに、目にしたもの、感じたことを、イラストレーションとことばでまとめた描き下ろし本『…

自由港書店
5か月前
25

須磨海浜公園駅から水族館に向かう青い道

JR須磨海浜公園南方面正面から南に向かって伸びる青い一本道は、当店の前を通って、水族館へと向かう。水族館の名前は「須磨海浜水族園」というもので、「スマスイ」の愛称…

自由港書店
5か月前
58

自由と連帯

思い蠢く(うごめく)。 二〇〇年先の土になる。 背表紙に刻まれた言葉です。 二〇〇年という時間軸をもって「生きる」ことの意味を見つめ直していく書物『二弐に2(にに…

自由港書店
6か月前
27

思い出す

2024年3月11日に発売となったばかり、詩人の大崎清夏さんのパーソナルな日記をおさめた一冊『私運転日記』、大崎清夏さん直筆のなめらかなサイン入りで入荷しています。 …

自由港書店
6か月前
24

冒険

神戸市のおとなり明石市の、明石市立文化博物館にて、いよいよ3月23日から5月19日まで「エルマーのぼうけん展」がはじまりますね!昨年、東京・立川の「PLAY! MUSEUM」で開…

自由港書店
6か月前
14

孤独

3月です。イラストレーター・ゴトーヒナコさんの作品が自由港書店に集まってきています。ゴトーヒナコさんは2024年3月20日から3月31日まで東京・代々木のアートギャラリー…

自由港書店
6か月前
26

えんぴつの先から一本のせんが生まれます。 すべての物語は一本のせんからはじまる―――『せん』(スージー・リー 作|岩波書店|2018年刊行)自由港書店に入荷していま…

自由港書店
7か月前
14

名前

きのう2月10日は新月でした。立春後最初の新月。旧暦のお正月でした。三連休明けからは一気にあたたかくなるようで。新しいはじまりの時です。 昨年からずっと「お店に並…

自由港書店
7か月前
31

自由

絵を描きたい ピアノが弾きたい 文章が書きたい 写真を撮りたい あのひとが描いた絵をただ眺めていたい あのひとが弾いてるピアノをただ聴いていたい あのひとが書いた文…

自由港書店
7か月前
30

断層

あなたがついた嘘は誰かを傷つけましたか。 あなたがついた嘘はあなた自身を傷つけましたか。 嘘の奥には本当の顔が眠っています。 あなたが嘘をつく理由はなんですか。 …

自由港書店
10か月前
25
火をわけあう

火をわけあう

8月25日日曜日。
詩人の池田彩乃さんの「ただいま関西ツアー」最終日・ツアーファイナル神戸編を、自由港書店で開催させていただきました。

長く関西で活動してこられた詩人の池田彩乃さんは、青森での暮らしを始められました。そんな池田彩乃さんが、夏の終わりに、帰省も兼ね、関西に帰ってきてくださったのです。その日は日曜日、自由港書店は定休日ですが、特別に店を開きました。

もともとは夜の部だけの想定だった

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「帰る場所」として在ること

「帰る場所」として在ること

お知らせです!
8月25日日曜日。自由港書店は特別営業をいたします(店舗としての通常の営業はお休みです)。昨年の海の日(7月17日)に自由港書店として初の「展示」をさせていただいた詩人の池田彩乃さんが自由港書店にいらしてくださいます!

長く関西を拠点に活動してこられた池田彩乃さんですが、今年の春から青森で暮らしておられます。青い森。そんな池田彩乃さんが、夏の終わりに、青森から関西に一時帰ってこ

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ふふふの記憶

ふふふの記憶

8月3日の夜。閉店後。店の扉を閉めて。
自由港書店から歩いてすぐのところにある素敵なお菓子屋さん「栞菓子店」さんのイートインスペース(カフェスペース)に移動して。
陶芸作家・遊魔さんとのトークイベント「ふふふ」を開催しました。

栞菓子店さん
https://www.instagram.com/shiori.kashiten/

場所
https://maps.app.goo.gl/PPTUQeb

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ふふふ

ふふふ

夏の夜の楽しい催しのおしらせです。
「ふふふ」という名前の催しです。ふふふ。

8月3日土曜日18:30~19:30。
会場は自由港書店の店内です。
事前予約制・抽選式です。
18時半からスタートです。
18時半までにお越しくださいませ。

作家の遊魔(ゆうま)さんと、自由港書店店主・旦悠輔によるトークイベントです。

6月12日の夜、神戸三宮の東遊園地で開催された”夜を楽しむ”催し「NIGHT

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夜と自由、公園と自由

夜と自由、公園と自由

2024年6月12日 水曜日
神戸三宮の海側にある緑豊かな美しい公園「東遊園地(ひがしゆうえんち)」で開催された「NIGHT PICNIC」に「夜の本屋さん」として出店してきました。
場所は、東遊園地内の建物・「URBAN PICNIC LOUNGE」を広々と使わせていただいて。時間は、16時から21時まで、たっぷりと。
今回も、文学を愛する学生さん・芦田翔太くんが手伝ってくれました。いつも本当

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自由と日常

自由と日常

2024年5月1日、自由港書店は3周年の節目の日を迎えました。

2021年5月1日におそるおそる店を開いてから今日までずっと、「まず三年」「石の上にも三年」「なんとしても三年」と思って、店を営んできました。なので、「きっと、3周年を迎える瞬間は、涙するくらい感慨深いんだろうな」って、ずっと思ってました。だけれど。今日、この日を迎えて、あんまり感慨深くない自分に驚きです。

もう、書店主としての日

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旅と自由

旅と自由

漫画家・イラストレーターであるカシワイさんが、2023年夏に小笠原諸島を旅したときに、目にしたもの、感じたことを、イラストレーションとことばでまとめた描き下ろし本『Trip To Ogasawara』(私家版)、なんと、自由港書店でも取り扱わせていただけることになりました!店頭で販売を開始しています!

まもなく2024年5月1日に自由港書店は3周年を迎えます。およそ3年前(2021年5月1日)の

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須磨海浜公園駅から水族館に向かう青い道

須磨海浜公園駅から水族館に向かう青い道

JR須磨海浜公園南方面正面から南に向かって伸びる青い一本道は、当店の前を通って、水族館へと向かう。水族館の名前は「須磨海浜水族園」というもので、「スマスイ」の愛称で親しまれていた。「須磨海浜水族園」は2023年5月31日に惜しまれながら閉園となった。およそ1年ほどの工事期間を経て、まもなく2024年6月1日に、「神戸須磨シーワールド」という名前のまったく新しい水族館としてリニューアル・オープンとな

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自由と連帯

自由と連帯

思い蠢く(うごめく)。
二〇〇年先の土になる。
背表紙に刻まれた言葉です。

二〇〇年という時間軸をもって「生きる」ことの意味を見つめ直していく書物『二弐に2(にににに)』、自由港書店に、ついに、入荷いたしました。これから長い長い時間をかけて、一冊一冊、しっかりと販売し続けていきたいと思っています。

発行部数 1111部、各巻にエディション・ナンバー付。
312ページ、印刷は藤原印刷さん。
販売

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思い出す

思い出す

2024年3月11日に発売となったばかり、詩人の大崎清夏さんのパーソナルな日記をおさめた一冊『私運転日記』、大崎清夏さん直筆のなめらかなサイン入りで入荷しています。

「試運転でも詩運転でもなく、私運転」。私が私を私として運転しようとする日々が綴られています。日記ではあるのですが、文体、リズム、音感は、まさしく詩人・大崎清夏さんのそれであり、画家のnakabanさんが描かれた美しくたゆたう装画が予

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冒険

冒険

神戸市のおとなり明石市の、明石市立文化博物館にて、いよいよ3月23日から5月19日まで「エルマーのぼうけん展」がはじまりますね!昨年、東京・立川の「PLAY! MUSEUM」で開催された日本初のエルマー展の巡回展です。明石市内では、すでに、関連するさまざまな催しが始まっているようです。神戸市内でも、「こども本の森 神戸」にて、4月2日から4月14日まで「エルマーのぼうけん パネル展示とワークショッ

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孤独

孤独

3月です。イラストレーター・ゴトーヒナコさんの作品が自由港書店に集まってきています。ゴトーヒナコさんは2024年3月20日から3月31日まで東京・代々木のアートギャラリー「Picaresque(ピカレスク)」さんで個展「空は透明」を開催されます。自由港書店ではDMをお配りしています。

ゴトーヒナコさんは、自由港書店でも好評販売中・文芸誌『USO』シリーズ最新刊『USO5』(2023年11月刊)に

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線

えんぴつの先から一本のせんが生まれます。

すべての物語は一本のせんからはじまる―――『せん』(スージー・リー 作|岩波書店|2018年刊行)自由港書店に入荷しています。

「世界的絵本作家スージー・リーが贈る、驚きと幸福感にみちた魔法のような絵本」(公式紹介文より)。本を開けば、1ページ1ページ、本当に魔法のよう。線はどこまでもつながって、あらゆる境界線(ボーダー・ライン)を超えていきます。「線

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名前

名前

きのう2月10日は新月でした。立春後最初の新月。旧暦のお正月でした。三連休明けからは一気にあたたかくなるようで。新しいはじまりの時です。

昨年からずっと「お店に並べさせていただきたい」と思っておりながらも、「年末年始を避けて年が明けて落ち着いてから丁寧にやりとりをさせていただきたいな」と思っておりました(初取引となる)出版レーベルさん・作家さんとのやりとりがどんどん進み、2月に入り、自由港書店に

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自由

自由

絵を描きたい
ピアノが弾きたい
文章が書きたい
写真を撮りたい

あのひとが描いた絵をただ眺めていたい
あのひとが弾いてるピアノをただ聴いていたい
あのひとが書いた文章をただ読みたい
あのひとが撮った写真を部屋に飾りたい

それだけのことが
なぜ
自由にできないのだろう

恥ずかしい
否定されたことがある
それでは食べていけない
忙しくてそんな時間がない

いろんな理由がある

でも

絵を描き

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断層

断層

あなたがついた嘘は誰かを傷つけましたか。
あなたがついた嘘はあなた自身を傷つけましたか。

嘘の奥には本当の顔が眠っています。
あなたが嘘をつく理由はなんですか。
本当の姿を見られるのは怖いですか。

あなたが抱えている
哀しくてみっともなくて可笑しな嘘を
ひとつだけ教えてくれませんか。

年1回、秋に刊行される文芸誌、『USO(うそ)』。2023年11月15日、『USO』の第5号、「USO5」が

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