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自由

絵を描きたい
ピアノが弾きたい
文章が書きたい
写真を撮りたい

あのひとが描いた絵をただ眺めていたい
あのひとが弾いてるピアノをただ聴いていたい
あのひとが書いた文章をただ読みたい
あのひとが撮った写真を部屋に飾りたい

それだけのことが
なぜ
自由にできないのだろう

恥ずかしい
否定されたことがある
それでは食べていけない
忙しくてそんな時間がない

いろんな理由がある

でも

絵を描き
音楽を奏で
言葉を紡ぎ
瞬間を記録して

絵を眺め
音楽に浸り
言葉を味わい
瞬間をいつまでも見つめ続けて

それ以外に
どんな喜びがあるだろう

自由は孤独の別名だ

絵を描くとき
音楽を奏でるとき
言葉を紡ぐとき
瞬間を記録するとき

絵を眺めるとき
音楽に浸るとき
言葉を味わうとき
瞬間をいつまでも見つめ続けるとき

ひとはいつだって
ひとりなのだ

それはさびしいことだろうか

書いたものが読まれたり
読んだものの感想を書いてそれが誰かに読まれたり

そうしたことで
つながりとか
共感とか
そうしたものが
生まれたりすることもあるけれど

聴かれることを前提とせず
ただ奏でられる音楽がある

読みながら心に浮かんでは消えていく
誰にも共有されることのない感想もある

そうして
音楽に満たされて
言葉に満たされて
わたしというこころもまた
空へ消えていく

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