自由港書店

神戸・JR須磨海浜公園駅南方面口正面、ビーチに向かう青い一本道の途中、ブルーグリーンのタイル貼りレトロビル1Fで扉全開で営業している小さな書店、「自由港書店」のnoteです。心に自由の風を。

自由港書店

神戸・JR須磨海浜公園駅南方面口正面、ビーチに向かう青い一本道の途中、ブルーグリーンのタイル貼りレトロビル1Fで扉全開で営業している小さな書店、「自由港書店」のnoteです。心に自由の風を。

    最近の記事

    川は流れ、砂埃は吹きすぎてゆき

    ウクライナと国境を接するポーランド、ルーマニア。そして、ルーマニアと国境を接するセルビア。敬意をもって、欧州の複雑な歴史と文化を学ぶこと。平和はそこから始まるものと信じます。 『シンボルスカの引き出し ポーランド文化と文学の話』 つかだみちこ 著『シンボルスカの引き出し ポーランド文化と文学の話』(港の人|2017年11月刊)。若槻三千代さんによる美しい絵画が表紙に配された美しい紙の本です。 ポーランドの詩人、ヴィスワヴァ・シンボルスカ(1923-2012)。1996年

      • 寒い冬ですね

        みなさんこんにちは!自由港書店です。1月。いつもどおり木金土で営業しております。2023年はスロースタート。春が来るまでのあいだは、気持ちゆっくり営業していこうと思っています。あたたかい冬だなあ、と思っていたら、ここにきてぐっと冷えてきましたね。あたたかいセーターを着て、あたたかく過ごしたいものです。 きょうは、あたたかい本をご紹介します。 2020年に刊行された、HOLY'S 保里尚美さんの本『働くセーター』(文化出版局)。HOLY'S 保里尚美さんは、広島を拠点に、編

        • 心に自由の風を

          2022年12月30日金曜日14:00-16:30。東京・自由が丘・サクラボローさんの2階をお借りして。ごくごく短い時間、ごくごく小さな空間で、本屋さんを開きました。 「2022年の終わりに、区切りとして、東京でお店をやりたい」。そう思うようになったのは、会社を退職して東京を離れて京都を経て神戸にやってきて本屋を開業するまでの約4年間の日々を綴った私小説的エッセイ「私と嘘」が収められた『USO4』(rn press)が発売された、11月も終わりのことでした。 ーー心に自由

          • 小さな光

            12/24(土)午前9時半から13時まで、神戸のまちなか旧居留地・浪花町筋で開催されたクリスマスマルシェ"EAT LOCAL KOBE/HOLIDAY FARMERS MARKET"に出店してまいりました。自由港書店としてははじめての、神戸のまちなかでの本屋さんでした。クリスマスや雪・冬を描いた絵本や童話、大切な人への贈物にふさわしい美しい本や、詩集、イラストブック、愛についての本を、ぎゅっ、と絞ってもっていきました。 今回も、運搬・設営は、文学を学んでおられる男子学生さん

            自由の丘で

            \12/30(金)東京出店のご案内です!/ 自由港書店、今年最後の旅は、はじめての東京での出店です。12/30(金)14時から16時半までの2時間半。東京・自由が丘のサクラボロー(Sakura Borough)さん2階をお借りして、ごくごく短い時間、ごくごく小さな、お店を開きます。 サクラボロー(Sakura Borough) 東京都世田谷区奥沢2-45-10 Google Map お問い合わせは自由港書店までお願いいたします 自由港書店:お問い合わせ窓口 shop_in

            私と嘘

            はじめに野口理恵さんが経営されている出版社「rn press」さんが、年1回、秋に発行されている文芸誌、「USO(うそ)」。その、最新刊、vol.4が発売されました。自由港書店にも、たくさん入荷しております。その、「USO4」に、私(旦悠輔)が書いた「私と嘘」というタイトルの文章を載せていただいています。 共感を集める文章を書こう、とか、同情を誘う文章を書こう、とか思わず、ただただほんとうのことを書きました。嘘の多い生涯を送って来ました。「USO」という場所だからこそ書けた

            イラストレーター・合田里美さんの作品とめぐる神戸・新長田~鷹取~須磨

            『ぼく』という絵本がある。岩崎書店さんが出しておられる「闇は光の母」というシリーズの第3弾。谷川俊太郎さんが「自死」をめぐって真正面から書きあげた詩に、イラストレーターの合田里美さんの絵があわさって誕生した絵本だ。今年(2022年)2月に、Eテレの「ETV特集」でも取り上げられていたから、ご存じの方も多いかもしれない。 「ぼくは しんだ じぶんで しんだ 谷川俊太郎と死の絵本」(NHK) 私(自由港書店店主・旦悠輔)は、この絵本を見て衝撃を受け、お店(自由港書店)でも売り

            誰かのために本を選ぶ

            みなさん、こんにちは! きょうは、「誰かのために本を選ぶ」ということについて、お話をしたいと思います。僕は、塩屋のとなり、須磨で、「自由港書店」という本屋さんをしています。スマスイ(須磨海浜水族園)のすぐ近くだよ。本屋さんだから、自分のためじゃなくて、お店に来てくださる「誰か」のために、本を選んで、置いています。「誰かのために本を選ぶ」っていうのは、どうやったらいいんだろう?みんなだったらどうするかな?正解はないけれど、きょうは、そのことについて、みんなとお話ができたらな、

            私と鬱

            会社を辞めて、東京を離れ、京都に移った。 京都でも、挑戦の入口で夢に破れ、途方に暮れ、神戸に流れ着いた。 極度の人間不信だった。 人の顔をまっすぐ見ることができなくなってしまった。 言葉を発しようとしても自分で言葉を飲み込んでしまい言葉が出てこない。 どうしてもお店で会計しなければならないときなど、猛烈に汗をかく。 どうしても人の話を聞かなければならないときなど、相手が何を言っているのかが途中でわからなくなり、意識が飛び、あたまが回らなくなって、猛烈にくしゃみが出る。 どう

            小説とともに自由に生きる

            「現代小説」ーーー現代を生きる作家が<言葉と物語の力によって>現代社会を読み解き、組み替えようとする試み(*)。 今年刊行されたばかりのとびきりの現代小説を2冊紹介させていただきたいと思います。いずれも当店で取り扱いございます。 * * 川野芽生(かわの・めぐみ) 『無垢なる花たちのためのユートピア』 (東京創元社|初版2022年6月24日刊行) 地上からはるか遠く離れたところにあるという楽園を目指し、天空を旅する一隻の船。 そこでは花の名前をつけられた少年たちが、導

            私とマラソン

            「つらい?でもこの旅がいつかあなたの大きな財産に 鏑木毅」。 プロトレイルランナー・鏑木毅さん直筆のメッセージパネルだ。 このように、いつもレジ奥の棚に貼りだしているーーーわけではない。 (noteに載せるために、わざわざ貼りだして写真を撮影したのでした。) ーーーがしかし、私(自由港書店というお店を営んでいます旦悠輔といいます)は、このメッセージパネルを、背負っているリュックサックの中に常に忍ばせて、店と自宅の間を行き来しているのでした。「この旅がいつか大きな財産に」ーー

            本のある人生

            ーーーささやかでも、家のなかに読書スペースがあり、そこには小さな書棚が置かれていて、大切に買いそろえてきた本たちがきれいに並んでいる。そこで紅茶とスコーン(もしくは日本茶と和菓子!)を頂きながら、本を読み、時折窓の外を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすーーー。お客さまがもし望まれるとしたら、そのような暮らしを実現するためのお手伝いができるようになりたい。最近、そう強く思うようになりました。 「最近、忙しくて、本、読んでいないんです」「最近、紙の本、買ってないんです」。そ

            私とお味噌しる

             人生、長く生きていれば、自分の自重を自分で支えることすら困難に感じてしまうような時期だってあるだろう。何もかもが手に負えないくらい膨らんでしまって、じぶんでコントロールできると思えることなどなにひとつない。そんなふうに感じてしまう時期。じぶんの輪郭がおぼろげにしか感じられなくて。ましてや、じぶんの軸なんて、その存在すら感じとれなくて。    ずっとずっと、まともに「食事する」こともなく、ひたすらに働き続けてきた。毎晩のようにお酒を飲んでいた。酒量も非常に多かった。気が付けば

            「安心」のために ーー青い道の途中で

            【お店に関するご案内】 (2022.2.27 version1) こんにちは!自由港書店です。いつも、ご利用・応援いただき、誠にありがとうございます。 私(店主)は、「自由港書店」を、「心休まる避難場所のような空間」「海岸散歩がてら、ふらりと立ち寄って気分転換できるような場所」にしていけたらと願っております。皆さまに、安心して、快適に過ごしていただける空間にしていけますよう、引き続き努めて参りたいと思っております。そのためのお願いごとを、つらつらと書き連ねさせていただきます

            私とベルク

            念願叶い、自由港書店にて『底にタッチするまでが私の時間』(編・木村衣有子/木村半次郎商店・刊)の取り扱いを開始させていただきました。2021年11月10日に初版が出たばかりの、新しい本です。 東京・新宿に、「BERG(ベルク)」というお店があります。ベルクがどんなお店なのか?については後ほど書かせていただくとしまして、『底にタッチするまでが私の時間』という本は、ベルクが発行しているフリーペーパー(壁新聞)である「ベルク通信」からよりぬかれた言葉たちに、編者である木村衣有子さ

            自由港へ

            【2022年の営業に関するお知らせです】 新年明けましておめでとうございます! 2022年も、自由港書店が、皆さまにとっての、心休まる港でありますように。本年も、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。2021年末、過労のため臨時休業をいただいてしまい、大変ご心配をおかけいたしました。2022年1月より、以下の通り営業時間を変更いたします。 変更前:月火水定休、木金土日13:00-18:00営業 変更後:月火水+日定休、木曜日11:00-18:00・金曜日土曜日13:00