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ワーシカ・コルニコフの宝石①
1.
「真実告知」という言葉を、聞いたことがあるでしょうか。
何らかの事情があって実の親と暮らすことができない子どもたちは、施設や育ての親や、新しく縁を結んだ家族の元で暮らします。
その子たちには必ず自分の出自と、新しい場所で暮らすことになるまでの短い人生について、本当の事が伝えられます。
自分がどこの誰から生まれたか。なぜその人は自分を手放したか。
……例えそれが、どんなに残酷で理不尽
ワーシカ・コルニコフの宝石②
おとうさんは、世界の半分。
おかあさんは、世界のもう半分。
小さな私にとっては、それが世界の全てでした。
生まれた時から既に半分が荒れ果てて機能しない世界に生まれて、だから一生懸命、もう半分を守ろうとしたのかも知れません。私は懸命に、父を憎みました。
そうすることで、自分は汚れた血に乗っ取られずニンゲンとして生きていける。そう思っていたのかも知れません。
けれどその小さな世界が完全に壊れ
誰とでも仲良くなる孤独
家庭環境が複雑な子や、施設で育った子。
誰とも上手に関係を築けない子もいるけれど、反対に「誰とでも仲良くなってしまう」という困難を抱えている子は、意外と多い。
数年間かけて付き合いを重ねてきた相手にも、ついさっき初めて会った人にも同じように接してしまう。
だから関係が浅い時には、愛嬌のある可愛い子だと思われる。でも関係が深くなればなるほど、相手は違和感と寂しさを感じるようになる。
例えばの
私の願いと誰かの願いが出会う場所~自己覚知で見つけた「大切な自分のメガネ」~
PIECESが行う地域の市民性を醸成するプログラムCforC。
その受講生たちがプログラムを通して感じた、自分自身の変化や願いについて言葉にしたものです。
Citizenship for Children(以下CforC)
子どもの心の孤立の解消をミッションに掲げる認定NPO法人PIECESが行う、地域の市民性を醸成するプログラムです。子どもの日常にかかわる人たちの市民性の醸成・エンパワメントを
泣くな、強くなれ・・・
今回は、前回書いたnoteの最後に出てきた子についての話を綴っていこうと思う。この文章は、私とある女子生徒にスポットを当てたものなので、周りで関係してくれた方々が様々な手を尽くしてくれたことについては、割愛している。それぞれが、それぞれの立場で彼女の生きづらさに関わっていた。
その子は、いつも言われていた。「家族は変えられない。泣くな。お前が強くなれ。」まだ中学生の彼女にとってそれはとても難しい
優しい間で紡がれる恋バナと私たち
秋に書きかけて止まっていましたが、なんとなく続きを書いてみました。もうね、大好きすぎるんですよ。仲間たちのことが。そして今の宴会は恋バナはあまりしなくなったんですが、たまーに。
もしかしたら恋バナ苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、誰かの価値観にふれる入り口になった、そんなお話なのでよかったら、読んでもらえると嬉しいです。
2021年6月。わたしは心から大切にしたいと思う仲間たちに出会った
泣き虫なわたしが、流し打ちの二塁手になり、活字中毒者になり、能力主義に絡め取られ、ITエンジニアのキャリアを捨てて、還暦を前にソーシャルワークを目指すわけ
昨日(2021/08/22)、認定NPO法人PIECESさんのCitizenship for Children 2021のゼミに、チューターとして参加して、ビーンズふくしまのアウトリーチ事業を行っている山下仁子さんのお話を聞きました。
ある少女が教えてくれたことと、わたしの号泣山下仁子さんは、「アタマではなく、心で応える」支援を実践されています。質疑応答で「山下さんが心で応えるようになったきっか